2011年09月30日

EF55形電気機関車

1930年代のモダニズムです。

EF551.jpg

80年代前夜。松任谷由実(別名ユーミン)の6枚目のアルバムタイトルは「流線形'80」でした。

reoe.jpg

乗り物に「流線形」というコンセプトが現れ始めたのは、1930年代頃だと思います。
ある程度以上の速度で移動する交通手段は、走行に際して空気抵抗を受けます。この抵抗を軽減し、速度の高速化を計る目的で導入されたデザインが「流線形」です。

蒸気機関車では、C55形蒸気機関車が流線形のデザインに改良されていました。同じ55つながりのためか、電気機関車で流線形のデザインをもって登場したのがこの「EF55形」です。
流線形、と言っても運転台の前の部分がぽっこりと膨らんでおり(運転台の窓にも傾斜がついています)、あたかも「ボンネットバス」に似た形状となっています。
最高速度は時速95km、この程度では実は流線形による速度向上効果は殆どありません。要するに「高速気分をデザインしてみました」という格好です。

この電気機関車は当時の花形列車「特急つばめ」や「富士」の牽引に使われました。
製造台数はたった3両と少ないものの、注目度は高かったようです。しかし、流線形のデザインのために履かせたスカートのために車台周りの保守性が低く、さらに前後非対称のため電気機関車なのに転車台を使わなければならない等のデメリットも多くありました。戦後は主力機関車・EF58形の登場などにより、EF55形は60年代に現役を退いていきました。

reof.jpg

一旦は現役を退いたEF55形ですが、その特異な形状に郷愁を感じるファンからの要望があり、「EL&SL奥利根号」のようなイベントには、EL側代表として元気に客車を牽引したそうです。
あたかも定年を過ぎた名物社員が、従業員からの要望でシニア社員となり要所要所で働く姿に重なるものがあります。
そして惜しまれつつ、2009年をもって現役の運行を終了しました。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 18:00| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | 乗り物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
EF55は一昨年引退しました。
Posted by デハ at 2011年09月30日 21:58
デハさんのご指摘に従い、記述を修正しました。
Posted by シモン at 2011年10月01日 05:39
シモンさまはユーミンを引き合いに出しておられますが、
この電気機関車の愛称は確かムーミンでした。
Posted by A2Z at 2011年10月01日 19:11
大宮の鉄道博物館に入る予定ですが、スペースをどうするのでしょうか。心配です。
Posted by デハ at 2011年10月01日 22:26
A2Zさん
ムーミンのような顔をしてますからね。

デハさん
鉄道博物館は秋葉原の時に行って以来ご無沙汰です。
Posted by シモン at 2011年10月02日 06:30
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