2014年09月26日

プラ板

タミヤから発売されている、プラモデル製作用素材キットです。

puraban.jpg

今の40代後半以上の年代の男性の殆どは、子供時代にプラモデルを製作した経験があることでしょう。その中の多くは、既成の素組みに飽き足らず、改造モデルに挑戦したことがあるに違いありません。

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プラモデルの改造に一番熱心だったのが、静岡の模型メーカー・タミヤ模型です。機関誌「タミヤニュース」の中で、「これだけは作ろう」という一コーナーを設け、盛んにプラモデルの戦車や軍艦、航空機の改造記事を特集していたからです。

しかし、よほど熱心な模型ファンならいざ知らず、ごく一般のモデラーがおいそれと改造に使う素材を手に入れることができませんでした。紙などでプラスチック素材を補完したモデラーもいたようですが、いかんせんプラスチック部分との質感の違いは塗装しても明らかにわかってしまいますし、何より強度が保障できません。つまり、「プラモデル改造用のプラスチック素材」が求められていたのです。

タミヤ模型が、そんなモデラーたちの要望にこたえて「プラバン」というプラスチックの板3枚セットを発売したのは、70年代前半のことでした。当初のサイズは300×120mmと細長い長方形で、厚さは0.3mm・0.5mm・1.2mmの3枚がセットになっていました。
私も、昔プラバンセットを使って空母「赤城」を、建造当初の三段式飛行甲板に改造したことがあります。しかし、一番下の飛行甲板の先端が円弧を描いていることを知らずに台形で切り取ってしまったため、上空から見たら赤城というよりもむしろ加賀のような形状になってしまいました。

プラバンの発売は好評でしたが、「もっと大きいサイズがほしい」「1.2mm厚はあまり使わないから厚さが選べる方がいい」と要望するモデラーもいました。その要望に応え、B4判サイズのプラバンが同一厚みのセットで追加発売になりました。さらには「トラックの幌のような薄い布を表現したい」という要望から、厚さが0.14mmの「プラペーパー」が発売されたりしました。この辺になると、一体どれだけのモデラーがトラックの幌を改造するんだろうと思ったりしましたが、とにかくタミヤというメーカーの凄いところは、大概のモデラーの声が実際に製品になって高品質で反映されることです。そういえば、1/35ミリタリーミニチュアシリーズには「こんな車両、誰が買うんだろう」というようなマイナーな戦闘車両までモデル化されていました。

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プラバン・プラペーパーに加え、「足場を組んだジオラマを作りたい」という要望に合わせて「プラ棒」が発売され、丸型・角型の様々な太さのラインナップが揃いました。
タミヤとしても、同じプラスチックという素材を金型に作って売る普通のプラモデルよりこういった素材ものは採算性が高かったことでしょう。夏休みの工作の課題のために、プラバンとギヤボックスを組み合わせた数々の「工作シリーズ」も、大人となった今となっては暇さえあれば作ってみたいと思う人が多くいるそうです。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☁| Comment(15) | TrackBack(0) | 趣味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。私の作った艦艇模型はプラ板とプラ棒の塊です。特に米戦艦カリフォルニア型、コロラド型は基本的に5ミリ角棒を束ねたものの削りだしで、木製モデルのような技法によっていますが、プラスチックなので流用部品がそのまま接着でき、削りすぎた時もプラ片を接着、固着後再度削り出すことが出来ました。
Posted by デハ at 2014年09月26日 08:13
今ではエバーグリーンという輸入プラ材が、0・25ミリ刻みの幅の帯材や角材、パイプ、三角断面、L字材、H材、波板、筋やタイル模様の入ったプラ板を発売しており、田宮製は基本部分に使いエバーグリーンを細部に使うようになりました。H材L字材を組み合わせせると鉄橋なども再現できます。また田宮は硬質発泡スチロールのスチレンボード(お店のポップや寿司折りと同じ材質)これをあんこにプラ板を張って造ることも出来ますね。
Posted by デハ at 2014年09月26日 08:26
http://nesq.schoolbus.jp/neokaigunsyo/calfolnia01.JPG
これがほぼブラ板と角棒で造った戦艦です。砲塔は長門用を流用、副砲・レーダー・機銃・短艇・ゴムボート・リール・測距儀は分売パーツです。
Posted by デハ at 2014年09月26日 20:48
可愛い魚雷と 一緒に積んだ
 青いバナナも黄色く熟れた
  男世帯は 気ままなものよ
   髭も生えます
    髭も生えます 無精髭

デハ様、戦艦カリフォルニア、村田重治少佐に成り代わり、轟沈させていただきます。

ぎょげらっ ぎょげらっ。
Posted by 藤原 at 2014年09月26日 22:26
デハさん

基本的に、この記事はデハさんに書いてもらったほうがよくなるだろうと予想していました。
エバーグリーンというメーカーは知りませんでした。

しかしカリフォルニア、カッコいいですね。艦首の尖り具合が素敵です。
Posted by シモン at 2014年09月27日 06:23
藤原さん

それは「轟沈」という曲の詩ですね。

デハさんのフネを壊さないでください。
Posted by シモン at 2014年09月27日 06:24
http://nesq.schoolbus.jp/neokaigunsyo/westv02.JPG
おはようございます。ウエストバージニアの方がより鋭くできました
Posted by デハ at 2014年09月27日 07:45
http://nesq.schoolbus.jp/neokaigunsyo/belfast10101.JPG
こちらのエジンバラは、図面をコピーしたプラ板を、切り抜くところを赤マジックでなぞって切り抜いたものを積層したものです。
http://nesq.schoolbus.jp/neokaigunsyo/liander02.JPG
こちらの英軽はスチレンボードを芯にブラバンを張って作ったものです。
http://nesq.schoolbus.jp/neokaigunsyo/texas01.JPG
戦艦テキサスもブラバンで造られています
Posted by デハ at 2014年09月27日 07:50
デハ様

このウェストバージニアは、真珠湾浮揚後に近代化改修を受けた艦容ですね。
Posted by 無名X at 2014年09月27日 08:42
無名x様。さようでございます。
http://nesq.schoolbus.jp/neokaigunsyo/corolado01.JPG
改装前はこんな感じです。(コロラド)
http://nesq.schoolbus.jp/neokaigunsyo/maryland02.JPG
籠マストのまま近代化したのがメリーランドでした。結果、籠マストの戦艦はコロラド、メリーランドと練習戦艦のアーカンソーの3隻だけになってしまいました。
Posted by デハ at 2014年09月27日 20:26
http://www.kasare.com/material/plastic/evergreen/
エバーグリーン。
独特の断面のものもあり、工場の屋根やブロック塀、スレート屋根なども再現できます。半丸棒もあります。隔世の念を禁じえません
Posted by デハ at 2014年09月27日 20:37
無名Xさん

真珠湾で沈めたはずの敵艦に、スリガオ海峡で仇を討たれてしまいました。
Posted by シモン at 2014年09月28日 04:36
デハさん

数々の手作りキット、拝見させて頂きました。
海外の艦艇は1/700のキットはあまり数が出ていないせいで、手作りになるんですね。

エバーグリーンは凄い「プラ素材」ですね。
取り扱い元の京商といえば、昔バルサ材のゴム動力飛行機を売っていました。
Posted by シモン at 2014年09月28日 04:39
駆逐艦以上の全艦に加え、給糧艦や駆潜艇、特設母艦まで出ている日本海軍のラインナップが異常なんです。それでいて日本のメーカーは日本陸軍に力を入れたのが最近で昭和時代はドイツ軍中心でした。もっともアメリカ、英国、イタリヤ、フランス、台湾、韓国のメーカーも競ってドイツ軍戦車を発売しているのでやはりドイツ軍戦車は人気者なんでしょうね。
Posted by デハ at 2014年09月28日 08:25
デハさん

イタリアは、自家用車はあんなにカッコいいのに、何故戦車は揃いも揃ってヘタレなんでしょうね。

「不思議と自動車産業とリンクしない戦車」といえば、故障しない日本戦車って戦前はなかったですね。
Posted by シモン at 2014年09月28日 10:28
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