2012年05月13日

頭を良くする道具

果たして効果はあったのでしょうか。

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「頭を良くしたい」という願望は、試験制度で官僚を採用する科挙制度が制定された頃からの人類の共通願望のひとつだと思います。
頭=頭脳と定義すれば、脳の働きには単に試験勉強に適した思考以外にも遥かに多くの重要な活動があり、しかもそのうちの大半は無意識のうちに行われているはずなので、ことさら「試験に適した思考能力を活性化する方法」だけに有効な手段と言えば、「繰り返しトレーニングする」ことぐらいしかなさそうに思えます。

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しかし人間は少しでも楽をして頭が良くなればそれに越したことはないと思うものです。「学問に王道なし」という諺は、見方を変えると「学問の王道(=楽して出来る方法)」を如何に多くの人たちが探ったか、ということの裏書きとも言えます。

さて、勉強が出来るようになるための道具というものが、旺文社の「高○時代」や学研の「高○コース」の広告によく掲載されていました。

「頭をクールダウンさせる金属製鉢巻・サエール」:この記事の冒頭に掲載した画像がそれです。金属で比熱が低いため、頭の熱を下げてくれるという「スグレモノ」です。「携帯式水まくら」みたいなものでしょう。
でも試験会場にこんな鉢巻を持ち込めるかどうか微妙です。

「ピラミッド・パワー」:ピラミッドの不思議な力で、中に刃物を入れると刃が磨がれている。という説を信じている人がいました。これを頭に載せると、頭が研ぎ澄まされる。というわけです。
発明王で知られるドクター中松さんも、1994年に「ピラミッド装置」として特許出願しています。「装置の外形はピラミッド型でこれを見るだけでピラミッドパワーにより力を与え、落ち着き、頭を冴えさせる。」と書かれていますが、科学的な根拠が薄弱なので却下されたと思います。

「味の素」:私が小学生の頃、味の素に含まれるグルタミン酸が脳を活性化させるので、味の素をひたすら舐めていると頭が良くなると信じていた同級生がいました。でも結果は・・・(以下略)。グルタミン酸は体内に吸収されても脳に運ばれないので、無意味でした。
最近は魚の脂肪に含まれるDHAで頭が良くなると言われていますが、これも(DHAが不足すると思考能力が低下しますが)大量に摂取しても頭が良くなるわけではないようです。

「頭が良くなる帽子」:昨年、オーストラリアのシドニー大学の教授が「頭の良くなる帽子」を発明したという記事が配信されました。脳に電流を流すことで脳の活性化を実現するそうです。電流は、常識的な行動をする左脳の活動を抑え、創造的な発想をする右脳の働きを相対的な高めるのだそうです。
私の知人に、酒を飲むと左脳の活動が低下するらしく、右脳に従って大法螺を吹く人を知っています。であれば、この帽子は私の知人にとってのアルコールと一緒なのかもしれません。

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いずれにせよ、頭の良し悪しが人間の良し悪しを決定するわけでは全然ありません。IQ120の人がIQ60の人の2倍優れている、と考えるのは全くのお門違いです。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 受験勉強 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
納豆を食うと頭が良くなる、魚を食うと良くなると言って嫌いな子に無理矢理食べさせる親や教師がいましたね。私は魚は代好きですし、納豆も好きではないけども食べれるのでなんとも思いませんでしたが、拷問に感じる友人知人は多かったです。他に、ガンにならないとキノコを無理矢理喰わせようとしたり、禿げないとヒジキを無理矢理食わせたり・・・・・。
何か人の弱みに付け込んで嫌いな食品を無理矢理食わせようとする態度は、こちらに紹介された怪しげな機器以上に腹が立ちます。
 魚・納豆・ヒジキはともかく、キノコを食うなら死んだほうがマシです。
Posted by デハ at 2012年05月13日 19:31
デハさん
キノコ食べるのはダメですか。
国産の松茸、ただであげますと言われても断りますか。
あと、私は椎茸のステーキ(オリーブオイルで塩コショウした椎茸をフライパンで焼くだけ)大好きです。試しに食べてみてください。
Posted by シモン at 2012年05月13日 20:59
調理前のマツタケでしたら持ち帰り親にたべさせます。
シイタケの焼けるニオイ、戻すニオイは私に対する最大の拷問です。シイタケを喰わないでガンになるならガンで死にます。
Posted by デハ at 2012年05月13日 22:03
ガンを防ぐのはシイタケに含まれるビタミンDだと聞かされ、喰わないとガンになる、と脅されました。そこで、他に含まれる食品がないかと調べたら、牛乳に含まれていることを知り、以来牛乳をがぶ飲みするようになりました。小魚好きとあいまって頑丈な骨格になりました。
また、苦手なものを食わずに済むように研究したことにより賢くなった気がします。怪しい機器や、嫌いな食品を食うよりずっと頭が良くなり体も丈夫になったのです。
Posted by デハ at 2012年05月13日 22:06
デハさん

やはり好き嫌いは、その食べ物の匂いが好きか嫌いかで決まるのかもしれませんね

まあ好きなもので栄養が満たされるんなら無理して食べることもないですよね。
Posted by シモン at 2012年05月14日 04:43
頭の良くなる方法とやらは、昔からいろいろありますね。

でも役に立ったと聞いたことがありません(宣伝を除き)。
Posted by A2Z at 2012年05月14日 20:44
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