2010年10月22日

横浜スカイウォーク

先月26日をもって閉館しました。

yokohama_skywalk.jpg

私が学生だった80年代、港町・横浜は、東京よりもお洒落でセンス溢れる街でした。横浜に対抗できる東京の街といえば渋谷ぐらいでしたが、横浜にあって渋谷にないものがあります。それは「海」です。

ichi_015b.jpg

平成元年(1989年)、横浜港と東京港結ぶ首都高湾岸線の吊橋である横浜ベイブリッジがオープンした際、海を見ながら散策できるお洒落なデートスポットとして「横浜スカイウォーク」という歩行者専用道路(というか遊歩道)がオープンしました。

横浜スカイウォークは、3つの部分から構成されます。まず、大黒埠頭にある「スカイタワー」というガラス張りのタワー。このエレベーターを降りて先に進むと、ベイブリッジの両横脇に設置された空中散策路である「スカイプロムナード」という遊歩道に入ります。ここでは外の空気を感じながらベイブリッジを散策することができます。その終着点が「スカイラウンジ」というドーム型の展望台になっていて、ここで港の景色を眺めることができます。

オープンした当時は、横浜の夜景を目当てに多くのカップルが訪れたそうです。昼間に行ってもなかなか壮観で、外国客船が通過する様子を眼下に見下ろすことができました(もっとも、クイーンエリザベス二世号は橋桁の下を通過できなかったので迂回したそうです)。
当初は年間80万人近い入場者が訪れ、90年代前半までは定番の観光スポットになっていました。
観光だけでなく、貸切にしての各種パーティーやイベント、撮影会などにも利用され、繁盛していたようです。

ichi_016b.jpg

しかし、この手の観光施設は、多くの人にとって「話の種に一度行ってしまえばそれっきり」になりがちです。バブル崩壊、別の新たな観光スポットの創設、等等様々な要因で入場者数は減っていきます。2001年には、同じくバブル期に作られた温水プール「ワイルドブルーヨコハマ」が閉園になりました。2004年には一般道(国道357号線)が通るようになり、スカイプロムナードは自動車の走行音でやかましくなりました。入場者数の減少は赤字となって運営する横浜市の財源を圧迫していきます。

そしてついに先月26日をもって、横浜スカイウォークは営業休止となりました。おそらく最終日となった26日の日曜日には、普段よりも多くの人が詰め掛けたことでしょう。
閉館となっても、横浜スカイウォークは横浜ベイブリッジの橋桁と一体構造のため撤去できず、今後は無人のまま安全点検だけが実施されるそうです。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 17:00| 東京 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
横浜と神戸は国際貿易港で栄えて異国情緒が残る大都市として、東京大阪に近く大規模開発も出来る利点がありましたが、貿易港の規模が新興国の釜山、高雄、上海、香港に抜かれてしまい、また外国人が外資企業ごと東京に集中してしまい苦戦中です。ベイブリッジは中華街へのアクセスが抜群ですが、東京のお台場にも同じ様な橋が出来て新鮮味が無くなりました。
Posted by HB at 2010年10月23日 09:26
バブル期の娯楽施設も、急速に姿を消していますね。
北海道の「グリュック王国」
山梨の「ガリバー王国」
新潟の「ロシア村」「トルコ文化村」
岡山の「チボリ公園」
等等、数え上げればキリがありません。
Posted by ラー at 2010年10月23日 12:31
横浜スカイウォークは、最初からかなり地味な存在でした。
なにしろ山下公園周辺には様々なスポットがあるので、何度もリピーターとして行くような場所ではなかったですね。
HBさんのコメントで思い出しましたが、中華街は最近の尖閣情勢で、どんな雰囲気なんでしょうねぇ。
Posted by A2Z at 2010年10月23日 18:20
19年4月に復活オープンするそうですよ。
Posted by とおりすがり at 2018年08月10日 19:14
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック