2009年01月06日

インドネシア

多くの島々から成る東南アジアの国です。

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80年代後半、大学を卒業して社会人になったばかりの私は、給料を振り込まれて「自分の自由になる結構な額のお金」に少し驚きました。特に車に興味があるとかギャンブルにお金をかけるとか、そういった趣味が一切なかった(=強いて言えば、お酒代ぐらい)私は、「一人で海外に個人旅行しよう」と思い立ちました。そして一番最初に行った外国、それがインドネシアでした。

なにゆえインドネシアを選んだかは、今となっては記憶も定かではありませんが、たまたま手に取った「地球の歩き方」が「インドネシアの巻」だったから、ぐらいの理由でした。当時の格安航空券が東京-ジャカルタ往復で16万円ぐらいだったと思います。航空券のみ、ホテルの予約なしで気軽な一人旅でジャワ島とバリ島を一週間ぐらい周回することに決めました。
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国内線を乗り継いで、中部のジョクジャカルタという街の空港に着いたのはかなり深夜。こんな夜中に、日本と違ってタクシーが行列、なんてことはありえません。空港前の駐車場というよりは空き地のようなところに小型のバスのようなものが止まっていたので、勝手に乗り込みました。それはどこかのホテルの送迎バスで、矢鱈クラクションを鳴らしながら走り出すとその質素なホテルに連れて行ってくれました。風呂なし、シャワーと簡易ベッド付の部屋が私の初めて過ごす海外第一夜でした。
とにかく、あたりから立ち込めてくる独特の匂いは、「ココナッツミルクの香り」です。多分海外から日本に来た人は「醤油の香り」と形容するかもしれませんが、このように国というものはどこも独特の匂いがするものです。

夜着いて、宿泊場所もなんとか確保できた私は、暇をもてあまして街に繰り出すことにしました。でも深夜なので、そのホテル周辺には明かりがあまり見えません。たった一軒だけ店がある!と気づいた私は、何の店かも確認せずにその店に入っていきました。
そこはビリヤード屋でした。ひっそりとしていた街の雰囲気とは別世界で、そこには何人ものインドネシア人がたむろしていて、店内の視線が一斉に私に向けられました。
「まずい。」
と一瞬思いましたが、ここで何もせずに帰るわけにはいきません。なので一度だけ9ボールをプレイし、さっさと1ゲーム終えたらお金を払って帰ろうと決めたのです。

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ですが、さっさと終わろうとすると緊張でなかなか手玉が的玉を落としてくれません。店内は、インドネシア特有の「ガラム」というタバコの甘い香りに包まれていたはずですが、緊張しきった私はそんな匂いも感知するどころではありません。あせればあせるほどキューを握る手は震え、背中は暑さと緊張で汗びっしょりです。
ついに、インドネシア人の内の一人、リーダー格と思われる目つきの鋭い男がつかつかと私に歩み寄ってきたかと思うと、私が手にしていたキューをひったくりました。

「殺される」

そう思った次の瞬間、その男は

「下手だなあ。こうやって突くんだよ」

と、私に丁寧に教えてくれました。

すっかりうちとけた私は、その人や仲間の人達と何プレーかゲームを談笑しながら遊びました。談笑、と言っても私の英語もインドネシア語もカタコトなので、意味はわかりませんが、意志は通じていました。プレーの後に一緒に飲んだ「ビンタン」というインドネシアビールの味は、実に爽快でした。

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中年になり、家族を持った私は、今ではもはや若い頃のような無鉄砲な海外旅行は出来ません。
ですがこのような一人旅が一番楽しく、インドネシアは日本人一人で旅行しても実に安全でフレンドリーな国でした。

(本文と写真は関係ありません。元動画はhrsakakiさんに頂きました)
ラベル:インドネシア
posted by シモン at 00:00| 東京 ☀| Comment(18) | TrackBack(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
インドネシアといえば・・・
仁将・今村均将軍による愛の統治が行なわれたところ。スカルノ大統領やスハルト大統領は、今村将軍を師匠と、いや神と崇めているそうです。スカルノ大統領は、スハルト大統領に、「今のお前を今村閣下が見たら悲しむ」と言われて譲ったという説もあるほどなのです。
 敵からも味方からも、日本人からも現地人からも、そして海軍からも慕われていた今村将軍ですが、皮肉にもレイテ海戦の失敗で有名な栗田中将の指揮する「最上」から発射された魚雷で海に投げ出されてしまったこともありますが、「敵の手柄にしてやろう」と許してやったそうです。他の陸軍将校なら、恐らく米英無視して海軍相手に戦争を起こしたであろうと思われます。
加藤隼戦闘隊が活躍したところ。
「ABDA連合艦隊」を率いた阿蘭陀のカレルろドールマン提督が、日本の誇る重巡洋艦「那智」「羽黒」の前に敗れ去り、壮烈な戦死を遂げたところ。
そして今、武蔵野線と東横線の電車がそのまま走っているところ・・・・。
Posted by デハ at 2009年01月06日 18:37
今村大将の統治が良かったため、今でもインドネシア人の対日感情は概ね良好です。
>武蔵野線と東横線の電車がそのまま走っている
それは知りませんでした!
Posted by シモン at 2009年01月06日 19:32
インドネシアも日本も、国旗は白と赤だよとインドネシアの友人が言っていました。
Posted by 無名X at 2009年01月06日 21:44
http://f-kawasaki.sakura.ne.jp/week014/
インドネシアに売り飛ばされる武蔵野線
Posted by デハ at 2009年01月06日 22:02
子供の頃は、印度じゃないのにインドネシアとかインドシナという名前がついていて不思議でしたが、白人たちは印度以東は全て印度だと思い込んでいたようです。アメリカでさえ最初は印度だと思われていたわけです。だからネイティブアメリカンのことをインディアンというんですね。でも私はいまさら彼らをネイティブアメリカンと呼称するつもりはさらさらありません。
私が世界で最後になろうと、処罰されようとかれらはインディアンです。私はそう呼びます。
「ネイティブアメリカンの勇者・エバンズ中佐」より「インディアンの勇者・エバンズ中佐」のほうがかっこいいと思いませんか?
(エバンズ中佐は、無謀にも駆逐艦で戦艦大和に一騎打ちを挑み敗れ去った艦長です)
 それに、南米の原住民のことは未だにインディオと呼称しているのに合衆国のだけ区別するのは却って差別思いませんか。
 言葉狩り反対。
看護婦さんも看護婦さんです。婦長さんは看護部長先生ではありません。

逆に私たち東洋人も、印度を天竺と呼び、西の果てだと思っていました。

 インドネシアといえばジャワ。ジャワと言えばジャワカレー。
 ジャワカレーのほうが印度カレーより辛かったので、インドネシア人のほうが印度人より辛いのが好きなのだと思っていました。
 子供の頃はバーモントカレー、小学生頃から印度カレー、高学年になるとジャワカレーかエスビーゴールデンカレーになりました。
 丁度その頃、ヒデキが宣伝しなくなり感激しなくなりました。
同様にジャイアントカプリコも馬場さんではなくなったような・・・。
Posted by デハ at 2009年01月07日 21:27
追伸
ボルネオ島やニューギニア島もインドネシア領があるのを知って驚きました。
私はボルネオ島は全てブルネイ王国、ニューギニア島はパプアニューギニアだと思っていました。
余談ですが、パプアの首都はずっとラバウルだと思っていました。私はラバウルが南半球で最も繁栄した街だと小学生の頃ずっと信じていました。逆にガダルカナル島がこの世で最も劣悪な、地獄たと思っていました。
Posted by デハ at 2009年01月07日 21:32
デハさん、いつもコメントありがとうございます。
大変励みになっています。何しろあほくさいブログですので・・・

インドネシアは広大ですよ。よく他民族国家が統一を保っていられると思います。
ラバウルは残念ながら首都ではありませんが、
「西はなんとか(=スマトラのなんとかいう街)から東はジャヤプラ(=ニューギニアの東まで)」というのが、日本で言うと「北は北海道から南は沖縄まで」に相当する言葉です。
島国ということで、インドネシアも日本に同朋意識をもってるのかも知れませんね。
Posted by シモン at 2009年01月08日 19:36
私は、野村佐知代が大嫌いです。
というより、あいつは犯罪者です。
というのも、デビ夫人に対して暴言を吐いたからです。
デビ夫人はインドネシア元大統領夫人で現大統領の義母ですから、アメリカで言えばバーバラ・ブッシュ夫人と同格で、国家元首の妻であり母なので、本来なら夫人が空港や港に降り立ったら礼砲を撃たなくてはならない方なんです。その偉大な身分のお方に対し、たかがプロ野球選手の夫人がなぜああいう態度が取れるのかが不思議です。私は身分制の崩壊がこういう卑劣な人間の跋扈を許したのだと思います。
 それに、プロ野球選手の奥様にしても、長島監督、王監督、星野監督、原監督の奥様は皆慎ましやかで良人を支えていた方でした。
 野村監督の功績は認めますが、なぜその夫人だというだけであの女も威張れるのかが未だに理解できません。
Posted by デハ at 2009年01月08日 21:28
私も同感です。
その背景には、サッチーもデビ夫人も同列に扱った民放バラエティ番組の罪が大きいと思います。
Posted by シモン at 2009年01月08日 22:21
インドネシア空軍は、世界で最後まで私の大好きなノースアメリカンP51Dムスタング戦闘機を採用していたのも気に入っています。
何故自衛隊で採用してくれなかったんだろう。ちなみに日の丸付けたムスタングは何機も造りました。すごく似合います(緑に塗って日の丸付けたヘルキャットは似合わないのに)
他にメッサーシュミットやB17も日の丸似合いました。
Posted by デハ at 2009年01月13日 20:04
P-51は硫黄島からの援護戦闘機としてB29並に嫌われていたので、(B29が自衛隊に採用されなかったのと同様)ダメだったと思います。
というか、一線の戦闘機は空自創設時は既にジェットになっていたような。
日の丸B17はよいですね(鹵獲機で、フクちゃんの漫画が描かれていたそうです)。「連山」は自国で開発しなくてもボーイングに発注すれば間に合いましたね(=無理だって
Posted by シモン at 2009年01月13日 20:11
テキサンとか、アベンジャーとか(アベンジャーのほうがよほど憎いです)使ってたのに・・・。
ムスタングは世界一カッコイイんです。
Posted by デハ at 2009年01月13日 22:42
私が一番憎いのはドーントレスです(説明不要)。
ムスタングは、私も嫌いじゃないですよ(前のコメントは、空自の代弁なだけで)
デハさんのお気に入りをけなしてしまったら、ごめんなさい。
Posted by シモン at 2009年01月14日 20:22
実は米海軍機では一番すきなのがドーントレスだったりします。(カッコイイから)
 というか、他の米軍機が格好悪すぎるんです。
Posted by デハ at 2009年01月14日 20:27
ミッドウエーで4空母を破壊し、ガダルの空で「サムライ」坂井上飛曹を負傷させたドントレスは、さすがのデハさんでも譲れませぬ(笑
Posted by シモン at 2009年01月14日 20:29
確かに・・・
でも大和・武蔵を沈めた妊娠したアヒルのようなアベンジャーや、カドミウムで歪んだ鰯のようなヘルダイバー、原爆を落としたB29、帝都を襲って早慶戦をぶち壊したB25のほうがもっと憎いですね。
それと姿が醜い。
姿が醜いものは飛んではいけないし、存在してはならないのです。

でも、もし山口多聞提督が戦死しなければもっとたくさんの米空母がやっつけられたかと思うと無念で成りません。

ただ、ドーントレス自体は非常に形も性能もよい飛行機でした。
 戦闘機・雷撃機(ワイルドキャット・デバステーター)は日本のものより劣っていましたが、艦爆だけは日本の99式は足が出たままでしたからドーントレスより劣っていたと認めなくてはなりません。もっとも決してヒケをとることはない活躍を見せましたが。
 デバステーターや、B17の、半分飛び出た車輪を見ると噴出しそうになることがあります。
飛行機と言うものは、車輪であるとか、望遠鏡とか、銃身とか、余計なものはなるだけ引っ込んでついているべきものだと思っています。だからメッサーやスピットの後期の重武装タイプの武装のふくらみとかも好きじゃないし、隼T型の望遠鏡も邪魔に見えたものです。テンペストの顎とかもです。
とどのつまり、ムスタングと飛燕こそが、素晴らしい飛行機ということになります。両方とも流れるフォルムで、余計なものは何もついていません。色も両方とも銀色に国籍マークだけでシンプルでした。(私は英独機の汚い迷彩は嫌いでした。塗りにくいし)
 日本機のように、上緑/下灰色又は銀一色、米軍の、海軍は青一色、陸軍はカーキ色一色又は全部銀というのは気に入っています。ただし、米軍機は格好が悪く、(英独機は格好はいいのに汚い色だった・・)
 困り者でした。開戦時の日本の空母機の中にも、大陸戦線から転属した迷彩機がいてあまり好きじゃなかった。
 日本軍の飛行機の色ですきなのは零戦21型の灰色に青帯、隼1型のカーキグリーンに白い→、飛燕の銀一色、そして97艦攻・渕田中佐機の緑の機体の尻尾が真っ赤という奴ですね。
あと日本の飛行機は顔が書いてなかったけど、意外と似あうかもしれない機種もありますね。
Posted by デハ at 2009年01月14日 22:41
あ、あと名作アニメ「決断」の中でも最高の「加藤隼戦闘隊」で、一つだけ気に入らない描写がありました。それは加藤少将機以外にも矢印が描いてあったからです。
あれは、加藤少将機だけに許されるべき栄光の印しだと私は信じていました。
Posted by デハ at 2009年01月14日 22:47
「決断」では、戦争初期なのに主翼の前縁に黄色の敵味方識別帯が描かれていましたね。
Posted by シモン at 2009年01月16日 19:00
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