2012年01月31日

スキーのジャンプ競技

ジャンプ台を滑り、その飛距離と飛行姿勢を競う競技です。

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スキーというスポーツを一度でもやったことのある人間であれば、スキーのジャンプがかなりの恐怖心を煽る競技ということをご存知のことと思います。しかしそんなことを知らなければ、ジャンプは見た目に派手で楽しい競技です。

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日本で最初に冬季オリンピックが開催された札幌大会。日本という温帯に属する国において、滑降や回転のような「正統的」スキー競技はメダルどころか入賞にも届かなかった当時、ジャンプ競技だけは得意中の得意でした。

「日の丸飛行隊」という呼び名には、かつて強力な空軍力を有した太平洋戦争の頃を懐古して新聞記者たちがそう呼んだフシがあります。もっともその当時はそんな呼び名が軍備復活を喚起する、というような批判もあまりなかったようです。
札幌五輪では、70m級ジャンプで笠谷幸生、金野昭次、青地清二の3選手が金・銀・銅メダルを独占したという快挙がありました(90m級の方は駄目でした)。

なぜ日本人がジャンプに向いていたかというと、明らかに体格差にあります。欧米の選手より身長も低く体重が軽いのですから、同じスキー板でも遠くまで飛んでいけるというわけです。
五輪の歴史は、欧米人に勝たせるためのルール改定の歴史でもあります。札幌五輪のあと、「スキー板の長さは身長の146パーセント以内」とルールが修正されました。

ジャンプ競技は、ジャンプ場のことをシャンツェ(ドイツ語)と呼ぶ反面、そのジャンプ場での最長記録のことをバッケン(ノルウェー語)レコードと呼んだりと様々な国の言葉が飛び交います。元々発祥の地はノルウェーだそうで、ではノルウェー語に統一されるかというとそうでもありません。

札幌五輪の頃のジャンパーは、ジャンプ台の脇にある待機所から小躍りしてジャンプ台に入り、スキー板をまっすぐ平行にして飛んでいました。現在では、あらかじめ長椅子に座って飛び出し、スキー板をV字にして飛ぶことに見慣れているので、当時の映像を見るとかなり違和感を感じます。基本的に空気抵抗があればあるほど遠くまで飛べるので、なるべく横幅の広い体型の方が有利なのかもしれません。

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日本のスキージャンプ史で、初の金メダルジャンパー・笠谷と並んで最も有名なジャンパーは原田雅彦選手でしょう。リレハンメル五輪の最後のジャンプ、よほどの大失敗でもしない限り日本の団体優勝が決定的と思われた時に失敗して落下。その時のアナウンサーの落胆の声はまだ記憶に鮮明に残っています。
もっともそれは4年後の長野での金メダルを盛り上げるための原田選手の「ドラマ仕込み」の妙だったことは、どなたも忘れることはできないでしょう。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 18:00| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ノルディック複合も、日本人にとって得意なジャンプのハンディが短縮されました。
日本人も、柔道の力業を反則にしても、バチが当たらないと思います。
Posted by ラー at 2012年01月31日 19:07
長野五輪では船木選手が個人で金、原田選手は団体で金でしたが1回目を大失敗しあわや前回大会の再現かと思わせました。後にあれは悪天候で中断する直前の最悪の天候下で飛んだ記録と判り、最後は大ジャンプを成功させ大いに盛り上げましたが。
Posted by HB at 2012年01月31日 22:05
ラーさん

そうですね
いっそレスリングも、グレコローマンスタイル以外は禁止とか
(=でもそれだと日本人が勝てません)
Posted by シモン at 2012年02月01日 05:48
HBさん

私はあの時インドに出張中で、バンガロールのホテルの新聞で読みました。

「原田が泣いていた」と英字新聞に書いてあって、4年前の雪辱(=まさに「雪」)のドラマが伝わってきましたよ。
Posted by シモン at 2012年02月01日 05:50
お久しぶりです

札幌オリンピックは昔過ぎて忘れかけていますが、長野オリンピックの原田選手は90年代のスポーツの感動シーンベスト5に確実に入ると思いますね。
Posted by FYI at 2012年02月01日 13:42
FYIさん

こちらこそ、お久しぶりです。
「90年代のスポーツの感動シーンベスト5」
と言ったら、他に何があるんでしょうねえ。

・サッカー五輪マイアミの奇跡
・クアラルンプールでの岡野のゴール
・長嶋監督のメイクドラマ

うーん??
Posted by シモン at 2012年02月01日 20:39
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