人間には、古来普遍のテーマがあります。
「享楽快楽か、質実剛健か」
の二者択一です。これを男性から見た女性観に変換すると
「セクシーな美女か、良妻賢母か」
に置き換えられます。
どちらかというと良妻賢母タイプを妻に娶っている人も、実は時々前者のタイプにふらふらと惹かれて浮気をしまうことが多い(注:私のことではありません)のは、根本的な理由が上述した哲学的テーマだから、ということに他なりません。

「ブロンディ」は、1974年にニューヨークで結成された5人組のバンドです。
日本でのデビューアルバムのタイトルは、「妖女ブロンディ」というものでしたが、ブロンディはあくまでもバンド名で、ボーカルの女性の名前はデボラ・ハリー(別名デビー)さんという人なので、本当は「妖女デボラ・ハリー」と表現すべきです。
ニューヨークはマンハッタンにあったライブハウス・CBGBを拠点に活動した彼らは、トーキング・ヘッズ同様パンクロックに分類されていましたが、表題の「Heart of Glass」の大ヒットで世界中に「ブロンドの美人が冴えない男4人を従えたロックバンド」として認知されることになりました。
余談ですが、私の友人で学生時代京都に住んでいた人が北白川というところにアパート住まい(=大川橋蔵さん宅近所)だったのですが、歩いて一分ほどの白川通りに「CBGB」というカフェ・バー(=死語)があり、よく一緒に遊びに行ったことを覚えています。「CBGB」という名前のライブハウスは既に世界規模で認知されていたことの傍証でしょう。
ボーカルであるデボラ・ハリーは、美人でした。80年当時は、前に記事で紹介したマドンナなんかよりよっぽど有名な美人だったといえます。「セックスシンボル」という言葉を最初に目にした、まだ当時高校生の私は「セックスのシンボルか・・・」と赤面した覚えがありますが、そもそも「セックスシンボル」という単語の「セックス」の意味は、あくまでも「性別=女性」の意味であって、行為そのものを指すものではなかったのですが、このデボラ・ハリー姐さんを見てると、ついつい「セックス=行為の方」も連想しないと断言できず、ウームな状態になっていた男性が多かったと聞きます。
「Heart of Glass」の次に大ヒットしたのは、「Call Me」です。
余談ですが、私と一緒に海外出張した上司が、ホテルのフロントで「タクシーを呼んでください」の意味で「Call me taxi」と言った、という話は以前したでしょうか。
その後タクシーはちっとも来ない代わりに、その上司はフロント係から「Hey, Takushi.」と呼ばれていました。
ブロンディの偉いところは、「女性一人をボーカルにして、男たちが盛り上げる」という形のグループのさきがけになったことです。
日本でも、吉田美和率いる「ドリームスカムトゥルー」(略称ドリカム)や、坂井泉水(故人)率いる「ZARD」や、吉岡聖恵率いる「いきものがかり」等はすべてこの「ブロンディ」の流れを汲むものです。
唯一の例外は、サザンオールスターズですが、原由子さんのビジュアルがデボラ・ハリーの半分、いや10分の1に到達していたら、どうなったかわかりません。
私の大学も、当時は女子学生の比率が極めて低かったこともあり、一人の女学生を多くの取り巻きの男子学生が護送船団のように集まって行動する「ブロンディ・スタイル」が多々見られました。冴えない上に何の取り柄もない私は、そんな護送船団にも入れてもらえない「潜水艦」でした。

「ブロンディ」は、1982年に解散した後、1997年に再結成され、新曲「マリア」も発表しました。しかし、グループの中心人物デボラ・ハリーの高齢化により、再び音楽活動は休止されると2013年の今年報道がありました。
(本文と写真は関係ありません)
【関連する記事】
今朝の「ごちそうさん」は、め以子(杏演。)と、悠太郎(東出東大)の、ごちそうさんな、話だった。
一昨日の、郷土史研究会で指摘されたのですが、杏さんは、「あん」さん、という名前で、「あんずさん」ではないとの事。
サテはまろんさんあたりが、間違った知識を爺の脳に植えつけましたね。
ところで、昨日は信玄公の牡蠣食について、ご意見を有難う御座いました総帥さん。確かに、「江尻御出馬時に食された」というのが、尤もな意見であり、考証だとお思います。その場合でも、生ではなく、燻製か、田舎帝王さんのような焼き牡蠣だったと想像致します。
ブロンディーは、昔の米国の漫画でした。亭主は、怠け者のタグウッドという男でした。
だけどあの時代は英米共に女性ヴォーカルは良かったな、上の二組の他にもオリビア・ニュートン=ジョン、カーリー・サイモン、ケイト・ブッシュ、リンダ・ロンシュタット、プリテンダーズ、シーラ・E、ジョーン・ジェット&ブラックハーツetc…マジで最近のってブリトニー・スピアーズくらいしか名前が出ぇへんなぁ。私が年を取ったてことかなぁ…
ZARDは、坂井泉水さん以外「公式な」メンバーがいないバンドですが、初期作品のみ男性メンバーが存在し、何度かTV出演やライブもあったそうです。
素人なら、ブレンディーではなくブランディーをチョイスしてしまうところです。
アルバムは『Eat to the Beat』『Autoamerican』をCDで持っています。
前者は収録曲全てにMVが作られ、映像商品として発売されました。
(家庭用ビデオデッキが普及していない時代にこれは凄い。)
ビデオテープで(後追いで買って)持っていましたが、今は手元にありません。
ベスト盤も買いましたが、アナログLPなので聴けない・・・・。
tvkの洋楽番組のBGMには、この曲のイントロ部分が使われていました。
http://www.youtube.com/watch?v=vEjCDriXwnI
〉最近の米国は子役・アイドル出身のアーティストが多い
これは寧ろ曾ての日本じゃないかな…80年代末期かな?にフランク・シナトラが来日しフジテレビの「夜のヒットスタジオ」に出演時にさんまがラジオで
「経験積み重ねてホントに実力を発揮するのは20代後半〜30代じゃないか?で、更に経験や技術身につけて50〜60で名人、達人になる。日本でもお笑いや俳優はそうだけど歌手…特にアイドルあがりは違うね。基本『使い捨て』や。そりゃ音楽はアメリカに追いつかんワ…」と言うてましてね。CDが売れない時代だから(実は日本はCD市場は比率高いらしい)瞬間的な物に走っちゃったのかな?アメリカは…
コメントありがとうございます。
漫画「ブロンディー」は古典的なアメコミですね。
日本で言えばサザエさんですね。
コメントありがとうございます。
確かに、「悪女」という顔かもしれませんが、デビー本人は至って善人で面倒見のよい人です。
ドロンジョ様は、フカキョンがやってましたね。
コメントありがとうございます。
70年代の女性ボーカルといえば、カレン・カーペンターを忘れては画竜点睛ですね。
コメントありがとうございます。
そういえば、ZARDの他のメンバーの名前も顔も思い出せなかったのは、そういう事情でしたか。
うーん、ネスカフェ。
下町の、じゃなくNYのナポレオンですね
コメントありがとうございます。
確かに、ブロンディはMTVのおかげでヒットを伸ばしたビジュアル系バンドとも言えそうです。
80年代、TVKやサンテレビ系列でMTVを流してましたね。
今時日本でCD買うのは、AKBか中高年のクラシック愛好家ぐらいかもしれません
そうかもね。ストーンズ、マッカートニー、クラプトン辺りは買い続けてましたが其れすら買わなくなりました。惰性で買ってましたからね…上記の大御所衆は新作だからってワクワクすることもなくなりました。
キース・リチャーズのインタビューでこういうのが有ってね
「今の小僧どもはロック、ロックと言うがロールはどうした?ロールてのはジャズでいうスゥイングで良い音楽だと必ず出てくるノリのようなものだ。だから“ロックンロール”で、ロールが無ければロックじゃねえのよwww分かってないね」
あの人が言うと納得するねwww肝心のストーンズがもう一つロールしない、デヴィッド・ボウイは仕事しない、クラプトンはただのギターの技術者になっちゃった。
で、若手もピン!と来ない…
で、私も20代ではあまり興味も無かったクラシック真面目に聴くと意外に面白い。廉価番漁ったりね。ビートルズ聴く連中はベートーベンに行き着くと言いますが、ストーンズ、ツェッペリン、フーを聴く私はワーグナーに着きました…
ロールはトイレットペーパーにまかせて、みんなバラードに行っちゃいましたね。
ワーグナーが一番ロックっぽいというか、好戦的な曲を作りますよね。
最近私はバロックです。ヘンデルのフルート組曲とか、BGMには面白いです。
枝葉ですが、ワーグナーの好戦的な雰囲気ってのもそうですが、何か悲壮感あるでしょ?悲壮感あるのを好むところ有るんですよ私…他はシューマンなんかそうでしょ?ワーグナーみたいな大袈裟さは有りませんが。モーツァルトとか大バッハは更に突き抜けてしまって別物なんですよ私にとっては(批判じゃありませんよ)。秀才は理解できるが天才は分からんwww私の先輩でオペラ好きがいてその人もワーグナーも好きですが
「あ?そらモーツァルトの方が数段上や。聴き込んだら分かるよ」言うんですが…
クラリネット協奏曲ですね。
第二楽章の情感は圧巻です。
参考にします。文学では司馬遼好きですが「竜馬が行く」は40過ぎてから初めて読んだくらいへそ曲がりなところありまして…モーツァルトって圧倒的多数派ですから「今更…」て気持になってねwww元々「道の真ん中を歩くモノはいずれ接するから」て却って後回しにするクセ有りましてwww
気持ちわかります。王道はいつでも通れるって思うと後回しにしてしまいますね。
なので私は漱石をちゃんと読んだことがありません。
「我輩は猫である」も、最初と最後の1ページずつしか読んでませんw
あんたwwwそれじゃ益々読む価値が無くなるがなwww
今日聴いたのは、ローラブラニガンの「セルフコントロール」。
彼女も没後そろそろ10年くらいになりますね。
おお、ローラ・ブラニガン忘れてました。
というか、亡くなったんですか!?知りませんでした。