2008年12月21日

柚子風呂

80年代、受験時代の柚子風呂の思い出です。

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今日12/21は冬至ですね。寒い日々が続きますが、皆様如何お過ごしでしょうか。

私が中学・高校時代、我が家では冬至の日に限らず12月の中旬過ぎになると柚子風呂に入っていました。「柚子風呂」とはその名の通り、柚子の実を風呂の浴槽に入れて入浴する方法です。普通は12/22前後の冬至の日にこれをやる家庭が多いのですが、柚子のストックさえあれば何回やってもいいわけで、かなり頻繁に柚子風呂に入っていた記憶があります。

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高校時代は受験勉強で夜遅くまで起きていましたので、必然的にお風呂のお湯はぬるくなります。再加熱装置のあるお風呂なら点火するだけで良いのですが、何故か当時の我が家の風呂はそういう装置がついていなかったのでぬるいままでした(=高温のお湯をつぎ足すという手段はありましたが)。
そんな時、柚子の実が浮かんでいるとなんとなく「柚子の抽出成分で暖かさが保たれている」と思い込み、ぬるいお湯もやや温かく感じられたのでした。

柚子の実を見ると、どうしても手で絞りたくなります。生グレープフルーツ酎ハイを作る時にグレープフルーツをスクイーズする、あの感じです。お湯の中に柚子のクエン酸のエキスがじゅわっと滲出するのがわかります。絞りすぎて、種が飛び出して浴槽に浮かんだりします。絞る前と比べてお湯の中に柚子の香りが立ち、柚子の外皮に含まれる油分のせいか肌もつるつるになったような気がしました。

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何ゆえ我が家では毎晩柚子風呂に入れるような柚子のストックがあったかというと、毎年この時期になると母方の実家から段ボール箱に一杯柚子を送ってきたからです。
柚子風呂の翌朝の朝食に、柚子の輪切りの入った漬物などが並ぶと「もしや昨日の風呂に入っていた柚子では」と気になって、箸があまり進まなかったものです。母親は柚子でマーマレード等をよく作ってましたが、何かと再利用の好きな母親だったのでどうしても「風呂から引き上げた柚子なのでは」という考えが脳裏から離れず、あまり食べませんでした。

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社会人になる頃にはもう柚子風呂に入る機会もめっきり減りましたが、年に一度、冬至の日だけはスーパーで買ってきた2〜3個の柚子の実を浴槽に浮かべています。

(本文と写真は関係ありません)
ラベル:ゆず湯
posted by シモン at 00:00| 東京 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 受験勉強 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とても『あの時代』を髣髴させる思い出ですね・・・。

 机に並んだ参考書の背表紙、無造作に開かれたノートとその上に書かれた数式や英単語や世界史の年号、どうしても理解できない数式を前に行き詰まりを感じたわたしは階下に降り、浴槽の蓋を空けると湯気とともに立ち込める柚子の黄色い香り…。

 オリオン座の透明な輝きを見ているととなりのお姉さんが屋窓から
「こんばんわ。」
と笑顔で声をかけてくれるとほのかに幸福感が心の中を照らし出す…そんなあの頃の情景をふと思い出しました。



Posted by らら at 2008年12月22日 18:03
ららさん、情感あふれる文ですね。
私もららさんのファンになりました。
Posted by 無名X at 2008年12月22日 19:30
オリオン座を眺める夜の窓、お隣のお姉さんの表情…何か文学的な冬の情景ですね。
私自身の文章は素っ気無い限りですが、このように豊かなコメントを下さるららさんに脱帽致します。
私も無名Xさんと同様、ららさんのコメントを楽しみにしています。
Posted by シモン at 2008年12月22日 20:11
ららさんって詩人ですね。
Posted by デハ at 2008年12月23日 00:35
いえいえ、お恥ずかしい限りです。
Posted by らら at 2008年12月23日 10:07
柚子風呂、食べ物をお風呂に入れるなんて・・と思いもったいないと思っていました。菖蒲風呂のほうが好きでした。
Posted by デハ at 2008年12月23日 22:26
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