2009年08月19日

修学旅行のお土産

季節感のない話題です。

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人は何故旅に出るのでしょうか。
モンゴルや中近東の遊牧民族であれば、「一箇所に留まって生活するとやがて不潔になり人間が生活できなくなるから」という明快な答えを持っています。平安京以前の都が遷都を重ねたのも、概ね同じ理由によります。
ですが、定住民族である現代日本人が、長い休みに決まって旅に出るのは何故でしょうか?
「観光地を訪れるため」…往々にしてそれは結果的に「観光地を訪れる多くの人を見るため」と同値になります。
「気分転換を図るため」…自宅で読書していた方がよほど効率的です。
「我が家が一番落ち着けることを再認識するため」…案外このあたりが正解なのかもしれません。

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さて、社会人になると旅行に出た時にはなんらかのお土産を職場に買ってくることが必須事項になりつつあります。今回もお盆休み明けには机上に多くのお菓子が並ぶことでしょう。かくいう私も(別に遠出した訳ではありませんが)近くの観光地でお土産を買いました。職場へのお土産というと、お菓子としての良し悪しよりも「配るべき数が足りているか」の方が重要だったりします。小分けしにくい銘菓よりも、個別包装された小奇麗なお菓子の方が重宝されます。とにかく、「旅行に行った以上は買ってこなければならない会社へのお土産」これは戦国時代の上杉家の「義」のような思想なのかもしれません。

人間の歴史において、「お土産の歴史」を詳述したものはあまりお目にかかったことがありませんお。「奥の細道」で松尾芭蕉は、途中で別れた河合曾良のためにお土産を買ったのだろうか?等ということを調べようとしても、インターネットでもなかなか答えが見つかりません。会津地方の名産のお土産の歴史はデハさんに尋ねれば丁寧に教えてもらえそうですが…

修学旅行は、一応(実態はともかく)「学生の見聞を広めるための学業行事」ということになっています(枕投げをしてガス抜きをすることとか、特定の相手(異性)とより親交を深めるとか、風呂場で大きさを比較するとかいう行為が行われたとしても、あくまでもそれは壮大な学業旅行の中で副次的に行われた派生事項に過ぎません)。
そのような学業旅行を記念するために、皆さんはどんなお土産を買ってこられたでしょうか?

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私の中学校時代の修学旅行は、京都・奈良方面(何故か大阪にも1日)でした。夜に新京極界隈での自由行動が許され(=但し、他校の生徒と喧嘩はご法度という指令がありました)、ここでお土産を買いました。
何を買ったかと記憶を辿ると、
(1)三角形のフラッグ(=「ペナント」という奴)
(2)五重塔の脇に「努力」と札が置かれた置物
(3)生八つ橋
でした。
友人の中には、「新撰組」と書かれたキーホルダーや法被風のTシャツやらを買ったり、清水焼の湯飲みを買ったり、変な木刀を買おうとしたりしたのもいました。女子は往々にしてどこでも観光地なら売ってそうなキーホルダーやらイニシャル入りのピンバッジやらを購入していたようです。

京都・奈良をはじめ、京阪神地区の人たちがどこに修学旅行に行ったかというと、関東甲信越方面だったようです。私の友人で神戸出身の人間がいるのですが、彼の修学旅行先は東京〜静岡だったそうです。
彼の購入品はというと、
(1)「東京」と書かれたペナント
(2)東京タワーの脇に「努力」と札が置かれた置物
(3)人形焼
だったそうで、ちょうど私の逆を行っていました。

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それにしても、この三角形の「ペナント」という代物は一体なんだったのでしょうか。私の友人にも、随所に行くたびにこの手の「ペナント」を買ってきては自室の天井に貼り、天井が数多くのペナントで多い尽くされていた、という人がいました(=ちなみに彼は筋鉄:即ち「筋金入りの鉄ちゃん」でした)。
「ペナントレース」という言葉から、私はソレがプロ野球となんらかの関係を持っていると睨んでいますが、真実は杳としてつかめません。
いずれにせよ、旅=ペナント=収集癖。この関係は人類の歴史の中でも或る種の「恒等式」として成立しているようです。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 15:00| 東京 ☁| Comment(11) | TrackBack(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私はペナントは一度も買ったことがありませんね。写真や絵の類も買ったことがあまりありません。写真や絵なら縮小コピーでも別にかまわないと思っていたからです。
形として残る三次元的なものと、移動手段の対価、胃袋に入るもの以外にお金を使うのが極端に嫌いで、ゲームとか、そういうものに使う金が惜しくてなりませんでした。
なお、小学校の遠足で鶴ケ城や武家屋敷、日新館に行くと、皆決って葵の紋が入った白木の木刀「白虎刀」を競って買ったものです。私も買いました
Posted by デハ at 2009年08月19日 19:01
飯盛山の白虎刀は典型的お土産ですね。
実は私も小学校高学年の時に購入しております。
あと、ペナントも結構集めました。なんか義務感を感じて買ってしまったんですよね・・・。
Posted by ラー at 2009年08月19日 19:35
私も中学時代の修学旅行は京都・奈良で、京阪三条前の観光旅館に二泊しました。買ったお土産も、ペナントは外しましたが新撰組のキーホルダーと生八つ橋で、買い物エリアはやはり新京極商店街でした。。。

この定番ルートは長年疑問でしたが、ルート選定に旅行会社と学校だけでなく地元商店会・観光協会が噛んでいるのは間違いありません。ちなみに当時大阪へは行っていませんが最近の修学旅行は自由行動が増え京阪電車で大阪観光を行う中学校が増えているようです。
Posted by HB at 2009年08月19日 22:02
修学旅行生引き受け商店街の担当が新京極と決まってたのかもしれませんね。
木屋町とか先斗町とか、大人の街に修学旅行生が紛れ込んでも・・・という配慮なのかもしれません。
Posted by A2Z at 2009年08月20日 05:22
新京極でのお土産、水戸黄門の印籠でした。
京都じゃなく水戸のお土産でないと変ですが。。
Posted by FYI at 2009年08月20日 12:17
印籠は会津若松でも売っています
Posted by デハ at 2009年08月20日 19:26
>デハさん
木刀のお土産の元祖は会津でしたか…
>ラーさん
ペナント買った仲間?ですね
>HBさん
新京極商店街と教育委員会が癒着していたかもしれないですね…
>A2Zさん
一種の隔離政策かもしれませんね
>FYIさん
数少ない女性のご意見ありがとうございます
>デハさん
結局会津のお土産は木刀と印籠なんでしょうか…
Posted by シモン at 2009年08月20日 22:28
新京極商店街はアーケードの歩行者天国で集団行動に適した環境だったのと、京阪前〜東山通間に林立する宿舎から三条大橋一本というアクセス至便さが好まれる理由でしょう。木屋町や先斗町はその中間にありますが・・・。当時商業施設が殆どなかった京都駅が近年大きな駅ビルとなり土産物も豊富に揃っています。
当時の三条京阪前は路面電車(京阪京津線)が健在で京阪本線も地下化したばかりで雑然としていました。幹線道路沿いにもかかわらずコンビニ・飲食店が少なく夜外出する動機がなく皆宿舎で大人しく過ごしていました。宿舎では指定ジャージ・体操服で外出する勇気を削がれたのも大きいですが・・・

Posted by HB at 2009年08月20日 22:59
HBさん、さすがに学生時代を京都で過ごされただけあって京都の街にはお詳しいですね。参考になります。
路面電車というと、東山通りから滋賀県まで通っていた叡山線、出町柳から鞍馬まで行った鞍馬線、嵯峨野を走った嵐山線と、いずれも(旧)京福鉄道の路線が懐かしいですね。京阪三条から出町柳まで開通しても、さすがに京福電車が淀屋橋までは走って行きませんでしたね…
Posted by シモン at 2009年08月21日 22:38
シモンさん
三条から滋賀へ向かうのが京津線で、叡山線は鞍馬線と同じ出町柳発着の通称叡電、四条大宮から嵐山へ向かう路線を嵐電と呼んでいます。仰る通り叡電・嵐電は京福の路線でしたが、叡電は京阪の子会社となり出町柳から京阪電車が乗り入れる話もありました。ちなみに京福は福井県にも鉄道路線を持っていましたが、経営難と重大事故による運行停止を受け第3セクター化されています。
京津線は地下鉄相互乗り入れの絡みで京都市内を地下化し京都市へ譲渡しましたが大津市内に一部路面区間が残っています。ただ、京都の地下は埋蔵文化財の宝庫で工期が長く、建設コスト負担で地下鉄事業は大赤字です。流石に交通政策の失敗を痛感したのか、市内に路面電車を再建する動きが出ています。
Posted by HB at 2009年08月22日 08:13
HBさん
そうでした。叡山線は出町柳から鞍馬行きと分岐していたんですね。京阪三条から大津に向かう電車が京津線でした。
私も学生時代関西の友人を訪れた折に何度も京都に行ったのですが、記憶が不確かでした。ご教示いただいて有難く思っております。
京都市地下鉄を建設する際も、事前の文化財調査で時間とお金を費やしたと聞きました。確かに京都・奈良あたりに地下の移動手段は不向きかもしれませんね。
市電は70年代末に一度廃止になっていますが、渋滞しがちな京都の二車線の道路に再び市電を乗り入れさせるのはかなりの体力が必要でしょうね。
Posted by シモン at 2009年08月22日 11:15
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