2011年01月28日

リゲイン

24時間戦えますか?

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1980年代後半のバブル真っ只中のサラリーマンの生活は、今とはかなり様相が違っていました。
会社では毎晩のように深夜まで残業し、残業しない日は飲み会で高級料理を食べ、猛烈に仕事と暴飲暴食を繰り返す日々、というのが一種のステレオタイプでした。
そんな毎日で金曜日を迎える頃には、心身ともにへとへとになっています(でも明日も休日出勤が待っています!)。
そんなサラリーマンのために作られた栄養ドリンクが「リゲイン」です。

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それまでの「オロナミンC」に代表されるスポーツドリンクは、いわば「牧歌的な清涼飲料水」でした。ちょっと気分転換に、スカッと爽やか、喉を潤しながら一休み。そういった目的で売られていました。
しかし、バブル期のサラリーマンには、その程度の「気分転換」では心身の消耗から回復できません。「清涼飲料水」ではなく、一種の「筋肉増強剤」にも似た、ドーパミン活性化飲料「薬」、それが「リゲイン」です。

スズメバチを連想させる黄色と黒の縞模様のデザインの「リゲイン」登場時のCMは、色黒俳優として知られる時任三郎の勇壮な歌で有名です。

♪黄色と黒は 勇気の印 24時間 戦えますか〜

これは当時のサラリーマン(=CMでの呼称は「ビジネスマン」)への応援歌のような曲として何度も流され、大ヒットしました。
この曲を聴いていると、不思議と「効率よく仕事を終わらせて残業しないで帰宅するよりも、リゲインを飲んで遅くまで働いている方がエライ」と錯覚させられる効果がありました。
この時代、仕事は果てしなくいくらでもあり、かつそれらのかなりな部分まで収益につながっていたので、終電があるまで働くのが常態であり、18時頃に帰宅の電車に乗っているのは公務員か庶務の女性だけ、という時代だったのです。

リゲインそのものの効果はというと、確かに覚醒作用はあったようです。
私の会社の例では、ソフトウェア製品の納期に間に合わせるため、徹夜を繰り返していた同僚がいました。そしていよいよ納期の日、彼は疲れる体を押して出社したものの、どうしても襲ってくる睡魔に勝てず、眠りこけてしまいました。そこで私達の上司が「リゲインを飲ませよう」と、彼の口に一瓶注ぎ込むと、俄然シャキッと目が覚めて作業をし始めました。
ところが、元気になりすぎた彼は、ようやく仕上がったソフトウエア製品をコンピュータシステムのディスクに格納すると、勢いよく「削除」ボタンを押してしまったのです。
「えー!!!」
そこに居合わせた社員一同が真っ青になったのは、言うまでもありません。
やはり、人間クスリの助けを借りて無理に働くよりも、正常な状態でほどほどに働く方が結果的に効率は良くなるものだ・・とその時しみじみと痛感したものでした。

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バブル崩壊後、リゲインのCMも時任三郎から佐藤浩市に代わり、うらぶれたサラリーマン生活の姿が映し出されていました。もはやリゲインを飲んでまで遅くまで残業することが、かえって会社の損益を損ねる時代となった今、果たしてどのくらいの「ビジネスマン」がリゲインを飲んでいるのでしょうか。
私自身は栄養ドリンクよりも、安酒による二日酔いの影響を明日に残さないために「ウコンの力」や「ソルマック」を飲む機会の方が多いです。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 18:00| 東京 ☁| Comment(7) | TrackBack(0) | 医薬品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「24時間戦えますか」
それだけ仕事があったバブル時代の象徴ですね。
最近は一週間で40時間ちょっとしか働いてないです。
Posted by ラー at 2011年01月28日 21:46
おはようございます!
今日はお休みです。昨日飲み会で疲れました。。
酔い覚ましにリゲイン飲んでます!^^;
Posted by Captured at 2011年01月29日 07:47
バブルの頃は、残業や夜勤等の手当がしっかり付いて出張先では接待を受けオフの時は遊べる良い時代だったと聞いています。時任三郎のCMの役名は牛若丸三郎太と、当時のイケイケなサムライ日本を象徴していました。
長い不景気と短いプチ景気を繰り返す21世紀の日本のサラリーマンも、合理化された正社員は24時間戦えないと時差の関係上海外との
テレビ会議や海外出張も出来ません。最後は日本より儲かる海外新興国に単身行けと命令される時代です(実際、暮れに2月からの海外転勤命令を受けました)。
Posted by HB at 2011年01月29日 11:28
しかし彼は大河では牛若丸ではなく弁慶でした。痩せていて弱そうな弁慶で24時間戦えそうになかったです
Posted by デハ at 2011年01月29日 12:19
みなさんコメントありがとうございます。

ラーさん
業務効率が良さそうですね。
40=8h/日×5日
ですか。

Capturedさん
私も昨日少し飲みまして・・
リゲイン飲んで、回復されましたか。

HBさん
え!!来月から海外ですか。それはお疲れ様です。いろいろ大変かと思いますが、人生の中で良きご経験となることをお祈り申し上げます。

デハさん
時任三郎は、「江」にも浅井長政役で登場しました(初回で自刃しましたが)。
今年も、一昨年のと似たようなスイーツ大河で脱力しています。
Posted by シモン at 2011年01月29日 13:30
以前にも書きましたが、浅井長政は、29歳にしてでっぷり太ってハゲ上がった大黒様みたいな顔をしていたのに、何故細身のイケメンが演じるのかが不思議でなりません。
また、「江」役の上野樹里と、「初」役の水川あさみのやりとりが「のだめ」と「きよら」以外の何にも見えません。「江」がおてんばだったというのは初耳ですし、上野樹里のキャラクターに合わせて一人歩きしている気がしてなりません。
また、家康が信長の祖父ぐらいの年齢の役者っていうのも・・・。似てはいるのですが、矛盾しています。
ただ、前回の「顛痴人」同様、秀吉は猿っぽくていいです。
 猿に似ていない人は、秀吉ではありません。
 私は時々思います。秀頼はやはり秀吉の子ではないと。実は、豊臣秀吉は、高度に進化発達した本物の猿だったのではと。
だから人間との間に子が出来なかった、と結論付けることはできないでしょうか。
実際、岡村よりも人間らしい顔をした猿を何度か見たことがあります。秀吉もそういう猿だったのではと。
Posted by デハ at 2011年01月29日 21:14
HB様、
海外赴任お疲れさまです。
グローバルの舞台での、お仕事の成就をお祈りいたします。

デハ様、
あれは「江」ではなく、「シエ」なのです。現代人のシエが、戦国時代を引っかき回すファンタジーなのです。
そういえば、前首相も地球外の価値観で現代日本を引っかき回す宇宙人でした。
Posted by A2Z at 2011年01月29日 21:37
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