2009年11月29日

ミシュラン

三つ星レストランで一生に一度ぐらいは食べてみたいものです。

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80年代の料理漫画「ザ・シェフ」。料理漫画という題材を「包丁人味平」から、主人公の容姿と行動を「ブラックジャック」からそれぞれ影響を受けて描かれたこの漫画の中に、度々「ミシュランの三つ星レストランで働いていた」だの「味沢さんの作る料理はミシュランのどの三つ星レストランもかなわない」といった形で「ミシュラン」という名前が言及されていました。思えば、この時に初めて「ミシュラン」というレストランの格付け機関(=一種の「美食倶楽部」みたいな組織)が存在することを認知した日本人も多かったことでしょう。

ミシュランは周知のようにフランスのタイヤメーカーです。2009年の現在では殆どの日本人が知っていますが、80年代では、ブリジストンタイヤやヨコハマタイヤ(=ホイールに顔があることで有名)等の国産メーカーが席巻していたため、タイヤメーカーとしてのミシュランの認知度はまだ低かったようです。
では何ゆゑ、タイヤメーカーのミシュランがレストランの格付けを行っているか?というと、次のような「風が吹くと桶屋が儲かる」論理の連鎖が根拠になっています:
@ガイドブックに美味いレストランを紹介する

Aすると、その店に車を使って食べに行く人が増える

Bその結果車の走行距離が伸び、タイヤの磨耗率が増える

Cミシュランタイヤが売れる
こういう理論です。流石に多くの数学者を輩出したフランスならではの緻密な計算と言えましょう。

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話は脇道に逸れますが、昔「仮面ライダー」に出てきたショッカーという団体も、こういった回りくどい作戦で日本を滅ぼそうとしました。例えば、ある回では幼稚園の送迎バスをショッカーがバスジャックしました。幼稚園児がショッカーの脅威になっているわけでもないのに何故幼稚園のバスを襲ったかというと、
「将来の日本の有望な人材を輩出する幼稚園児を根絶やしにする為」
という理由だったそうです。もっと直接的に、「現在の」有望な人材を襲わないところがショッカーの凄いところです。ただこの調子で日本を滅ぼすには何台の幼稚園バスを襲わなければならないか、気になるところです。

ともあれ、ミシュランのレストラン格付け組織もどこか「ショッカー」に似ているところが多々あります。ショッカーの怪人とおぼしき、全身ダウンジャケットをまとったような「ミシュランマン」は、本名をビバンダム君といい、ゴムのような体で転げまわっています。
「ザ・シェフ」の記述によれば、ミシュランの格付け方法とは次のようなものだそうです:
まず「覆面調査員」(=別に覆面を被っている訳ではありません為念)がレストランに前触れもなく行き、勝手にそこの評価を決めてしまう。その際、調査員が
「実は私はこういう者です」
と正体を明かした場合、料理代金は店負担になる。
なので、調査員がやってくる危険度の高い優良なレストランのオーナーたちは、いつも警戒のために気を揉んでいるのだそうです。ガイドブックに掲載されなかったり星の数が減ったりする毎に自殺者が出る始末。さらに、欧州ではミシュランの調査員を装った人間が度々無銭飲食をして逮捕される事件が後を絶たないそうです。
こうして見ると、まさにショッカーと共通点の多い組織ということがおわかりになると思います。

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ミシュランガイドは最近は欧州での権威は徐々に低下しているそうです。欧州人に代わってミシュランを有難がっているのは日本人とアメリカ人ぐらいだという話も耳にします。いずれにせよ、私はガイドブックはあてにせず、自分の懐具合と相談しながら気兼ねしなくて済む店に行くことにします。

(本文と写真は関係ありません)
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posted by シモン at 06:00| 東京 ☁| Comment(17) | TrackBack(0) | 飲食物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
日本のミシュラン礼賛は低価格外食店との二極化の流れの中、如何にして一流店としての格付けを貰い差別化出来るかという、オーナー側の意向と、一流店かどうかの判断基準を情報収集したい大衆のニーズが一致した為だと考えています。
ミシュラン格付けの経緯は、現代の日本に例えるなら、不況で自動車が売れない→ETC料金を週末1000円に下げる→高速沿いの行楽情報を流す→行楽に電車でなく自動車を使う→自動車・関連用品が売れるという発想と似ています。そう言えば日産ゴーン氏のキャリアはミシュランから始まり、功績を買われルノーに引き抜かれ、ルノーを立て直してから日産再建要員として10年前に来日しました。

話は変わりますが、最近の仮面ライダーもショッカーばりに回りくどい手口で視聴者を獲得しています。内容を子供に理解困難な人間ドラマに変え、イケメン俳優を起用して明らかに子供の母親層を標的に視聴者取り込みを行っています。昔の様に子供が親に頼んで仮面ライダーを観るのではなく、親が子供を利用して自ら楽しんでいる構図です。
Posted by HB at 2009年11月29日 10:19
新規にプロジェクトを興す時、必ず投資に対する効果予測計画を立てるのですが、ミシュランが最初にグルメガイドプロジェクトを立ち上げた時、そのタイヤの売れ行きでの回収予測はどんな数字をでっち上げたんでしょうね。
おそらくアバウトな収支効果しかなかったんじゃないかと想像いたします。
翻って、我社のプロジェクト計画はいつも緻密な数字の積算方式による市場効果を提示しないと審議の段階で頓挫するものが多く、実に無駄な工数を費やしています。
実益にあまり関係なくても、世界的な権威となったグルメガイドを編纂できる彼の会社が羨ましい限りです。
Posted by A2Z at 2009年11月29日 12:17
私はラーメン一筋なので、ミシュランの格付けレストランには関係ない・・・と思ってましたが、先日東京の焼き鳥屋さんが星一つついたらしいですね。ラーメン屋の認定も近い?
Posted by ラー at 2009年11月29日 15:34
むかし、日蓮大上人が、石田三成だったころより更に前、柳生博の家庭教師として雇われていたところ、「ブキミ星人」というものが侵略してきて、大上人に倒されました。
ブキミ星から、本隊が地球に到達するのが20年後のため、先遣隊は、20年後に活躍するであろう現在の子供たちを抹殺しようとしたのです。
 まさに、ショッカーと同じというより、それだけの積み重ねで1年間やったのだから凄すぎます
Posted by デハ at 2009年11月29日 18:25
皆さんコメント有難うございます。
HBさん
ゴーン氏は元々ミシュランだったんですか。してみると、ミシュランも相当優秀な人材をルノーに放出してしまったんですね。
イケメンライダーで母親狙いという図式、70年代では考えられなかったですね。大人たちが幼稚化してるということかもしれませんね。
A2Zさん
ミシュランの名前を認知させるのに、グリーンガイドブックは相当な役割を果たしていると思います。でもきっかけはミシュラン社内でも眉唾だったんでしょうね。
ラーさん
確か五反田の「よし鳥」という店が「そのカテゴリーで特においしい料理」の星を獲得しました。ラーメンがフランス人の口に合いますかどうか。
デハさん
それ確か奥田瑛二主演のシリアスなSFドラマ「バンキッド」ではないですか?
同じ一年物ですが、天地人よりも構想がしっかりしていました。
Posted by シモン at 2009年11月29日 19:27
>シモンさん
ゴーン氏の日産改革の手法はミシュラン時代の成功体験以降、ずっと同じです。具体的には厳しい原価低減要求を受け入れたサプライヤーとのみ付き合い仕入原価を一気に圧縮する、車種を絞り込み開発コストを下げる、新興市場で低コストの車を生産する、ざっとこんなところです。ルノーの話は、今で言う日航の様な国策企業を潰したくない上層部間の同意の上での移籍だったようです。
イケメンライダーは奥様方向けですが、最近のガンダムは子供時代プラモデルを買っていたお父さん層をターゲットにしています。肝心の構想は天地人レベルですが・・・
Posted by HB at 2009年11月29日 20:02
HBさん
ゴーン改革の要点を分かり易く解説くださって有難うございます。コスト低減といっても彼のようなカリスマ的存在がなければなかなか改革は実現できませんね。事業仕分けのような拙劣なやり方か、さもなくばぬるま湯かのどちらかにしかになりがちだと思います。
ガンプラのマニアはおじさん層なんでしょうね。市場規模は奥さん向けの1/10ぐらいってところでしょうか。
Posted by シモン at 2009年11月29日 21:31
最近のガンダムは子供時代プラモデルを買っていたお父さん層をターゲットにしています。

昔、ガンプラを組む時、「あわせ目を消さなくてはならない」「可動部分を増やさなくてはならない」「似ていない部分は造りなおす」「全塗装」を苦心しましたが、現在は、
「元々存在するあわせ目でパーツ分割」「ほぼ全関節可動」「胴体・首・手足を別々に組み立てられるため、別々に塗装・仕上げできる」「塗装しなくとも、最低限の配色は再現される」などの仕様となっており、よほど不器用なものでなければ、誰でも当時の凄腕モデラー並みのガンダムが作れてしまうのが淋しいです。

 それとは別に、天地人やイケメンライダーのような連中に支配された新しいクソガンダムも作られています。
Posted by デハ at 2009年11月29日 21:37
ブキミ星人の企みは、一見まわりくどく見えて、実に周到です。
まず、本隊到着時に、地球の防衛力を漸減しておかなくてはなりませんが、先遣隊には有力な戦力が無いため、弱い子供を狙う、子供を皆殺しにすれば、本隊が到着するころには、高齢者と、より幼い幼児しかいなくなる、というすごい合理的な作戦だったのです。(6〜19歳の少年少女を皆殺しにすれば、20年後には20代・30代は存在しなくなり、若くとも40、子供は彼等が新たにつくるのでせいぜい幼児でとても戦えない)
 しかしさすがは、パネルクイズの司会者だけあって、日蓮大上人を抜擢し、その野望を打ち砕いたのです。
それにしてもシモン様がバンキッド知っているとは驚きました。
Posted by デハ at 2009年11月29日 21:43
クソ点地陣が終ったので、坂の上の雲を見ました。素晴らしかったです
Posted by デハ at 2009年11月29日 21:44
なんと言いますか・・・最近の小子化ニッポン、ブキミ星人とやらの策略が図に当たってるような気がします。
さらに決定打は、小子化対策大臣に社民党の福島党首を据えたこと。日本民族愚民化計画、今のところ大成功じゃないですか・・・。
あと最近鬱病が蔓延しているのは帰ってきたウルトラマンに出てきたヤメタランスの菌があたりに漂ってるせいなのかもしれません。
Posted by ラー at 2009年11月29日 21:49
>デハさん
「元々存在するあわせ目でパーツ分割」「ほぼ全関節可動」「胴体・首・手足を別々に組み立てられるため、別々に塗装・仕上げできる」「塗装しなくとも、最低限の配色は再現される」
これらは日本の誇る金型製作技術がもたらした成果です。静岡のバンダイミュージアム内でガンプラの射出成形工場を公開しています。静岡は土地柄、東の日産、西のトヨタ・本田・スズキ・ヤマハと隠れた自動車産業の拠点なので、内装やバンパーに使うプラスチック金型の製作業者が多数存在します。
>ラーさん
友愛や福島とかいうブキミ成人によって、20年後の日本は国際競争力が極端に低下しそうです。文革直後の中国やポルポト後のカンボジアが人材不足に陥って復興が進まなかった時と同様です。
Posted by HB at 2009年11月29日 22:10
なるほど、宇宙人=ブキミ星人だったんですね。
Posted by デハ at 2009年11月29日 22:26
まあ、私はどのみち子供いないし、20年後に生きている保障もないので、国家の崩壊を見ずに済みそうですし、責任もありません。
やはり、子供がいないのは淋しいし、空しいし、悔しいです。
お子さんのいる方々はブキミ星人に唆されないようしっかり育ててください。
Posted by デハ at 2009年11月29日 22:28
ブキミ星人!笑ってしまいました。
ショッカーばりの脅迫で文教予算を削り、そのお金を子供にばら撒いて手先にしているわけですね。

ちなみに私は別にイケメンに興味がないので、仮面ライダーは見ていません。男の人は、顔は全く関係ないです。
Posted by FYI at 2009年11月30日 08:04
そうそう、男性は顔ではないですよ♪
ミシュランの星つきレストランでご馳走してもらえれば関係ないです(ぉ
Posted by まろん at 2009年11月30日 12:13
星付きでご馳走する用意ができても、誰一人として誘いに応じてくれなかったのです。
私は根本的に女性と縁がないのかもしれません。
木○▲苗にすら相手にされませんでした。やはり模型を作っても有名店で入選しないとダメなんですね。
Posted by デハ at 2009年11月30日 19:18
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