2012年04月07日

親ばか

自分の子供を過剰に可愛がる親のことです。

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日本語には、「xxばか」というように、語尾に「ばか」をつけることで、その道(=「xx」に相当)を極める人のことを表す表現があります。
例えば「数学ばか」と言えば、その人は微分積分ができない人のことではなく、数学に没頭するあまり寝食を忘れるような研究者肌のことをいいます。
「仮面ライダー」を演じた役者の藤岡弘さんは、栄養ドリンクのCMの中で「役者ばか」と形容されていました。

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今日ご紹介するばかは、「親ばか」です。日本語の使用例からすれば、「親としての道を極める人」の意味・・・のはずですが、実はそうではありません。むしろ(普通に「馬鹿」の意味で)揶揄される人たちのことです。

「親ばかちゃんりん、そば屋の風鈴」という言葉を耳にした人も多いと思います。これは、子供を溺愛する親ばかと、冬に鳴る蕎麦屋の風鈴が共に「頓珍漢なこと」として例えられたことから生まれた言葉なのだそうです。

では何故蕎麦屋は(冬にも関わらず)風鈴を鳴らしていたか。これは、江戸時代の夜の蕎麦売り屋台の歴史に関わる事実です。
ご存知のように、江戸時代の日本は不定時法で時間が決まっており、日の出に朝食を食べ、日の入りまでに夕食を食べていました。そのため、夜が長くなる冬場は小腹が空くことが多くなります。
日本人は、「夜食」といえば殆どの場合が麺類で、今でも「ぺヤングソースやきそば」の多くは「夜食用」として消費されています。江戸時代、最初はうどん、そして蕎麦が夜食として売られました。
一度消した火を再び熾すのは大変だったので、庶民の多くは冬の夜蕎麦売りが重宝したそうです。
火を扱う屋台は、しばしば火災の原因になったため、幕府は再三夜蕎麦売りを禁じようとしましたが、需要に押されてあまり禁令の効果はなかったそうです。

当初の夜蕎麦売りは「夜鷹蕎麦」と呼ばれ、具のない「ぶっかけ蕎麦」しかありませんでした。それに対し、夜鷹蕎麦より品質が高く、具も入っている「しっぽく」と呼ばれる蕎麦売りが18世紀後半に上方から伝わってきました(具といっても蒲鉾や椎茸などではなく竹輪のみだったとか)。
これら「高級夜蕎麦」が、ぶっかけだけの「夜鷹蕎麦」と区別するために、屋台に風鈴を下げてその音で売り歩いた「風鈴蕎麦」が登場したのだそうです。

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風流な江戸時代の「親ばか」と異なり、現代の日本には子供に些細な害が及んだだけで他人を脅迫する「モンスターペアレント」がはびこっているようです。これはもう「親ばか」ではなく単なる「ばか親」でしょうね。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☀| Comment(11) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
冒頭の画像は、「ウルトラ親馬鹿」ですね。
Posted by ラー at 2012年04月07日 07:12
宇宙一の親バカといえば、ウルトラマン太郎の母であるマリー(通称・ウルトラの母)ですが、その「ウルトラマン太郎」には、文字通り怪獣の親(モンスターペアレンツ)が複数登場しました。
Posted by デハ at 2012年04月07日 10:43
ペヤングの辛口が全然辛さが足りない
Posted by デハ at 2012年04月07日 10:44
何をやってもウルトラ級の父ですね。
Posted by シモン at 2012年04月07日 15:38
デハさん

モンスターペアレンツには、兄弟が徒党を組んで対抗してましたね

ぺヤングの辛口はネット上では相当辛いと評判ですが。
Posted by シモン at 2012年04月07日 15:46
ウル母の名前はマリーですか?

ぺギーだとばかり思っていました。
Posted by 無名X at 2012年04月07日 22:13
父はケンです。
Posted by デハ at 2012年04月07日 22:21
ケンメリならぬケンマリなんですね!
Posted by ラー at 2012年04月08日 05:42
ウルトラの父は、実子タロウよりも、血のつながりがないAの方を可愛がる。ちょうど今年の大河ドラマ「清盛」みたいですね。
さてタロウこと家盛は、今日はどうなってしまうのでしょうか…。
Posted by A2Z at 2012年04月08日 18:37
タロウこと家盛は、メフィラス星人にいたぶられてましたね。
Posted by ラー at 2012年04月08日 21:12
頼長がメフィラス星人に見えました
Posted by デハ at 2012年04月09日 06:30
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