2014年06月16日

家の煙突

住宅の排煙装置です。

entotsu00.jpg

基本的に木と紙でできている日本の住居と違い、ヨーロッパの家の構造は閉鎖的です。
レンガ造りの壁面に覆われた構造は、玄関と窓という開口部を持つものの、24時間開放してある部分は一箇所しかありません。
その唯一の例外が「煙突」なのです。

ripo_d01.jpg

煙突は、古代の昔からあったわけではありません。シェークスピアの「ジュリアス・シーザー」に、シーザーの姿を見るために家の煙突にまで登ったという一節がありますが、古代ローマ時代はまだ煙突がなく、屋根に穴が開いていただけだったそうです。
実際に屋根の上に煙突のような構造物が突き出すようになったのは12世紀ごろからで、漏斗を逆さにした集煙器が暖炉の上に設置され、天窓から外に煙を逃がす構造のものが作られました。基本構造は、焼肉店などでよく目にする仕掛けです。

そういうわけで、ヨーロッパでは煙突から住居に侵入する人が現れました。その代表的な存在が聖ニコラウス、別名サンタクロースです。
前述のように煙突ができたのは12世紀のことですので、それまではサンタクロースは集配業務を行っていなかったか、玄関から出入りしていたか、あるいは天窓から出入りしていたのだろうと思われます。

日本の住居にも、煙突ができたのは明治時代以降のことです。江戸時代に日本に旅行した西洋人は、日本の家屋に煙突がないのを見て不思議がっていたようです。
西洋文明の導入後煙突も普及が進み、昭和時代の家にはどこの家にも煙突がありました。しかし基本的には、炊事場や風呂を炊く煙を外に逃がすための煙突だったので、ヨーロッパのそれよりも細長く、雨漏り防止の屋根がついた構造でした。
60年代当時の子供たちは、自分の家屋を見て
「サンタクロースがあんな狭いところから入ってくるのは大変だろうな」
と思ったことでしょう。

ripo_d02.jpg

風呂炊きが薪を燃やすことからガス湯沸かし器になり、暖房も暖炉や大型ストーブでなくエアコンやファンヒーターが一般的となった日本の家屋から、煙突は姿を消しました。我が家にも煙突はなく換気扇があるのみです。
しかし富裕層の欧風建築の家には、煙突は欠かせないアイテムになっています。それは使っていなくても、居間に暖炉があることを誇示するためだそうです。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☔| Comment(20) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようさんです。非番です。

西洋では煙突はサンタクロースの侵入口で、日本では仮面ライダーV3の登場口ですかなwww
今の子には分かるかな?分かんねえだろうなぁ…
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2014年06月16日 05:32
北海道では煙突のある家が多かったです
Posted by デハ at 2014年06月16日 05:41
快晴の、甲府市内の朝。

あんまり煙突が高いと、お月様が煙たがりますので、月に代わって、お仕置きよ。(笑い。)
Posted by 百足衆 at 2014年06月16日 08:01
さて、暇人がマジレスをさせて頂くとしてやね…暖房機の一部としての“煙突”が日本に無かったのは当然の事でね、こういうのはその国の環境とかと直結するものなんですよね。
古来、日本の住居の一番敵は夏の暑さでも冬の寒さでもなく“湿気”です。其への対応として西洋人から見たら隙間だらけの木造建築が殆どになった理由です。韓国や中国河北省あたりの暖房システムに“オンドル”てのが有りますね?生前の司馬遼太郎が此を絶賛してましたが此を備えるとしたら先ずは建物を石造りや隙間を漆喰なんかで徹底的に固めた物にする必要があります。この時点で日本建築としては恐ろしい物になって仕舞うんですよ。梅雨から夏に掛けてはカビや蒸し暑さ、腐食、暗い場所では百足やゲジゲジ、蛆、ハエ、カマドウマがゾロゾロ…だから上記の地方に近い日本海側の東北地方なんかでも普及せんかった理由。なんでアレだけの碩学があんな事言うたんかね?
オマケに“オンドル”システムは消毒の為にシーズンオフにも時々燃やさなアカンしシーズン中は常に燃やし続けるものだから大量の材木を消費する分けやから…韓国て禿げ山だらけな理由よ。日本みたいな限定暖房なら山で落ちてる木枝程度で“大概”片付くけど片っ端から木を切らなアカン。木は成長するのに何十年てスパンを考えなアカンからね。なんで司馬さん程の碩学があんな事言うたんかね?
て、理由で日本では朝一に述べた通り、排煙装置としての役割と昭和ライダーの見せ場と“お飾り”としてしか必要が無かった分けやね。ほな二度寝しますので、おやすみなさい。
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2014年06月16日 11:30
夏に合わせて作った日本家屋に煙突は不要ですね。

でんぱ組とかいうガールズグループが撮影中に一酸化炭素中毒だそうです。
オンドルの中で撮影したのかな?
Posted by 無名X at 2014年06月16日 12:16
オンー
ドル!ドル!

地上の楽園。ぽっ

オンドルは
暖かいけど
臭いです。

司馬遼太郎さんも左向け左で、朝鮮文化を崇拝したのかもしれません。
Posted by 藤原 at 2014年06月16日 13:30
宗匠


昔、司馬さんと陳舜臣さんと金達寿さんと対談があって日中韓の文化比較みたいなのしとってんけど、媚びってる感が有ったのよ、他のエッセイでも…あの人が金に転ぶとは思えんから、陸軍上がりで気が引けてたのかな?ま、あの時代のインテリて朝鮮には甘いやろ?限界なんかな昭和インテリの…
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2014年06月16日 16:17
旧満州も冬の寒さが厳しく、朝鮮族が多いのでオンドルが付いています。最近中国では都市部の金持ちが郊外に木造煙突付きの洋館風の一戸建てを建てるので益々、森林伐採で禿山だらけです。
日本人向きの大連も昔は北海道の様な森林が多かったですが、宅地造成と工業団地で北京みたく埃っぽくなっています。
Posted by HB at 2014年06月16日 18:57
総帥さん
コメントありがとうございます。

煙突からV3登場!
血沸き肉踊るシーンでしたね(=どこが
敵もショッカーからデストロンに変わり、新しい時代の地平を宮内洋さんが切り開いていたのでした。
Posted by シモン at 2014年06月16日 19:37
デハさん

北海道といえば、トワイライトエクスプレス廃止のニュースは残念でした。
リタイヤしたら乗ろうと思っていたのに・・・
Posted by シモン at 2014年06月16日 19:38
百足衆さん

そ、それはもしかして!?

美少女戦士、ポワトリン!?
Posted by シモン at 2014年06月16日 19:39
総帥さん

やはり文壇は、左っぽくないとwww
Posted by シモン at 2014年06月16日 19:40
無名Xさん

そうですオンドルで窒息したそうです。
Posted by シモン at 2014年06月16日 19:41
藤原さん

とても良い詩ですね。
Posted by シモン at 2014年06月16日 19:42
総帥さん

文学界はともかく、芸能界では女優にまんま「左」時枝さんという人がいました。

それに比べたら、大目に見てやってくださいww
Posted by シモン at 2014年06月16日 19:43
HBさん

大連は、環境は北京でも心は日本ですね。
Posted by シモン at 2014年06月16日 19:44
二代目八戒も左ぞもなし
Posted by デハ at 2014年06月17日 08:11
やめてけれゲバゲバもぞなもし
Posted by ラー at 2014年06月17日 08:29
東照宮の眠り猫の作者もぞなもし
Posted by 無名X at 2014年06月17日 18:26
マルキストの映画監督・羽仁進の元奥さんもぞなもし
Posted by シモン at 2014年06月17日 19:48
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック