2010年11月28日

いにしえの海外アニメ

大昔に日本国内で放映された海外のアニメーションを紹介します。

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ここ数日「60〜70年代のアニメーションを発掘する記事」を書いてきました。11月最後の週末の記事となる今日は、いにしえの海外輸入アニメーションをご紹介します。
今やアニメ大国となった日本。最近は、海外から輸入したアニメーションをテレビで視聴する機会は非常に少なくなり、僅かにフランス製のアニメ「イエロージャケット」ぐらいしか目にすることができません。
ですが、かつては米国から輸入した海外アニメーションが日本のブラウン管を席巻していたのです。代表的な例が「トムとジェリー」ですが、今日はそれ以外の知られざる(というか忘れられた)作品を発掘することにします。

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ローン・レンジャー(60年代:正確な年代不詳)
<あらすじ>
アメリカの西部の荒野を舞台に、白い馬にまたがった仮面の白人・ローンレンジャーが、インディアンの弟子・トントを引き連れ、悪を成敗する物語。主題曲は、後に「ウイリアムテル序曲」として有名になった。「♪ローレンローレンローレン」という歌で始まる「ローハイド」と、しばしば混同される。
<登場人物>
・ローンレンジャー:白人。白馬「シルバー号」にまたがり、「ハイヨーシルバー」と掛け声をかけてローンの返済に奔走する。顔のプロテクターマスクは、後の日韓ワールドカップの際に日本代表DF宮本選手が憧れて真似をしたことで知られる。
・トント:インディアン。彼の口癖「インディアン嘘つかない」は、「インド人もびっくり」と並ぶ名文句として知られる。師匠のローンレンジャーのことを「キモサベ」(注:きもい差別男の意か)と渾名で呼ぶ。
・シルバー号:馬。シルバーというよりはホワイトな白馬。走ると速い。

大魔王シャザーン(日本放映:1970年)
<あらすじ>
双子のチャックとナンシーが洞窟で1,000年前のアラビアにタイムスリップしてしまう。二人が「出て来いシャザーン」と言いながらくしゃみをすると、「ハイハイサー」と言いながらシャザーンが登場し、二人の窮地を救う。くしゃみでなくあくびをすると、あくび娘が出てくる。
<登場人物>
・シャザーン:大魔王。声はルパン三世の次元大介にそっくり。普段は壺の中で寝ている。魔法を使うとき「パッパラパー」と叫ぶ。この言葉が日本国内でもてはやされ、現在も多くのパッパラパーを輩出するきっかけとなった。
・チャック:双子の片割れ。男。頭の回転が衰えると、鈍・チャックとなりビーバー程度の知能に落ちる。
・ナンシー:双子の片割れ。女。早見優「夏色のナンシー」で一躍有名となった。

幽霊城のドボチョン一家(日本放映:1970年)
<あらすじ>
怪物屋敷を舞台にした、ホラーアニメ。母国アメリカでは「アダムズファミリー」として知られ、ホンダのオデッセイを所有している。後の「怪物君」や「妖怪人間ベム」に、大きな影響を与えた作品。
<登場人物>
・ドラキュラ:ルーマニア出身の割には、ネイティブな名古屋弁でしゃべる。「ハヤシもあるでよ〜」という言葉は、その年の流行語大賞を受賞した。
・人喰いライオン:動物であるにもかかわらず、東北弁に堪能。「ドボチョ〜ン、チッチ〜」と話すことが多い。

チキチキマシン猛レース(日本放映:1968年)
<あらすじ>
11台の車に分乗した男達の、汗と涙のカーレースの模様を中継する。後の「サーキットの狼」等の作品に影響を与えた。
<登場人物>
・ブラック魔王:ゼロゼロマシンを操り、トップになりそうになるが、いつも自滅して優勝を逃す。
・ケンケン:犬。ブラック魔王の同乗者。いつも「ウシシシ」と冷笑する。

怪獣王ターガン(日本放映:1969年)
<あらすじ>
モンスターしかいないターガン王国は、ターザンの子孫ターガンが治めていた。こんな国を、宇宙から侵略する魔の手が伸びる!戦えターガン!!
<登場人物>
・ターガン:ターガン王国の国王。巨大パチンコで岩を飛ばし、敵を倒すのが得意。もうひとつの武器であるブーメランは、後に民主党政権によって多用されることになる。
・マーミ:ターガン国の王妃。特にこれといった特徴はない。
・ケーン:ターガンの息子。特技は誘拐されること。

宇宙忍者ゴームズ(日本放映:1969年)
<あらすじ>
母国アメリカでは「ファンタスティック・フォー」という名前で知られる。日本の題名は、主人公がゴムみたいな身体なので命名された。ゴーマニズムとは無関係。
<登場人物>
・ミスター・ファンタスティック:チームのリーダーで、天才的な科学者。身体全体がゴムで出来ているので、ゴムが不要という利点がある。好きな清涼飲料水はファンタ。
・インヴィジブル・ウーマン:ミスター・ファンタスティックの奥さん。特技は透明人間になること。かくれんぼでは常に圧勝する。この能力は主としてミスター・ファンタスティックの浮気の現場を押えるために用いられる。
・ヒューマン・トーチ:インヴィジブル・ウーマンの弟。体中が炎に包まれているため、この人に近寄るとやけどをするので嫌がられるが、冬場は重宝される。
・ザ・シング:無口でぶっきらぼうだが、「ムッシュムラムラ!」と言いながらムラムラすると、全身が海綿体状態になる。

ミクロ決死隊(日本放映:1972年)
<あらすじ>
「ミクロ〜イ〜ン!」の掛け声とともに体をミクロサイズに縮小して人体の中に入り込み、ばい菌と戦う4人の男達(ただし女性も一名いる)のヒューマンサスペンスドラマ。12時間経過すると元のサイズに戻ってしまうため、中に入られた人には迷惑な話である。
<登場人物>
・ブラックアイ:リーダー。独眼流で、片目に黒いアイマスクをしている。「啄木鳥戦法」により、ミクロ化して体内に入り込み、驚いた敵が飛び出してきたところを討ち取る戦術を使う。
・ガクシャクン:黒縁メガネをかけた研究員。大阪道頓堀に、この人が太鼓を叩いている像があることで有名。
・ミスフラワー:メンバーの紅一点。数々のフラワーコンテストのミスコンに出場して賞を総なめしている。
・ミスターネンリキ:ターバンを巻いたインド人。どんな困難な状況でも、「ネンリキ〜」の一言で奇跡を起こして解決してしまう。正直言って、この人一人いれば他のメンバーは不要。

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以上、いくつか記憶の片隅に残る良質輸入アニメを回顧してみました。遠い昔のことですので、万一私の記述に記憶の誤りがある場合はコメント欄にご指摘いただければ幸甚です。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 06:00| 東京 ☀| Comment(7) | TrackBack(0) | TVと映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
1枚目の少女と2枚目右端は同一人物ですか?1枚目の写真、シュールです。
PTA会長と交通安全母の会会長とその娘の生徒会長に見えます。

ご紹介のアニメの中では、チキチキマシーンが大好きでした。
 ブラック魔王はドリンコート伯爵(小公子
)と同じ声なのもポイントが高いです。
Posted by デハ at 2010年11月28日 09:16
私が一番印象に残ってるのは、「ミクロ決死隊」のミスターネンリキです。
この番組、毎回毎回無茶苦茶な展開になって解決不能に陥った挙句、結局は超能力無しではどうにもならなくなるというヒドイ話でした。
最後は水戸黄門の御印籠と同じで、ミスターネンリキの「念力〜」であっさりと解決してしまうのが笑えました。
Posted by A2Z at 2010年11月28日 09:43
「幽霊城のドボチョン一家」が、実は「アダムス・ファミリー」のことだったですね!
・・・初めて知りました。
Posted by ラー at 2010年11月28日 11:18
海外アニメは追っかけのシーンではリアルな絵柄でも右から左へ、ま横からのアングルで背景引きばかりで、日本の奥から斜め前に走る様な難易度の高い作画は皆無でした。アクションも海外は平面的で日本のそれには遠く及ばなかったと思います。仕事柄「スポンジボブ」をやりましたがまるで舞台劇の様でカートゥーンは自分には合っていないなと思いました。
Posted by アンドロメダ2001 at 2010年11月28日 13:53
アンドロメダ2001様は、プロのアニメーターの方なんですね。常々、日本のアニメ技術の高さには畏敬を抱いております。

なる程、US製CARTOONは平面的で、日本のアニメは3次元的複雑さを有した写実性があるのですね。
思えば、西洋絵画が写実的なのに日本の浮世絵は平面的だったという文化が、アニメーションの世界では完全に逆転しているのは興味深いことです。
Posted by 無名X at 2010年11月28日 14:11
「怪獣王ターガン」に出てくる、ヒューヒュー&ポーポーが大好きでした。
ヒューヒュー&ポーポーさえいれば他のモンスターは要らんやろ〜って思うくらい自由自在に武器になる強力な助っ人を果たしてる上、見た目も非常に可愛らしいキャラクターでした。 キャラクターグッズがあれば欲しいくらいです。

「チキチキマシン猛レース」も大好きなアニメのひとつでした。特にケンケンの独特な笑い声が痛快です。

「幽霊城のドボチョン一家」は、フランケンのキャラクターが気色悪すぎてトラウマなのに反し、何故か私はドラキュラが話す名古屋弁の可笑しさに和まされてました。

Posted by winechoco at 2010年11月29日 00:44
みなさんコメントありがとうございます。
(少々風邪気味で、早めに帰宅しました。みなさんもくれぐれも風邪にはお気をつけください)

デハさん
チキチキマシーンはファンが多いですね。私も、何気によく見ていました。

A2Zさん
「ミスター念力」はなんでもアリでしたね。ちなみに原題では「Mr. Guru」という名前になってます。

ラーさん
原題「アダムスファミリー」と言われれば「あれか!」と気がつきますね。だいぶかけ離れた邦題です。

アンドロメダ2001さん
プロのアニメーターならではのご意見ですね。「スポンジボブ」って、黄色いスポンジのアニメーションですね。あれはあれでなかなか面白いと思いました。

無名Xさん
いにしえの日本アニメも、浮世絵的というか、静止画が多かったですね。80年代以降、高度なアニメーションに発展したと思います。

winechocoさん
ヒューヒュー&ポーポーって、バーバパパみたいな、「何にでも変形できるモンスター」でしたね。ミスター念力同様、「ワイルドカード」でした。
ドボチョン一家の名古屋弁のドラキュラの声優は、「ハヤシもあるでよ〜」のCMに出ていた南利明さんですね。
Posted by シモン at 2010年11月29日 18:46
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