2010年07月17日

卓球

昔は、「根暗のスポーツ」と呼ばれていました。

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みなさんは、中学校のとき、どんな部活をやっていましたか?

私が中学校の時入っていた部活は、卓球部でした。小学校の時は親父とキャッチボールに明け暮れていましたが、少年野球チームに入るほど活発ではなく、体育の通信簿の点も5点満点で3と4を行ったり来たりという平均的運動神経の私は、卓球ぐらいが疲れなくて良さそうだと思い、卓球部に入部したのです。

当時の私が使っていたのは、ペンホルダーというラケットでした。これは、最近流行りで殆どの選手が使っているシェイクハンドのラケットがラバー(ゴム)を表裏に両面貼らなければならないのに比べ、片面だけで良いので安く済むからです。メーカーは「バタフライ」でした。他に卓球用品のメーカーがなかったからです。

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卓球部は、当時「根暗なスポーツ」と呼ばれていました。何ゆえ卓球が陰気だったか。今にして思えば、いくつかの要因が挙げられます。

(1)ユニフォームが暗い陰気な色だったこと
これは、当時の卓球のルールが「白いボールを浮き立たせるためにユニフォームは暗色であること」と定めていたからです。何年か前にこのルールは撤廃されましたが、それまでは
「白いユニフォームで、お坊ちゃんのスポーツ」と思われていたテニス部と比較され、「暗いユニフォームの、貧乏人のスポーツ」と揶揄される原因となっていました。

(2)行動範囲が狭いこと
これも、広いコートを縦横無尽に駆け巡り、腕を思い切り伸ばしてラケットを振るテニスと異なり、狭い卓球台の周りを反復横とびでサササと動き回り、肘を曲げながらラケットを振る卓球の、いじましさを浮き彫りにしていました。
よく知られていることですが、卓球経験者がテニスをやっても、ラケットを卓球風に振ってしまうので馴染めない、という現象があります。

(3)選手に奇行が多いこと
スマッシュを決めると、小さくガッツポーズをして、「やたー!」等と叫ぶ人が大勢いました。その態度が、多くの観衆に「なんだあれ」と、受け入れられなかったのです。時代は移り、福原愛選手が「さー!」と叫んでも、「可愛らしい」と肯定的に受け止められるようになりましたが、これもつい最近のことです。

(4)ボールに回転を加える等、戦術が姑息なこと
観衆から見れば、一見何の変哲もないボールをレシーブミスしていることがよくありますが、これはサービスを打つ時にカットとか横回転とか複雑な変化を与えているからなのです。よく野球では「直球勝負」と言いますが、卓球は変化球ばかりで勝負するピッチャーのようなものですので、「スポーツマンシップの風上にも置けない」と思われていたフシがあります。

(5)このスポーツを描いたマンガがないこと
私は、これが卓球を根暗なスポーツにした最大の原因だと思っています。
野球には「巨人の星」、テニスには「エースを狙え!」、バレーボールには「アタックNO.1」、柔道には「柔道一直線」、剣道には「おれは鉄平」「六三四の剣」、サッカーには「赤き血のイレブン」「キャプテン翼」、バスケには「ダッシュ勝平」「スラムダンク」、ボクシングには「あしたのジョー」「がんばれ元気」、レスリングには「タイガーマスク」、ビリヤードには「ブレイクショット」のように、それぞれのスポーツをテーマにした人気漫画がありました。
卓球には、長い間その人気を支えるための漫画が存在しませんでしたが、漸く90年代に入り、卓球を通じて友情や努力の大切さを描いた漫画「行け!稲中卓球部」が人気を博し、それまで根暗スポーツだった卓球を一気にメジャースポーツの一角に押し上げる推進力となりました。

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卓球は、2001年のルール改定によりそれまで1セット21点とだらだら長く続いていたゲームを1セット11点になり、スピーディな世の中に対応しました。また公式ボールも、それまでの38mm球から40mm球になり、空振りをして失点することが少なくなりました。
福原愛選手をはじめ、平野早矢香選手、石川佳純選手、四元奈生美選手と言った女子選手たちの活躍のお陰で、今ではすっかり「根暗スポーツ」の烙印を返上して今日に至っています。
posted by シモン at 06:00| 東京 ☀| Comment(7) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わたしは稲中卓球部の気持ち悪い絵柄から卓球がますます嫌いになりました。
(あの絵は見ただけでむかつきます。もっとむかつくのは、シェイプアップ乱を書いていた徳弘正也の絵です。)わたしは不器用なので卓球すら満足に出来ませんでした。
ボールが大きいサッカーなら出来たのですが。
(すうぃーパーでした)
テニスもバドミントンも同様の理由で出来ませんでした。
シモン様もおっしゃるとおり、卓球はユニフォームがダサく、特に女子が地味な短パンを穿いていて好きになれませんでした。
 女子の短パンでも、バスケ部や陸上部は華やかだったので不思議です。(バスケ部は体が大きく足が長い子が多かったため、どんな地味な服を着ても元が良い子が多かったのかもしれません)
 男子もです。
あと、貧乏くさいイメージもありました。角刈りで黒ぶちめがねの奴がやるイメージが強かったです。
 そして、もうひとつ「中国のスポーツだ」という強烈な印象もネガティブな印象を与えました。
周恩来とかが得意だつたんですよね。
卓球部出身のシモン様に喧嘩を売るようなことばかり書いて申し訳ございませんでした。


追伸
福原愛選手は可愛いですが、親がむかつきました。日本人の私たちから見ても十分可愛いですが、あの顔は中国人から見ると絶世の美女の顔だそうです。
Posted by デハ at 2010年07月17日 07:29
ボクシングといえば、「リングにかけろ」だと思っていたので、シモン様に羅列されなかったことに大きなショックを受けました。とはいえ、りんかけを見てから本物のボクシングを見てしまったため、本物がえらくつまらないものに感じてしまいました。なにせチャンピオンに殴られてもその場でダウンですからね。具志堅に殴られたら場外に吹っ飛び、腹が貫通するものとばかり思っていました。
あと、おれは鉄兵は、剣道の漫画だつたのですか?主人公とその父親が、同級生をそそのかしてダイナマイトで警察署を爆破したり探検する漫画だとばかり思っていました。
あんな漫画描いて、本物の上杉伯爵(工学博士)はクレームをつけなかったのでしょうか。
Posted by デハ at 2010年07月17日 07:35
デハさん、朝早くからコメントありがとうございます。

稲中は、実は読んだことないのです(記事にはテキトーなこと書きましたが・・・
ちなみに私は生涯で一度も角刈りにしたりメガネを常用していたことがないです(今も車を運転する時だけ)、一応念のため。

おれは鉄平は、連載が続くに従い主人公の身長がどんどん小さくなる漫画です。
リンかけは、「ギャラクティカマグナム!」と叫んで2ページ見開きになる漫画と思っておりましたので、ボクシング漫画とは気づきませんでした。
Posted by シモン at 2010年07月17日 08:03
3連休の中日の夕方です。
実は温泉に来ており、携帯で書いております。
温泉旅館にはピンポンがつきものですね。
ちなみに卓球部に「ピンポン」というと
「テーブルテニスだ」と訂正されたことを思い出しました。
Posted by ラー at 2010年07月18日 18:11
当時の卓球ユニフォームが何故あんなに地味だったか初めて知りました。最近のは青とかピンクとかテニスのと大差ありません。四元奈生美に至っては肩出しユニフォームを着ています。

私は中高と吹奏楽部でしたので、運動系部活のユニフォームを着た事がありません。大会の時は使い回しのブレザーに蝶ネクタイ、練習の時は制服か指定ジャージでした。なので体育祭の部活対抗リレーは指定体操服で参加せざるを得ず恥ずかしかったです。

中国は、伝統的に卓球・体操・バスケ・バレーとインドア系競技に強い国です。最近は水泳とか陸上とかありとあらゆる競技で金メダルを獲っていますが。唯一駄目なのがサッカーで、02年日韓大会に出場した頃大変なサッカー熱でしたが、その後排外感情剥き出しの観客マナー、選手のラフプレー、八百長等不正と対外的に恥晒しな実情が明らかになり今ではかなり下火です(海外の欧州リーグやW杯は盛り上がりますが)。
Posted by HB at 2010年07月18日 18:44
再び温泉旅館からコメントです。
我が茨城県を発祥の地とする某電機メーカーでは
「パンポン」という、地面で卓球のようなことをする
競技が行われており、研究所や工場の昼休みには
パンポンに興じる従業員でパンポンコートが埋まるそうです。
Posted by ラー at 2010年07月18日 20:18
ラーさん、温泉宿からわざわざコメントありがとうございます。
「ピンポン」でなく「テーブルテニス」が正式名称なのです。
「パンポン」は、ラケットがスゴイですね。廃材利用の、単なる板なんだそうです。

HBさん、コメントありがとうございます。
四元奈生美のスタイルはちょっとやりすぎという感じですね。
中国という国にサッカーというものが定着した時こそ、中国から「途上国」という形容詞がなくなり、元が自由取引される国際通貨になる時。なのかもしれません
Posted by シモン at 2010年07月19日 18:43
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