2010年03月18日

プジョー205

80年代のフレンチ・ホットハッチでした。

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車には、お国柄が色濃く反映されます。
個性は希薄ながら故障が少なく安定した日本車。
堅牢にして精密だが、面白みに欠けるドイツ車。
斬新なフォルムで見た目は素敵ながらよく壊れるイタリア車。
イタ車同様よく壊れて見た目は個性的なフランス車。
大きな、アメリカ車。
と、さまざまです。当然それを選択するオーナーの気質も色濃く反映させるのが車の面白いところです。

今日ご紹介するのは、Bセグメントに属する80年代フランスのハッチバック車「プジョー205」です。

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「Bセグメント」というカテゴリーは、車種で言えばVWのPoloだとかトヨタのヴィッツだとかホンダのフィットだとか、いわゆる「スモールカー」と呼ばれる車のグループがこれに該当します。
欧州で走っている車はこのBセグメントの車が最も多く、激戦区であると同時に様々な個性豊かなバリエーションが揃っています。

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「プジョー205」は、アグレッシブなエクステリアデザインをプジョーと合作したピニンファリーナによって与えられたエンスー(=日本語訳:車好き)好みのハッチバックです。
日本やアメリカではオートマチック車が普通ですが、ガソリンを節約したい傾向の強い欧州ではマニュアルトランスミッションが殆どです。この車は、マニュアルのローで思い切りアクセルを吹かし、引っ張ってからシフトアップしていくことによってスポーティな快感を感じながら乗る車でした(=同じようなことをPoloでやる人はあまりいません)。エンジンは1600ccながら、ターボ付2000ccの車以上の疾走感を感じることが出来ました。
日本には1986年頃から本格的に輸入され、その角ばったフロントマスクや欧州テイストのリアビューで、それまでマイナーだったプジョーブランドが一躍日本市場でも認知されるに至りました。

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それまで日本人に認知されていたプジョーブランドの車というと、「刑事コロンボの車」(=プジョー403カブリオレ)ぐらいしかなく、即ち相当オンボロ、という印象しかありませんでした。
ですがこの「プジョー205」はそれまでのイメージを払拭し、女性に目もくれずひたすらカーブの多い山道を何故か欧州車で乗りたい、という嗜好を持った若い世代の圧倒的な人気を得たのでした。

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プジョーのBセグメントカーも、205の後継車である206、さらにそのまた後継車の207に進化するに従って、角ばっていたデザインは丸みを帯び、四角かった目玉も細長い釣り目に変化し、サイズ自体も肥大化してきました。
もはや、コンパクトなハッチバックにしてスポーティな感覚があふれていた205のテイストを207に求めても無理なようです。
posted by シモン at 18:00| 東京 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
釣り目はいやですね
Posted by デハ at 2010年03月18日 20:54
デハさん
私もそう思います。
車に限らず、女性のメイクも、釣り目・釣り眉、最近のギスギスした社会を象徴しているようで、嫌ですね。
Posted by シモン at 2010年03月18日 21:21
プジョーは好きな車です。その中でも、80年台の205はアグレッシブでカッコよかったですね。
90年台に入り、306シリーズあたりから「無難なファミリー向けハッチバック」になっていったのが正直つまらなかったです。まああの頃の日本国内の外車市場では、オペルのアストラあたりが306の競合車で、そっちよりはずっと面白そうでしたけど。
Posted by ラー at 2010年03月19日 19:49
ラーさん
オペルは一時期ヤナセがゴルフの代替として取り扱っていたので、アストラとかヴィータとかよく街で見かけましたね。
最近は全くその姿を見ることがありません。
Posted by シモン at 2010年03月20日 06:05
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