2012年05月31日

早口言葉

言いにくい言葉を、速く喋る競技です。

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人間の言語中枢は脳の左半球にあることは良く知られています。
犬や猫のように言葉を喋らない動物の左半球はどうなっているのか知りたいところですが、いずれにしても人間の場合「おしゃべり」と言われる人はこの部位が肥大している可能性があります。

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アナウンサーという職業は、いわばこの言語中枢で商売しているようなものです。基本的にどんな原稿でも読み抜けなければいけないため、常に「早口言葉」で活舌の修練を積んでいることと想像します。

日本で代表的な早口言葉を列挙してみましょう。
・隣の客はよく柿食う客だ
・かえるぴょこぴょこ3ぴょこぴょこ あわせてぴょこぴょこ6ぴょこぴょこ
・この竹垣に竹立てかけたのは竹立てかけたかったから竹立てかけた
・坊主がびょうぶに上手に坊主の絵を書いた
・月づきに月見る月は多けれど月見る月はこの月の月
・東京特許許可局
・すももも桃 桃も桃のうち
・歌うたいが歌うたいに来て 歌うたえと言うが 歌うたいが歌うたうだけうたい切れば 歌うたうけれども 歌うたいだけ 歌うたい切れないから 歌うたわぬ

・・・何秒以内で喋ることが出来るでしょうか。現代では、機械で音声合成された声が街に溢れていますが、機械と違って人間は舌やのどの構造上、早口言葉を速く喋ることは難しいと思います。

早口言葉は日本語に限りません。
英語にも「tongue-twister」と言う名前で存在します。
・She sells seashells by the seashore.
・Better than her bitter butter.
・Peter Piper picked a peck of pickled peppers.
これらは、英語版「梁塵秘抄」ともいうべき「マザーグース」に収録されています。

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欧米社会(特に米国)では、ディベートと言って口論で相手を黙らせるという習慣があります。このディベートに勝つ秘訣は、論理的な真実を追究することではなく、如何に相手より多くの単語を喋るかにあります。こんな時に早口言葉がモノを言います。
ディベート文化には、真実も正義もへったくれもありません。80年代当時の私は、ディベート術を磨くことが、大切な何かを失うような錯覚に襲われたことが何度もありましたが、最近鈍感になったのかあまり気にしなくなりました。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 18:00| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ディベートの世界には関わったことはありませんが、やはり学会で同じようなことを目にします。
多くの研究者で真実を吟味するというよりかは、ただの弁論術に近づいている感じがします。もっとも、そういう技術の方が重要なのかもしれませんが…。
Posted by 国重 at 2012年05月31日 22:03
弁舌巧に他を圧倒し愚弄する仙谷のような悪質な政治化が憎いです
Posted by デハ at 2012年05月31日 23:02
国重さん

学会のような真実探求の場が、プレゼン能力で判断されてしまうのは残念ですね。

昔の学者はディベート苦手なタイプばかりでした。
Posted by シモン at 2012年06月03日 08:53
デハさん

仙谷さんの言ってることは、常に嘘にしか聞こえないのでディベート向きではないでしょう。
Posted by シモン at 2012年06月03日 08:56
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