2012年11月30日

ぶりっ子

魚の鰤とは関係ありません。

burikko.jpg



80年代を代表するアイドル、松田聖子さん。当時「聖子ちゃんカット」と呼ばれるデビュー当時のヘアスタイルは、当時の女子中高生のほぼ半分強が真似していたぐらい、彼女たちのライフスタイルに大きな影響を与えたアイドルでしたが、その「ぶりっ子」と呼ばれる性格(あるいは生き方)だけは敬遠されていたようです。

09070007.jpg

今では死語となった「ぶりっ子」の原意は、「可愛い子ぶりっ子」の略で、「(本当はそうでもないのに)か弱いフリをして同情を誘う人(女性)」という意味です。
松田聖子さんが、同時期のアイドル(たとえば河合奈保子さん)と比べてことさら「ぶりっ子」と呼ばれたのは、レコード大賞新人賞か何かの授賞式で、ウソ泣きをしたことが発端だったようです。
当時は、若手の新人女性歌手は受賞式などの晴れがましい場所で泣くことを期待されていて、たとえば紅白歌合戦に出場して「まちぶせ」を歌いながら感極まって泣いてしまった石川ひとみさん等がその例です。

聖子さんにしてみれば、授賞式のときにあっけらかんとしているわけにも行かず、泣いた演技でもしてみようというプロ意識でそうしたのだと思いますが、それを見た一部の女性たちが「あざとい」「わざとらしい」と怒り出したのだそうです。

元々日本人の歴史において、女性はか弱さを装うことが一種の美学であり男性と結婚する手段であったことは、芥川龍之介作「河童」の一節にも描かれています。
しかし80年代以降進んだ男女平等参画社会に於いて、か弱い女性はあまりいなくなりました。自然と、「ぶりっ子」という言葉も淘汰されていったように思えます。

09070004.jpg

そろそろ草食系男子を装う「ぶり男」が出てきても良い頃でしょう。いやもうすでにいるのかもしれません。私が知らないだけで。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 18:00| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
聖子ちゃん・・・・。
世が世なら、柳川藩家老令嬢。
得体の知れない出自の者が多い芸能界では異色の存在でした。
Posted by デハ at 2012年12月01日 07:23
ぶりっ子は今でいう「萌え」ですね。
Posted by HB at 2012年12月01日 09:39
デハさん
聖子さんは「平清盛」で白拍子役を好演していましたね。
Posted by シモン at 2012年12月01日 20:17
HBさん
海外語の「KAWAII」にも通じるものがあるかもしれません。
Posted by シモン at 2012年12月01日 20:42
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック