2012年01月01日

2012年元旦

本年もよろしくお願い申し上げます。

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人類の歴史において、もともと時間という概念は、太陽と月が交代する1日を単位としていました。
ところが天体には太陽と月が一定の周期で様相を変える交代劇があり、それを元に「年」「月」という概念が定められることになります。「年」はいわば太陽の挙動の一周期を表す時間単位であり、その始めである元旦に、太陽のもたらす大地の産物で豊穣を願うのは人類共通の風習となりました。

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年の初めに健康を願うのも同様で、日本でも中国の影響を受けて平安時代には貴族階級の間で「歯固め」と「屠蘇」の風習が形成されました。
「歯固め」というのは、中国の6世紀頃に成立した「荊楚歳時記」に、年頭に堅い飴を食べる風習が記されていますが、「齢」の文字通り、歯は命の支えであり、堅いものを食べて歯を固めることがそのまま長寿を祈ることに直結していました。

日本でも、歯固めの儀式として、押鮎や鹿肉、大根などが用いられました。しかし肉食の禁忌が広がり、獣肉そして魚肉が脱落し、最終的に餅鏡(もちいかがみ)として定着しました。これがいわゆる「鏡餅」です。

元日に飲む屠蘇は、肉桂・山椒などの生薬を配合した屠蘇散を清酒などに浸したものです。平安時代に「元日御薬」と呼ばれていた貴族の儀式ですが、これも唐代の中国に始まる習俗です。
貞享四年(1687年)に成立した「日本歳時記」には、
「元日より今日(三日)に至るまで雑煮を食し、屠蘇酒を飲む。奴婢も又しかり」
と記載されていることから、江戸時代には正月三が日に雑煮と酒というスタイルが庶民にまで定着していたことがわかります。

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昔に比べて高級食材が容易に入手できるようになった現代において、正月は格別美味いものを食す稀有の機会、という意味合いは薄れてきました。
「おせちもいいけど、カレーもね」
というキャンディーズのククレカレーのCMから、既に36年の歳月が流れました。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
明けましておめでとうございます。
去年は最悪の一年でしたが、今年こそ幸せになりたいです。
ただ、新年早々又地震が・・・。
Posted by デハ at 2012年01月01日 15:50
デハさま同様、元旦朝から地震のラーです。
歯固めもいいけど地固めもね。

今年は良い年になりますように!
Posted by ラー at 2012年01月01日 16:11
江戸時代の庶民は、大晦日まで忙しく、正月は寝正月だったそうです。
でもって私も今日は寝正月・・・
Posted by A2Z at 2012年01月01日 17:20
デハさん、ラーさん、A2Zさん

本年も宜しくお願い申しあげます。

昨日の地震はびっくりしました。
震源が鳥島と聞いてまたびっくりでした。

厄払いの地震ということにしておきましょう
Posted by シモン at 2012年01月02日 08:50
あけましておめでとうございます!

初!犬の散歩〜でお腹を空かし
喰っては寝正月を過ごしています。

今年もよろしくお願いします。
Posted by メンコ屋六文堂店主 at 2012年01月02日 16:17
メンコ屋六文堂店主さん

今年も宜しくお願い申しあげます。

正月といえば凧揚げ、独楽回し、そしてなんと言ってもメンコですね!

今年も日本を元気にしてください。期待しております。
Posted by シモン at 2012年01月02日 16:25
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