2011年03月09日

キャプテン

スポーツの「主将」のことです。

captain.jpg

一時期、「キャプテン・フューチャー」というアニメーションをNHKで放映していました。昔のことですので記憶も曖昧ですが、この主人公・キャプテンの職業は、宇宙船のパイロットでした。
東京ディズニーランドで公開されていた3D映画「キャプテンEO」の主人公を演じたマイケル・ジャクソンも、スクリーンでは踊りばかり踊っていましたが、本職は宇宙船の船長だったようです。
スポーツの世界、チームの「船長」役の人のことを、「キャプテン」と呼んでいました。

basket708.jpg

70年代後半〜80年代前半にかけて活躍した北海道出身の双子のデュエット「ザ・リリース」のヒット曲に、「好きよキャプテン」(作詞:松本隆 作曲:森田公一)という名曲があります。
♪好きよー 好きよー キャプテン・・・
というこの曲は、どんなにイケメンでない男でも、スポーツチームのキャプテンをやってさえすれば、双子の姉妹に同時に愛される可能性がある、という幻想を生み、ヒットしました。

それにしても、スポーツチームの「キャプテン」とは、どういう仕事でしょうか。
サッカーの試合では、腕にキャプテンを示す腕章のようなものを巻き、コイントスでボールを取るか陣地を選ぶか、の選択をする以外、あまりキャプテンの仕事はないように思えます。現実のJリーグでも、キャプテンマークを巻いた選手が出来が悪いからと監督に引っ込められると、実に無造作に交代で入った選手にキャプテン腕章を放り投げています。
「キャプテン翼」という有名なサッカー漫画がありましたが、あれも翼選手がキャプテンとしてどうだったというよりも、サッカー選手としての個人技に優れていた、というお話でした(事実、翼選手はしばしばドリブルでボールを持ち上がり、11人以上の敵選手をかわしています)。

サッカーではキャプテンは大した仕事をしていないことがわかりました。では他のスポーツではどうでしょうか。
ボート競技では、舳先に乗り、一人だけ漕がないで「オーエス、オーエス!」と掛け声だけ掛けている人がキャプテンだそうです。要するにお荷物なわけで、オールを漕ぐ選手たちは「乗ってるだけのお前に漕げとか言われる筋合いはないよ!」という反発心でスピードが増すのだそうです。
プロ野球では「キャプテン」に相当する職種として、「選手会長」というものがありますが、これは要するにフロントと給料の交渉をする折衝役です。会社で言えば、労働組合のようなものです。
アイスホッケーでは、どんどん選手交代し、セットが変わりますので、チームに唯一のキャプテンというのはあまり意味を成しません。
どうも、どのスポーツを取ってみても、キャプテンというのは華やかな仕事をしているわけではなく、縁の下の力持ちといった存在のようです。

ですが、そんなキャプテンになるために地道な努力を積み重ねた姿を描き上げた漫画があります。「あしたのジョー」で有名な、ちばてつやの弟、ちばあきおが描いた「キャプテン」がそれです。
以下、wikipediaより引用致しましょう:

===引用開始
あらすじ

野球の名門青葉学院から墨谷二中に転校してきた主人公・谷口タカオは、野球部へ入部するためにグラウンドを訪れ、練習に参加しようと青葉時代のユニフォームに着替えた。そのユニフォームに気付いた野球部員は、勝手に谷口を名門青葉のレギュラー選手だったと思いこんでしまう。しかし、谷口は2軍の補欠でレギュラー選手とはほど遠い選手だった。そのことを気が弱くて言い出すことができない谷口は、周囲の期待に応えるべくすさまじい陰の努力を続け、ついにはキャプテンに選ばれるまでになり、チームを引っ張っていく

===引用終了

「キャプテン」という漫画を御覧になった方はご存知でしょうが、この漫画には、「華やかさ」とか「スター選手」といったものは、一切登場しません。そこにいるのは、本当に地味な坊主刈の高校生だけです。魔球もなければ、チアリーダーもいません。
ですが、野球に打ち込む高校生たちのひたむきな姿は、当時のスポーツ漫画の中でも最もリアリティがありました。2011年の今日、「キャプテン」の後継と思われるひたむきで地味な高校野球漫画というと、ひぐちアサ作「おおきく振りかぶって」ぐらいでしょうか。

rikujo14.jpg

漫画「キャプテン」の作者・ちばあきおさんは、1984年に自殺しました。41歳の若さでした。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 18:00| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
シモン様
キャプテンは中学生で、彼らが高校生になったのがプレイボールです。
キャプテンにはセリフのある女性は谷口君の母しかいません。
谷口君のあと、さらに実力が劣り文字通り縁の下の力持ちの丸井君がキャプテンになります。鼻が黒いのが特徴です。
続いて蕎麦屋の息子で、どうみても人間ではなく猿に見えるイガラシがキャプテンになります。「イガラシ」とカナ表記のため、日系人かもしれません。彼は優勝したのに、特訓が中学生らしくないという理由で全国大会へ出場を禁じられてしまいました。のちに同じ顔の弟が登場します。
 最後に、デブで凶暴でバカでのろまだけど、打てばホームラン、投げれば剛速球という近藤がキャプテンに就任しますが、彼は歴代キャプテンと異なり無責任で、相手選手を殴って退場させられたりしました。
Posted by デハ at 2011年03月10日 00:47
私は女子バレーの江上(丸山)キャプテンが一番好きでした。
「キャプテン」という名前が一番似合う人でした。

なお、「キャプテン」は船長、艦長のことで海軍では「大佐」ですが、陸軍では大隊長である「大尉」が「キャプテン」で大佐は「カーネル」なので注意が必要です。
時々、陸軍大尉が「大佐」と誤訳され、少佐にへりくだっている大佐が登場する外国映画がありますが、それは無能な翻訳者によるものです。
Posted by デハ at 2011年03月10日 00:50
デハさん
谷口君以降のキャプテンの解説をありがとうございました。
近藤はちょっとうざい存在でしたね。ビッグマウスというか。

江上キャプテンは性根の座った名キャプテンでしたね。今やってる「江」より「江上」の方が「上」ですね!
Posted by シモン at 2011年03月10日 19:20
おはようございます!
「キャプテン」「プレイボール」
よく読んでました。確かボクシング漫画の
連載途中で亡くなられたと記憶しています。

今日で週末です!(^^)/
Posted by Captured at 2011年03月11日 05:31
「キャプテン翼」は、主人公の翼ではなくイガラシの従弟だと思われる坊主頭の銭湯の息子、石崎くんがキャプテンでした。
Posted by デハ at 2013年03月31日 08:08
デハさん

石崎君は今コンサドーレ札幌の監督のようです。
Posted by シモン at 2013年03月31日 10:08
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック