2010年07月13日

銭湯

日本独特の公衆浴場文化です。

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80年代当時は、まだまだ家庭に風呂のない家も多く、特に上京してくる学生達が住むアパート等には今風のワンルームマンションと違い、部屋に風呂などは常備されていませんでした。
私はたまたま風呂のある自宅から通ったので、「日常的に」銭湯に行く機会は少なかったのですが、友人のアパート等を訪ねると、部屋の片隅には洗面器と石鹸・タオル一式が置かれており、夜も更けてくると「じゃ、そろそろ銭湯閉まっちゃうから」と、お開きになることがよくありました。

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高校時代の友人で、京都に進んだ友達のアパートに泊りがけで遊びに行った時、銭湯のお世話になりました。
友人からタオルを借り(石鹸やシャンプーは共有)、銀閣寺に程近い「大文字湯」の暖簾をくぐって入ると、その番台には、向井理演じる「ゲゲゲの女房」の水木しげるそっくりの黒縁メガネをかけた青年が座っていて、かぼそい声で
「へぇ、おおきに」
と挨拶してくれたのをよく覚えています。
確か一回の料金は200円ぐらいで、友人は回数券を買っているので190円だと言っていました。

銭湯は、家庭の風呂と違い、大きな浴槽に足をのびのびと伸ばすことが出来ます。
友人に教わったのですが、銭湯にはいろいろなルールがあり、それを守らなければいけなかったとのことでした。

例えば、銭湯は夕方4時ぐらいにはオープンするのですが、その時間帯はお年寄りの人を優先すること。
必ず体を洗ってから浴槽に入ること。タオルは浴槽の中で使用しないこと(=頭の上に乗せたままにしておく)。他の人の陰部をしげしげと眺めないこと。等等、常識があれば普通にクリアできるルールばかりですが、もう一つ、「洗髪するのにお湯を大量に使わないこと」という暗黙のルールもあったそうです。地方によっては、銭湯の料金の他に「洗髪料」を徴収するところもあったそうです。

風呂を出て、更衣所に戻ると、必ず体育会系の男が鏡の前に立って牛乳(またはリンゴジュース)を一気飲みしているそうです。友人は(私もそうですが)貧相な体つきをしていたので、鏡の前で自分の姿に見とれることは一度もありませんでした。

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先月、仕事で京都を訪れた時、残念ながら「大文字湯」は既にありませんでした。
いわゆる「普通の銭湯」は、船橋ヘルスセンター風「スーパー銭湯」の発生で、ますます少なくなっているとのことです。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 18:00| 東京 🌁| Comment(13) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
銭湯といえば、ケロリンと千枚通しで開ける牛乳、四角い建物でも入り口だけ和風の造り、そして煙突ですね。
私は関西に行く際は、高速バスで新潟まで行き、急行きたぐにの発車時刻まで銭湯で過ごしています
Posted by デハ at 2010年07月13日 19:38
デハさんコメントありがとうございます。
「千枚通しで開ける牛乳」
いや、壷をついてますね。

牛乳瓶の蓋は、また記事にいたします。
Posted by シモン at 2010年07月13日 20:06
銭湯は、「安い温泉ホテル」という感じですね。

牛乳の代わりにビールが飲めればもっと儲かる?かもしれません・・・。
Posted by ラー at 2010年07月13日 20:51
フルーツ牛乳もあります。あと100円入れるマッサージチェアーと、真冬でも豪快に回る扇風機も銭湯の風情です。
 湯上りにこの扇風機にあたりながら、千枚通しで開ける牛乳を飲み干すのが銭湯の最大の醍醐味なのです
Posted by デハ at 2010年07月13日 21:38
そういえば、デハ様の言うとおりで、フルーツ牛乳など銭湯の冷蔵庫でしかお目にかかったことがありません・・
Posted by 無名X at 2010年07月13日 21:58
京都の学生街は90年代初めでも築20年位の風呂なし下宿が結構残っていて、銭湯もありましたがこの頃から女子学生が地元志向から関東関西の有名大に進学する様になり、セキュリティが比較的しっかりした学生向けワンルームが主流となりました。男子の場合(私もその一人ですが)も当時は有名私大の全国入試ブームで地方出身者が増え、こうした学生目当てのワンルーム不動産屋が学生街に林立した時代でした。最近は学生寮風の管理人付き物件が人気の様です。
最近のスーパー銭湯は、サウナやマッサージ、飲食施設といった定番に加え、郊外だとゲームセンターや映画館、パチンコ等総合娯楽施設とクロスオーバーし過ぎで、風呂に入ると言う感覚では無くなっています。
Posted by HB at 2010年07月13日 23:14
みなさんコメントありがとうございます。
返事が遅くなり申し訳ありません。

ラーさん
銭湯ではビールを飲みたいとはあまり思いません。
むしろ家に帰ってゆっくりと。

デハさん
扇風機+千枚通しで開ける牛乳瓶の蓋
いずれも日本情緒ですね。

無名Xさん
フルーツ牛乳、紙パックでスーパーで売っているようですよ。

HBさん
>京都の学生街は90年代初めでも築20年位の風呂なし下宿が結構残っていて
そうなんですか。90年代半ば頃から激変したんですね。
ワンルーム不動産屋→管理人付アパマンへの遷移も教えていただいて有難うございます。最近の若い人は、管理人など鬱陶しいのかな、と思ってましたが、良く考えたらゆとり世代なんですよね。
スーパー銭湯は、どこかチープな娯楽施設の雰囲気がプンプンで、実はあまり行ったことがありません。
Posted by シモン at 2010年07月15日 20:29
>シモンさん
90年代初めは団塊ジュニアが大量に大学に進学した為、そもそも下宿のキャパが不足した時期でした。大学そのものも手狭となり、一斉に郊外移転してキャンパス周辺が田んぼからワンルーム団地と化した地域もあります。
最近の管理人付き物件は、ご指摘の通りゆとり世代の影響です。炊事洗濯や急病になった時の世話までやってくれる親代わりの管理人付きに住むのは、私の世代ではごく稀な女子大生しか居ませんでした。
Posted by HB at 2010年07月15日 21:05
私はフルーツ牛乳が好きなのではなく、あくまで「千枚通しで開けて飲む」飲む行為が好きなのです。紙パックでは魅力が半減してしまいます・・・。
Posted by デハ at 2010年07月15日 22:14
確かに紙パックでは飲もうという気になれない。千枚通しでフタを開ける時の「ポンッ」という微かな音?が捨てがたいです。
ちなみに、瓶入りのフルーツ牛乳やコーヒー牛乳は、駅の売店でも見かけますよ〜


銭湯の思い出・・・
まだ小さかった頃は親父と一緒に男湯にも入ったことがあります。 小学低学年の頃だとよく同級生とも鉢合わせになったものでした。
逆に男の子の方も、お母さんと女湯に来ていて鉢合わせになったりしたものです。

銭湯で売っていた瓶入りの飲み物ではフルーツ牛乳の他に「マミー」という乳酸菌飲料もありました。また、半透明のプラスチック容器にアルミ蓋の、ストローを突きさして飲む「フルーツサワー」なる乳酸菌飲料も忘れ難い。
同性異性問わず、友達と遭遇したときはそれらを飲みながら他愛のない話題で和やかな時間を過ごしていました。
Posted by winechoco at 2010年07月17日 00:37
HBさん
女子学生は、管理人付の「下宿」に住む人が多かったですね。最近は男子も、なんですね。

デハさん
紙パックは、確かに輸送コストはかからないけど味気ないですね。ビールが瓶でなく紙パックだったら美味しくないです。

winechocoさん
コメント、ありがとうございます。
男の子が女湯(あるいはその逆)というのは、何歳ぐらいまでOKなんでしょうね。小2ぐらいまででしょうか。
「マミー」「フルーツサワー」共に、私にとっても懐かしい飲み物です。カルピスを「初恋の味」とすると、それらは恋愛以前、小学生の味でした。
しかし駅でも瓶入りフルーツ牛乳やコーヒー牛乳売ってましたか。通勤で忙しいとつい見落としてしまいがちです。
Posted by シモン at 2010年07月17日 04:15
>>男の子が女湯(あるいはその逆)・・・

せいぜい小2までが限界かなと思います。

瓶入り牛乳の件ですが、地域や路線によって売っている駅とない駅があるかと思われます。
全部の駅や路線は検証していませんが、
大阪では、大阪市営地下鉄「東梅田」と「天満橋」の駅売店で見かけます。
しかし、2年前までは私たちが知っている従来の瓶の形だったのですが、最近の瓶はやや小さめの形でプラスチック蓋に変わってしまいました。
最近の瓶に変わってからは買って飲んだことはないです。
Posted by winechoco at 2010年07月19日 23:20
winechocoさん、おはようございます。

天満橋は、学生時代に京都の友達と京阪で大阪に向かう時の乗り換え駅として記憶に残っております。

フルーツ牛乳とかリンゴジュースとか、プラスティックの容器よりガラス瓶の方が美味しく感じるのは気のせいでしょうか。輸送コストを考えると、紙やプラスティックの素材になるのは仕方ないことかもしれませんけど。
Posted by シモン at 2010年07月20日 05:13
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