2012年06月26日

合羽

日本のレインウェアです。

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梅雨の真っ只中の日本列島(*沖縄・南西諸島除く)。毎日の通勤に傘やレインコートは欠かせません。

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レインコートのことを「雨合羽」または単に「合羽」と呼ぶのはいつ頃からでしょうか。
その歴史は意外と古く、江戸時代初頭には既に富裕階級の間で「合羽」という呼び名と衣料が定着していたそうです。

元々日本には「蓑」という雨具の衣装がありました。これは、藁を編んで作られた雨具で、「隠れ蓑」という言葉や「蓑虫」という虫の名前にもあるように、古くから日本人にとってはごく身近な衣服でした。
蓑には、雨が内部にしみ込まないという利点がありますが、一方でかさばる・燃えやすいなどのデメリットもあります。現在都会でこの衣装を雨具として着用している人は殆どいません。

合羽は、16世紀戦国時代の最中に、ポルトガルから伝来した衣装を元にしています。その名前は、ポルトガル語で「capa」、英語で言うと「cape(=ケープ)」からきています。要するにマントの一種です(=マントという衣装も、一部手品師や無免許医、それにウルトラ家族を除いて殆ど見かけなくなりました)。
「かっぱ」という発音から、水棲妖怪の「河童」を連想する人も多いと思いますが、全然関係ありません。

江戸時代には、小さく畳んで懐に入れられる「懐中合羽」が発明され、旅行の時の必携品だったそうです。私は今でも折り畳み式のレインコートを常時持ち歩いているのですが、既に江戸時代にそういったスタイルが庶民の間に定着していたそうです。

合羽を着た時代劇というと、中村敦夫さんが主人公を演じた「木枯し紋次郎」が有名です。常時旅をしているので、急に雨が降ってきても対処できるように普段から合羽を着ていたのです。
「あっしにはかかわりのないことでござんす」
と口では言いながら、いきずりの人を助けたりと結構お節介を焼くこの主人公を、現代に連れてきて料理人に仕立て上げた漫画が「ザ・シェフ」です。

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雨の季節、傘を差しながら自転車を運転する人をよく見かけますが、本人および歩行者にとっても迷惑なので、雨合羽を着て運転するようにしましょう。

(本文と写真は関係ありません)
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posted by シモン at 18:00| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | ファッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
合羽と似たものにポンチョガアリマスネ。パンチョがポンチョを羽織り河童が合羽を羽織ったら面白いですね
Posted by デハ at 2012年06月26日 22:09
紋次郎の合羽スタイルは時代考証によれば存在しなかった様です。元々江戸時代の風俗には無く、西部劇のガンマンが着けていたポンチョを真似て採用されたものだだそうです。
Posted by A・2001 at 2012年06月26日 23:35
デハさん

ポンチョは中南米を連想しますね。
Posted by シモン at 2012年06月30日 04:17
A・2001さん

なーんだ、そうだったんですね。
すっかり騙されました。
Posted by シモン at 2012年06月30日 04:18
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