2014年08月07日

アルコールランプ

小学校の理科実験に欠かせない道具でした。

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NHKラジオに、「夏休み子ども科学電話相談」という番組があります。放送が始まったのは80年代半ばの1984年ですから、今年で31年目に入る長寿番組です。
理科の各分野の専門家が、子供たちの電話での質問や相談に答えるという形式のこの番組、果たして電話代は局持ちだったのか質問者だったのか定かではありません。
近年、この番組の中で、司会のアナウンサーと質問者とのやり取りに興味深い一節がありました。
司会のアナウンサー「ねえXX君、アルコールランプって知ってる?」
質問者「・・・知らない。」
専門の先生「そうだね、最近はアルコールランプ使わないんだよね」

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理科の実験には、加熱を必要とする種類のものがあります。
空気を熱して二酸化マンガンを媒介に酸素を取り出す実験や、二酸化炭素を発生させる実験に、加熱具として用いられた道具。
それがアルコールランプです。

アルコールランプは、エタノールとメタノールの混合されたアルコールを入れた、芯と蓋を有したガラス瓶です。
メタノールを混合させる理由は、エタノールだけだと酒飲みの先生がこっそり理科教室から拝借してしまうから、というものではなく、燃焼効率を上げるためにそうしているのだそうです。

80年代のNHK教育テレビの小学生向け理科番組で、「くうきのせいぶんをさぐろう」という回がありました。
「くうきは、さんそとは違うわよねえ」
「そうだねえ。火のもえ方が違うからだよねえ」
「じゃあ、くうきにはさんその他に何があるんだろう?」
「きっと、にさんかたんそだ!」
という仮説を立て、早速実験をやってみることに。アルコールランプを使って、空気から酸素を取り除いた気体は、石灰水に混ぜても白く濁りません。
「あれれー?白くにごらないよー?にさんかたんそじゃ、ないんだー?」
「火にもえなくて、せっかい水を白くにごらせない気体というと・・・そうか、ちっそだ!
と、強引に締めくくっていました。

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アルコールランプは、かつては石綿つき金網と三脚と3点セットで使われていました。しかし石綿、別名アスベストには高い発癌性があることが判明したため、実験室から姿を消しました。
さらに、アルコールランプ自体、「着火の際に生徒がやけどをする危険性がある」という理由で、近年ではガスバーナーに取って代わられ、理科室から姿を消したのだそうです。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☀| Comment(10) | TrackBack(0) | 道具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。
アルコールランプは、皮膚科の先生が愛用しています。
Posted by デハ at 2014年08月07日 06:52
アルコールランプの蓋を無くして大騒ぎになりました。
Posted by ラー at 2014年08月07日 10:37
酒飲みの先生がメタノール混合を知らずに拝借して目が散った=メチルアルコールの由縁と理科の先生から教わりました。
Posted by HB at 2014年08月07日 20:17
私も飲んだら
「目が散る」
からメチルアルコールと覚えました。
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2014年08月07日 21:50
デハさん
おはようございます。

皮膚科の先生がこれで爪を燃やす趣味がある・・・のですねわかります。
Posted by シモン at 2014年08月08日 06:02
ラーさん

蓋がなくなると、永遠に消せませんよね。
Posted by シモン at 2014年08月08日 06:03
HBさん

おそらくそれは理科の先生自身の体験談だったりして。
Posted by シモン at 2014年08月08日 06:04
総帥さん

一方、飲むとHな気分になるのがエチルアルコールとか。
Posted by シモン at 2014年08月08日 06:04
小学校→アルコールランプ
中学校→ガスバーナー

と使用器具が変わりますが、どちらも現代では使わないですよね。最近はIHも多いので、火を扱うこと自体が減っているようです。
Posted by 国重 at 2014年08月08日 22:20
国重さん

最近はIHで理科実験を行っているところもあるかもしれませんね。
安全と言えば安全ですが、熱を出すことには変わりありません。
Posted by シモン at 2014年08月09日 04:29
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