2013年12月16日

シャボネット

水道の蛇口の上に常駐していました。

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冬は風邪やインフルエンザ等、感染症の季節です。食中毒であるO-157やノロウィルスも、実は夏よりも冬の方が多いそうです。
これらの感染ルートを媒介する人間の部位は、「手」が最もその役割を果たしています。

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小中学校時代、「トイレに入ったら手を洗おう」とか、「食事の前には手を洗おう」という「手洗い運動」を励行していたのは、衛生学上もっともなことでした。
トイレの便座よりも、玄関のドアノブの方に多くのウイルスが住み着いていて不潔だということは最近になってよく知られるようになりました。スマホのパネルなどもウイルスの棲家なんだそうです。

「手」という部位はなかなか落ち着かない部位で、始終頭をポリポリ掻いたり、鼻をつまんだり、耳をつまんだりと、所謂人間の「癖」の殆どは「手の無用な動き」に分類されるそうです。当然外界との接触の機会も多く、その際にウイルスを人体の中に運んでしまうことになります。

昔は、こういった手洗いを石鹸で徹底するために、学校の蛇口に固形石鹸がミカンを収納しり網状の袋に入れられ、吊り下げられていました。しかしそれでは石鹸自体が菌の温床になってしまうこともありうるので、液状の石鹸をタンクに入れた容器式の手洗い石鹸が急速に普及することとなりました。この緑色の液体石鹸が「シャボネット」です。

シャボネットは、1952年に大阪のサラヤという会社が開発した石鹸液です。現代日本人で、これを使ったことがない人はごく僅かでしょう。サラヤの名前は知らなくても(=実は私も最近まで知りませんでした)、これほど日本人に定着した製品を供給し続けることができるなら、企業としては大成功ではないでしょうか。
この手洗い石鹸は、日本に比べて環境衛生が発達していない途上国に大きな潜在需要を持っているという点で、重要な輸出産業の一翼を担う可能性を持っています。実際、最近アフリカのウガンダに進出して手洗い運動を普及推進している、という記事が日経ビジネスの池上彰さんのページに紹介されていました。

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80年代頃、日本の文化より欧米の方が正しいという固定観念がまかり通っていた時代に、「外出して帰宅した時に手を洗う習慣は日本だけの特殊な文化で、意味がない」と否定した大学教授がいました。その人の言い分では「家の外と中で菌の数に違いはないから」というものでした。グローバル化の進んだ昨今、この言い分は合理性を欠いており、菌やウイルスは圧倒的に家の外から持ち込まれることが多いことは確かです。
潔癖症になるのも考えものですが、少なくとも進んだ日本の衛生学上の知恵をわざわざ自分で否定してしまうことはないでしょう。所詮大学の先生等はこのレベルなので、その意見を信じてしまう方も愚かなのですが。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 🌁| Comment(20) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
快晴の、寒冷な甲府市内の朝。
新たな一週間が、始まりました。
「ごちそうさん」朝から、関東大震災。め以子(杏演。)は、包丁を、落とす。悠太郎(東出東大演。)は、被害調査に乗り出す。め以子は「何でしょう。」と弁当を持たせ、悠太郎を旅立たせる。という話でした。

サテ、シャボネット。私が勤務していた中学校にも、どこに転勤しても、必ず備品として水道に設置されていました。これでシャボン玉を作って遊ぶ生徒が多く、消費量が馬鹿に成りませんでした。学校の雑費経費のうちの可也の部分を占めていたように、思えます。ただ、学校によって、キチット詰め替えているところと、空になっても暫く放置されているところがありました。ひとえに、用務員さんの職務に依存していたのです。
Posted by 百足衆 at 2013年12月16日 07:51
12月も、はや残すところ、わずか2週間と少しとなりました。
師走は時の過ぎるのが、早い。これは、相対的にそうなのではなく、絶対値としての時間軸の速さが、他の月よりも速いためだと、睨んでいます。

先の記事のコメントでは、長い名前の人についての私の考察に関し、お褒めの言葉をいただきありがとうございます、ありがとうございます。
実は、昔プログラムの研究開発に関わっていたので、もしかしたら、「名前欄の、文字数制限が、なく、コメント欄と同じ長さの文章が、入ってしまうんではないだろうか」思ったことがきっかけでした。
何事も、コンピュータシステムのように杓子定規ではいかないのが、人間界の常。ですので、常に手洗いを怠らないのと同様、新鮮な気持ちで、日常生活を見つめて行きたいものです。
Posted by 藤原 at 2013年12月16日 08:36
あの緑の洗剤、独特な臭いがしてましたね。

懐かしいです
Posted by 田舎帝王 at 2013年12月16日 10:31
私は家庭でシャボネットを愛用しています。「キレイキレイ」詰め替え用が157円に対しシャボネットは105円だからです。しかし家族には不評です。
Posted by デハ at 2013年12月16日 11:08
小学校卒業後しばらく遠ざかったものに、シャボネット、ザラ半紙、肝油、ミルメーク、ソフト麺などがありました。青焼きや鉄筆もです。そのうち青焼きは就職してから、シャボネットは最近見るようになりました。シャボネットが家庭用に進出したのは驚いたものですが、最初のコメントのとおり低価格のため愛用しています。
Posted by デハ at 2013年12月16日 11:11
あの香りは忘れられませんね。

デハさまは、家でも使われてるんですね。いいと思います。
Posted by ラー at 2013年12月16日 17:54
手洗い運動で思い出しましたが、最近のアフリカ他途上国支援は、箱ものよりもこうした地道なローテクの方が喜ばれる様です。マラリア予防に蚊帳を送って現地生産する会社もそうですね。
アフリカへの箱もの援助は今や中国が盛んです…
Posted by HB at 2013年12月16日 21:02
百足衆さん
コメントありがとうございます。

私の通ってた小学校も、あまり補充されず、空のときが多かったように記憶しています。
Posted by シモン at 2013年12月17日 05:45
藤原さん
コメントありがとうございます。

藤原さんのシステムエンジニアとしての視点は、どうか失わずにこれからも活用されてください。
Posted by シモン at 2013年12月17日 05:46
田舎帝王さん
コメントありがとうございます。

人の記憶の何%かは、嗅覚なんだそうです。
鼻が脳に近いことも影響しそうですね。
Posted by シモン at 2013年12月17日 05:48
デハさん
コメントありがとうございます。

ザラ半紙、肝油、ミルメーク、ソフト麺・・・どれも懐かしいですね。
と同時に、このblogの記事のネタになるものばかりですね。ソフト麺は以前書いた記憶がありますが。
Posted by シモン at 2013年12月17日 05:49
ラーさん
コメントありがとうございます。

そうですデハさんのご家庭は清潔にして高潔なのです。
Posted by シモン at 2013年12月17日 05:50
HBさん
コメントありがとうございます。

いまや国際会議におけるアフリカは、中国支持に回ることが鉄板となってますよね。

ローテクを寒風酷暑の地に広めるには、根性が必要ですね。
Posted by シモン at 2013年12月17日 05:52
晴れ時々雲がかかる甲府市内。
寒い朝です。
今日の「ごちそうさん」大阪に、関東大震災の被災者が来る。め以子(杏演。)は、被災者に味噌汁を食べさせようとして、お椀をひっくり返される。さらに頬をぶたれる。そのため、炊き出し要員から外される。
という話でした。

大震災の時、まず衛生を考えねば、なりません。そういった意味でも、デハサンのように、家庭に石鹸水を常備しておくのは、良い心がけと言えましょう。
キレイキレイという製品もありますか。我が家も、安いので十分です。天に召されるまでほんのあと僅かの時間、使えれば、それで良いのですから。
Posted by 百足衆 at 2013年12月17日 10:32
プラスチックの削りカスと猫の毛、更には猫の紙砂が散乱する不衛生な家庭環境です。ただ口に入るものと手だけはキレイにしておかないとマズいのです。
Posted by デハ at 2013年12月17日 12:52
デハ様。
プラスチックの削りかすは、
Posted by ふ at 2013年12月17日 21:54
「ふ」さん
模型工作をしているため発生します。
Posted by デハ at 2013年12月17日 22:09
「ふ」さんは、藤原さんですね。入力がうまくいきませんでしたか?

百足衆さん
そう言わずに、長生きしてください。

デハさん
最近の新作プラモを教えてくださいな。
Posted by シモン at 2013年12月18日 06:29
今はブラバンで私鉄の電気機関車を作っています。
小田急デキ1041と神戸電鉄ED2001を作りました
Posted by デハ at 2013年12月18日 20:20
Posted by デハ at 2013年12月18日 22:33
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