2012年05月03日

A LONG VACATION

80年代初頭に大ヒットした大瀧詠一のアルバムです。

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今日からGWの後半が始まりました。日曜日まで4連休の方も多いかと思います(私もそうです)。
昨日・一昨日を休みにした人は、9連休という長い休みになりますね。

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日本人が長い余暇を海外旅行で過ごすことが一般的になった80年代。一枚のアルバムがセンセーションを巻き起こしました。それが大瀧詠一の「A LONG VACATION」です。

大瀧詠一さんは、1948年岩手県生まれのミュージシャンです。60年代後半に「はっぴいえんど」というグループを組織しました。当時はあまり注目していた人も多くいませんでしたが、このグループに所属していた人は大瀧さんの他にも作詞家の松本隆さん、ギタリストの鈴木茂さん、「大科学実験」の細野晴臣さんという錚々たるメンバーでした。しかし1972年に「はっぴいえんど」は解散し、ソロになった大瀧さんはそのものずばりの「大瀧詠一」というアルバムを発表しました。

長いこと鳴かず飛ばずのミュージシャン人生が過ぎていきました。しかし1981年、CBSソニーレーベルから出したアルバム「A LONG VACATION」は、当時の時代の雰囲気(=休暇は南の島でのんびり過ごしたい)にマッチした楽曲で大ヒットとなります。
最初は「ロート製薬」のCMソングに使われた「君は天然色」に始まるこのアルバムは、かつての盟友・松本隆の詞と相俟って、ハープなどを使ってアレンジされた曲が美しい音色を奏でています。詞の内容そのものは「白黒写真にしか写ってない昔の彼女」(君は天然色)とか、「貧乏人の僕を振った彼女も哀しい女性」(恋するカレン)とか、「シベリアの大地でメガネを落として近視の彼女」(さらばシベリア鉄道)とか、割と冴えない内容ばかりでしたが、既に現実の男たちが(現代の草食系まで行かなくとも)かなりだらしなくなっていましたので、そういった人達の共感を得ることができたのだと思われます。

「A LONG VACATION」のヒットに余勢をかって、翌年の82年に大瀧さんは佐野元春・杉真理(注:男性)と3人トリオを組み、「ナイアガラトライアングル」と称したアルバムを発売します。これも大ヒットし、「A面で恋をして」は、CDが普及して既にA面・B面の区別もつかなくなった若い世代にも受け入れられました。

しかし商業的な成功に嫌気が差したのか、大瀧さんは83年に音楽活動を殆ど休止してしまいます。大ヒットした「A LONG VACATION」の楽曲は、次第に忘れ去られていきました。
しかし97年、昔の「A LONG VACATION」のファンがプロデューサー世代になる頃、急に一念発起してシングル「幸せな結末」をリリースします。この曲は、木村拓也主演のドラマ「ラブジェネレーション」の主題歌としてミリオンセラーとなりました。

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「幸せな結末」を英語に直訳すると、「HAPPY END」になることはどなたもご存知でしょう。まさに「はっぴいえんど」が大瀧さんの原点であり、目標点でもあったようです。

(本文と写真は関係ありません)

posted by シモン at 05:00| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「自分探しの旅」に出る人のためのマニュアルでもありました。
私は自分を探した結果、普通のサラリーマンに納まってます…
Posted by ラー at 2012年05月05日 08:58
ラーさん

格別な思い出のアルバムなんですね。
Posted by シモン at 2012年05月05日 19:04
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