2011年05月15日

森林浴

休日は自然の中で過ごしたいものです。

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「森林浴」という概念が日本で始まったのは、1982年に林野庁が提唱して始まったそうです。林野庁は、国有林のうち、風景が優れ自然探勝・登山・ハイキング・スキー場等の自然休養的利用に適する森林を「自然休養林」に指定し、こういった場所での保健休養を奨励しました。

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折しもこの年は日本航空350便墜落事故が起きた年で、「心身症」と呼ばれた精神の病が当時の人々を蝕んでいました。
森林のマイナスイオンが、一種のアロマテラピーの効果で心身症に効果があるということで、ストレスに悩む都会人の間に森林浴は急速に浸透していきました。
86年には林野庁が緑の文明学会・地球環境財団と共同で「森林浴の森100選」を選定しました。この中には、北海道の函館山や山形県の羽黒山、福島県の背あぶり山や東京の高尾山、静岡県の富士山自然休養林や和歌山県の熊野古道、鳥取県の打吹山や高知県の足摺岬自然休養林、鹿児島県の屋久杉林や沖縄県の西表自然休養林、といったところがリストアップされています。

80年代の森林の多くは、まだ「森林浴」の言葉にふさわしく、空気も綺麗でマイナスイオンも豊富でした。90年代に入り、アウトドアがブームとなって家族連れが大挙してRVやワンボックス車でキャンプに訪れるようになると、森林はそういった車の排気ガスで汚れるようになりました。何より、森林浴の目的の一つである「人間の俗世間を離れ、自然と一体感を感じる」ということが、アウトドアで出かけてくる人達のために果たせなくなってしまいました。
従って、森林浴を本格的に楽しもうと思ったら、キャンプ場のような車が入ってくるところからさらに深い森の中に足を進めなければなりません。だからと言って富士山の樹海のようなところに迷い込むのは危険です。人が足を踏み入れない森林には、蛇や熊やスズメバチなども生息しており、実は結構危険な場所なのです。

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そうなると、やはり森林浴は人里からそう遠くない森林で楽しむことが無難なようです。もっともお手軽な「森林浴」は、檜などのエッセンシャルオイルを買って自宅の風呂に入れて楽しむ、という方法もありますが、やはりそれでは味気ないので、時々は最寄の林の中を散歩してみようと思います。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 06:00| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます!
今年は計画停電対策で、緑のカーテン作ろうとしています。
ゴーヤーをベランダで栽培して、収穫と熱対策の両取りを狙っていますが、うまくいくかどうか・・・

ちなみに私の住まいはギリギリ東電管轄地区なのです^^;;
Posted by Captured at 2011年05月15日 06:39
今日はちょっと森の方へ散策に行ってきました。
まだ蝿や蚊といった虫もあまり多くなく、快適でした。

6月になれば鮎釣りが解禁ですが、今が一番良い季節かもしれません。
Posted by A2Z at 2011年05月15日 16:54
林野庁の管理する檜の林に行ったことがあります。
檜の香りが気持ち良かったです。
Posted by ラー at 2011年05月15日 20:22
自然を愛する、とかアウトドア派とかいう奴が一番の環境破壊者なんです。
 RVで森や川を踏み荒らして草木を倒して飲み食いして、ゴミ捨てていくんです。
また、○○登頂も快挙でもなんとも思いません。彼らはボンベやらなにやら投棄していくからです。投棄していないとは言わせません。しまいには自らの腐った死体も投棄する始末です。
 自然には逆らわず、神の領域には足を踏み入れるべきではないのです。
Posted by デハ at 2011年05月16日 18:04
みなさん、コメントありがとうございます。

デハさん
>自然を愛する、とかアウトドア派とかいう奴が一番の環境破壊者なんです

その通りです。
私がまわりくどい表現でこの記事に書いたことは、
詰まるところその一言に尽きます。
Posted by シモン at 2011年05月16日 19:55
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