2011年06月10日

幸福行き切符

「愛の国から 幸福へ」のキャッチフレーズが流行しました。

koufuku_ticket.jpg


北海道帯広市の帯広駅を起点とし、十勝平野を南下して広尾駅に至る支線、広尾線。この閑散とした路線のある区間の切符が、突然爆発的に売れるようになります。1973年のことでした。

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きっかけは、NHK「新日本紀行」の「幸福への旅〜帯広〜」という回が放送されたことです。
広尾線には「幸福駅」というお目出度い駅があると、日本国民が認知したのでした。

ではそもそも何故「幸福」という駅名がついたのでしょうか。
wikipediaを引用してみます。

==引用開始

駅名の由来

近隣を流れる札内川は、広大な河原のわりには水量が少ない。そのためアイヌ語で「乾いた川」を意味する「サツナイ」と呼ばれていた。1897年(明治30年)、福井県大野から集団移住が行われ、入植者によって拓かれた村には幸震の字があてられた。「ナイ」に震をあてたのは、地震のことを古語で「なゐ」と呼ぶためである。しかし難読であるため、次第に音読みで「こうしん」と呼ばれるようになった[2]。その後、幸震には福井からの移住者(「福井団体」という)が多かったことにちなみ、集落名が幸福と改められた。

==引用ここまで

別に、「Happy」の意味の「幸福」ではなかったようです。

しかし、この名前は縁起をかつぐ多くの国民の注目を浴びました。中でも、二つ帯広寄りの駅「愛国」駅から幸福駅までの切符は、歌手の芹洋子さんによって「愛の国から幸福へ」と歌われたことにより爆発的に売れ、一年間で300万枚も売れたそうです。ちなみに私の姉も購入しており、この切符の実物を目にしたことがあります。

これをきっかけに、「縁起物切符ブーム」が各地で巻き起こりました。
・徳島県にある「学」駅:入場券として買うと「入学」になるため、受験生にヒット。
・栃木県にある「大金」駅:大金持ちになる。近くに「宝積寺」という駅もある。
・北海道にある「黄金」駅:同上。
・長野県にある「鼎(かなえ)」駅:願いが「かなう」ため。
・茨城県にある「勝田」駅:勝負事に「勝つ」ため。
・神奈川県にある「安善」駅:安全に、入学できるため、受験生にヒット。
まだまだありそうですが、私は鉄道に詳しくないため、この辺にしておきます。

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幸福駅は、1987年の広尾線廃線に伴い、廃駅となりました。しかし現在も待合室やホームなどがそのまま保存されているそうです。
幸福とは、それが終着駅ではなく、それを求める旅自体のことなのかもしれません。

(本文と写真は関係ありません)

posted by シモン at 18:00| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
逆に、信越本線の新津ー亀田間の切符は、逆から読むと「ついにだめか」になるので不幸の切符とされていました。しかし今は間に越後石山とさつき野が出来たので大丈夫です
Posted by デハ at 2011年06月11日 00:59
デハさんコメントありがとうございます。
>信越本線の新津ー亀田間の切符は、逆から読むと「ついにだめか」
おお、それは知りませんでした!
縁起かつぐと、この路線は乗れませんね。
Posted by シモン at 2011年06月11日 09:05
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