2011年01月20日

80年代の少女語

「少女」とは、一種の特権階級です。

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「少女」という言葉の定義は曖昧ですが、おおむね「物心ついてから成人するまで」の期間の女性を指す言葉だと思われます。
80年代頃、「アサヒカメラ」のような写真誌には、「××の少女」というようなタイトルのポートレートが投稿されていましたが、中には「何が少女なんだろう?」と首をかしげたくなるような高齢の少女たちも大勢いました。英和辞典を引くと、「girl」は「未婚の若い女性」まで含むと記されています。「20歳を過ぎたgirl」がいても不思議ではないかもしれません。

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ともあれ、日本の全人口のうち「少女」と呼ばれる集団にだけ与えられる、一種の「特権」のようなものがありました。例えば、修学旅行先のホテルや観光地でキャーキャー騒ぐことができるのも一種の「特権」です。今回の記事では、少女たちしか使うことの出来ない「少女語」と呼ばれる言葉を回顧してみます。

80年代の少女語をいくつか列記してみましょう。

「エ〜」:軽い驚きを表す言葉。会話の最初に用いられる。

「ウッソ〜」:認識限界への居直り。

「ホント〜?」:上記「ウッソ〜」の同義語。

「やったね」:相手に対する、醒めた歓喜。

「オッシャレ〜」:相手に対する、秘められた敵愾心の表現。

「信ジランナ〜イ」:相手、または会話の話題に出てきた対象を貶すのに使われる。しばしば「ヤダ〜」という単語を伴って用いられる。

「カワイ〜」:男達の真摯な努力を、無化してしまう言葉。

・・・だいたいこんなところです。
一見、「少女語」は軽薄な口先だけの言葉と思われがちですが、裏にはそんな一筋縄ではいかない、したたかで醒めた直感が秘められているようです。

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80年代は、「オールナイトフジ」に象徴される「女子大生ブーム」で幕を開けました。チャラチャラして深夜番組に出演している女子大生たちと、それを土曜の夜にテレビで眺めることしか趣味のない根暗な青年男子、という図式は、やがて「夕焼けニャンニャン」という番組で女子高生に対象がシフトし、女子大生は「少女」の範疇から外され「オバサン」になってしまいました。
そんな女子高生たちが80年代に使った言葉は、とっくの昔に死語となりました。いまだに「えー、うっそー、かわいー」等という言葉を使っている日本人は、もうそれが死語になって久しいことに気づいていない50代以上の男性が使っている場合を除いて、耳にすることは殆んどなくなりました。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 18:00| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昨今の女らしさのかけらもない若いホモサピエンスのメスに比べると、アグネスチャンこと陳美齢女史は、今年で56歳で、成人した子を含め三児の母ではありますが、容姿・服装・髪型・話し方ともによほど「少女」らしいと思えてなりません。今年の年賀状は少し巻き毛になっていました。
 満54歳の時、黄色いフリルのたくさん付いたミニのワンピースに天使の羽つけて歌っていましたが、38年前とほとんど変わらぬ姿でした。
 私にとって、美少女とは、アグネスに近い女性と定義されています。
Posted by デハ at 2011年01月20日 20:51
80年代に少女だった現在おばさんの一部は、未だにホテルのランチバイキング食べながら
「え〜、うっそ〜、ホント〜?」
とやっているそうです。
Posted by ラー at 2011年01月20日 21:14
デハさんコメントありがとうございます。

アグネスは、年を取りませんね。丘の上ひなげしの花で〜の頃と寸分変わりません。羨ましいです。

ラーさんコメントありがとうございます。
少女は、いくつ年を取っても心は少女のままの部分があるんでしょうね。少年も同様で。
Posted by シモン at 2011年01月22日 08:12
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