2012年08月03日

水羊羹

夏の和菓子です。

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夏には冷たいものが食べたくなります。
アイスクリーム、シャーベット、かき氷、・・・
それらはいずれも氷点下の冷たさで冷たすぎるので腹をこわす危険性をはらんでいます。
水羊羹は、そんなに腹を冷やしすぎない冷菓として手頃なデザートです。

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水羊羹は、砂糖と餡、あるいは黒砂糖を寒天または葛で固める和菓子で、基本的に羊羹と原料は変わりません。ただし、硬めな羊羹と違い、水分を多くして柔らかく作るところに違いがあります。寒天が作られ始めた6〜17世紀頃(安土桃山〜江戸時代初期)の頃から製造されていたようです。有名な和菓子屋「とらや」によれば、初めて「水羊かん」と菓銘が記されているのは延享3年 (1746年)のことだそうです。

水羊羹は、現代の私たちは夏の食べ物と認識していますが、かつては正月のお節料理のデザートとして、正月時分の冬に食べるものでした。
冷蔵庫が普及した現代、水羊羹は暑い夏に食べられるようになり、今では俳句の季語としても「夏」を表す言葉になっています。

身近にスーパーマーケット等で売られる水羊羹は、アルミ缶やプラスチックのカップの容器に入っていて、プルタブ式の蓋を開けて容器はそのままで小さなスプーンで食べることが多いです。
料亭などで出てくる高級品になると、青竹の筒に入れられて出てくることがあります。水羊羹に竹の香りが移り、えもいわれぬ高級感を醸し出してくれます。

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以前このblogでも記事として取り上げた脚本家の向田邦子さんは水羊羹好きとして知られています。著書「眠る盃」の中の一節「水羊羹」で、自身を「水羊羹評論家」として事細かく薀蓄を語っています。その向田さんの愛した水羊羹は南青山にある「菊家」のものです。
この夏、機会があれば是非一度食してみたいと思います。

(本文と写真は関係ありません)
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posted by シモン at 18:00| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 飲食物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
何年も食べていません・・・・。
Posted by デハ at 2012年08月03日 21:02
デハさん

たしか甘党だったのでは?

美味しいですよ。
Posted by シモン at 2012年08月04日 07:35
カルピス詰め合わせと並びお中元の定番商品ですね。
Posted by HB at 2012年08月04日 23:18
HBさん

それに素麺を加えて、お中元の金・銀・銅になりますね。
Posted by シモン at 2012年08月05日 05:22
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