2012年08月19日

HONDA・シティ

80年代初頭の若者向け自家用車です。

honda_city.jpg

最近の20代はまったくクルマに関心がないそうです。クルマ以外にエキサイトできるもの(例えばネットゲームとか)が溢れているため、わざわざお金を払って危険な公道を走ることがアホらしいというところでしょうが、90年代以前の若者世代は車なくして生き甲斐なしという人も大勢いました。

hurdle_d001.jpg

80年代の車にもいろいろあって、プレリュードに代表される「デート車」や、トレノ・レビンに代表される「山道走り車」の二系統のいずれにも属さない、「都会派車」というべきジャンルを開拓した車が「ホンダ・シティ」でした。
つまりこの車に乗車するのは、彼女と二人きりでも、孤高な走り屋でもなく、「大勢の大学のサークル仲間」だったのです。

ホンダ・シティのCMソングを担当したのは、「マッドネス」という英国のグループです。「マッドネス」直訳すると「基地外」になってしまいますが、外見は一見まともな都会人7人組です。
この彼らが「ホンダホンダホンダホンダ」と歌いながらムカデのように練り歩く姿は、「シティ・ダンス」と呼ばれ、たちまち運動会の種目に「ムカデリレー」として取り入れられることとなりました。

シティは6人乗りですので、マッドネスのように7人も乗車すると定員オーバーで反則切符を切られることになりますが、当時の大学生のサークル仲間で7人の仲良しグループは、まさか一人だけ「タクシーに乗って後をついて来い」とも言えず、無理矢理シティの中に7人押し込めて移動したそうです(注:時効です)。
そしてそれを可能にしたのが「トール・ボーイ」と呼ばれる背丈の高いフォルムでした。

シティには、荷台に「モトコンボ」という名前の小さな原付バイクも搭載できるようになっていました。当時の販売価格は8万円だったそうです。トランクに収まるコンパクトな原動機付自転車というそのコンセプトは、生産終了後も多くのマニアの心を掴んでいたらしく、90年代の婦人警察官を主人公にした漫画「逮捕しちゃうぞ」の中でも活躍しているそうです。

start_dash01.jpg

初代シティは1986年にモデルチェンジし、二代目に移行します。しかし車のスタイルはがらりと様変わりして、低い車高にワイドなボディという、初代が垂直方向を重視したのに反し、水平方向へのベクトルを追求していました。
「シティ」は都会派の自家用車という役割を終え、1993年に生産終了となりました。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです。
FIAT Pandaにコンセプトが似てましたね。
あえて違いを挙げれば、シティは壊れませんでした。
Posted by ラー at 2012年08月19日 15:41
お帰りなさいシモンさん。
シテイは小中学校のとき爆発的に流行りました。
チョロQとスケールモデルの差が小さかったです。
よろしくメカドックにも載ってました。
背が高いのに空気抵抗が少ない不思議な車でしたね。
本田姉弟が、あの「ホンダホンダ・・・」という歌でからかわれ一時不登校になりました。今から30年ぐらい前のお話です
Posted by デハ at 2012年08月19日 21:47
ラーさん
コメントありがとうございます

FIAT PANDAも安価な箱クルマというコンセプトはシティとほぼ一緒ですね。
でも何故かあっちの方がカッコよく見えてしまうのはなぜでしょうね。
Posted by シモン at 2012年08月20日 06:54
デハさん
ごぶさたしました

チョロQ的スタイルはシティから始まったのかもしれませんね
名前を連呼するCMには、そんな弊害がありましたか。。
あのムカデダンスで膝を痛めた人もいました
Posted by シモン at 2012年08月20日 06:56
シティは、ホンダがインドとか新興国で生産する小型セダンとして名前が残っていますが、現地人に初代シティを見せてもピンとこないでしょうね。個人的には街乗り用の変わった小型車として後を継いだのが日産キューブだと思っています。
Posted by HB at 2012年08月20日 22:13
HBさん
コメントありがとうございます

「シティ」の名前はまだ新興国に残っているんですね。
成る程「日産キューブ」が後継なんですか。ドアが4枚ある分、昔のシティより後席は乗り降りしやすいですね。
Posted by シモン at 2012年08月21日 04:33
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック