2015年04月11日

冠婚葬祭入門

光文社から刊行された塩月弥栄子さんのベストセラーです。

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新しい年度がスタートして10日が経ちました。新入社員が街に溢れている昨今、社内で彼ら新社会人たちに社会のマナーを教えることに悪戦苦闘される中堅社員の方々も多いことでしょう。

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新入社員に限らず、日常生活を会社と自宅の往復に明け暮れるだけのサラリーマンでさえ、突然の葬式や同僚・部下などの結婚式など、想定外の「イベント」に否応なく巻き込まれていく機会が多々あります。
そんな時、たとえば包んだお金が少なかったとか、場違いな服装で式場に出かけてしまったとか、贈ってはいけないものを相手に贈ってしまっただとか、言ってはいけないNGワードを公の前で口にしてしまっただとか、多くの「見えない地雷」が沢山敷設されており、それらを乗り越えていく必要があります。

そんな時の指南書として「冠婚葬祭入門」は、1970年にカッパブックスから発行されました。「いざというときに恥をかかないために」社会のマナーを明快に教えるというコンセプトのこの本は、発行後増刷に増刷を重ね、わずか5ヶ月で100版を越えたのです。既に70年代の日本は、「本に頼らないと冠婚葬祭のしきたりがわからない日本人」が大多数を占めていたということでしょう。
「冠婚葬祭入門」は、「続・冠婚葬祭入門」「続々・冠婚葬祭入門」、「図解冠婚葬祭」と立て続けに続編が発行され、シリーズ全体で約700万部の大ベストセラーになりました。

しかし、この本に記載されていたことがすべて「正しい」わけではありませんでした。たとえば、
「目上の方には、はきものや下着類を贈るのは失礼とされています。」
という一節が初版に書かれていました。「下駄や草履は相手を踏みつけにする」という解釈があったからでしょう。しかしこの記述ははきもの業界から反発され、3ヵ月後の版では
「目上の人にも、はきものは贈ってもよい・・・目上の方には、はきものや下着類を贈るのは失礼とされていました。」と正反対の内容に訂正されたのです。

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作者の塩月弥栄子さんは茶道家で、いわば「しきたり」とか「様式の美学」の専門家でした。
先月98歳、老衰で天寿を全うされました。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☀| Comment(18) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
虚しい。親不孝だが親の生きているうちにあの世に召されたい。
Posted by デハ at 2015年04月11日 07:47
曇り時々小雨模様となつた、今朝の甲府市内。
今朝の「まれ」まれ(土屋大鵬演)は、シュークリームで世界を目指す。

という、回でした。
サテデハサン。親御さんより先に、死んではいけない、我慢せよ。
我々の時代は、戦争で、もっと悲惨だった。
Posted by 百足衆 at 2015年04月11日 09:05
出稼ぎが居着いたり、金の卵が大量に大人になって、
冠婚葬祭に行くようになった時期ですね。
子供の頃からの近所付き合い親戚付き合いが乏しくて、育ち乍ら暮らし乍ら知って行く機会が無かったのでしょう。
時代ごとに、教科書通り、マニュアル化とか言われたことがありますが、ことの本質は同じでしょう。
永遠に繰り返される、今どきの若い物は。
Posted by 片山 at 2015年04月11日 12:05
冠婚葬祭は結構、地域独特のしきたりがあるので、本やネットの情報だけでは整理できないでしょうね。田舎の方だと、割りと葬式に気を遣ったりします。
Posted by HB at 2015年04月11日 15:37
ああーっ!私の血圧の上がるネタやね。私は贈り物コーナーの担当でね、特にこの町はその辺が煩い。何かって云うと「挨拶タオル」てのを出すんやワ。其れ様に箱入りで¥300位のセットを沢山用意してるんやけど…敢えて言う!嫌われるの覚悟で敢えて言う!しみったれたのが居てね、この箱入りのやつ(大体ミニタオルかハンカチが2枚か3枚はいってる)をバラして
「一枚づつ紙で包んで熨斗を付けてくれ」
てのがしょっちゅう来るんや。そんな¥300で2〜3枚入ってる一枚なんて包む為に畳んだら人差し指と中指と薬指を揃えた程度にしかならん。そんなの包装したところでシネクネして形は揃わん。で、其に熨斗を付けて其れらしく見せようとしても其れらしく見えるかいな!んなもん正月とかに隣近所に配って
「"ご挨拶“です」
て…京都、大阪でやったら却って笑われるで。そんなんやったら手ぶらで丁寧に頭下げた方が立派やがな。
富士宮関連の人はこのblogは多いから気分を害するかもしれませんが私にとっては呪うべき風習やね。
ま、同情すれば形だけ残って真実の形を教えて貰ってない連中なのかも知れませんが。ああいう作法てのは形だけやなくてその背景みたいなの知らんと却って失礼やね。ま、織田のノブさんが京都の公卿連中を憎み切ったのも判るワ…
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2015年04月11日 20:07
総帥!
それ富士宮だけじゃないら?

昔清水の会社でバレンタインにチロルチョコ一個っつ包装紙にくるんで渡してた庶務さんがいたけんど、さすがに麦チョコ一個っつくるんでた奴はいなかった。
Posted by ファンタジスタ・サブロー at 2015年04月11日 21:25
ああこりゃ旦那、私の誤解かな?と、富士宮を呪ってる訳じゃ有りません。まぁ、愚痴みたいなもんでね。段落付いたけど最近入学祝いと人事異動で引っ越しの「挨拶」が多い分けだワ。
と、私が此所に来るに能って"そういうのが“多いてのも散々聞かされた理由よ。実際に2014年度2015年度の年末年始及び2014年の盆もグループでもトップを取らせて貰ったのよ。感謝はしてますよ。只其れだけにそういう時期にそういう要望出すお客さんてのは
「どうなんだろう?」
て思った理由です。周りを見れば
「"相場“みたいなの判るやろ?」
て思うのよ。で、此は
「そういう文化の中で生きてて、表面だけしか見てないんか?」
て言いたくなる理由よ。で、此が店が鉄火場になってる時に
「当然」
みたいに来ると
「なんなの!?」
て気持ちになるんですよ。最初に言うた通り愚痴みたいなもんです。別に町や市民その物を誹謗した分けやおまへん。
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2015年04月11日 21:55
20年程昔の事やけど、岡山の高梁て町に居たんです。で、昼飯にお惣菜買ってレジに並んだんよ。クソ長い行列でね
「やっと次やな…」
と思ったら前のババアがパックの寿司のラップに貼ってある
「値段シール剥がして頂戴」
なんて抜かす分けや。レジのお姉ちゃん困った顔してね、慎重に剥がそうとするんやけど案の定
「ベリッ!」
と為った分けや。仕方ないから別の持って来させて又やらそうとするんやね。並んでた俺は
「シール剥がそうが何しようがパックの寿司やんけ!?並んでる人間の迷惑考えろよ」
て言うたら
「値段判るまま出すような恥ずかしい事出来ない」
て抜かしよる。
「だからシール付けようが外そうがパックのまま出したらパックの寿司やろ?ほんまに気を効かすんならせめてパックから出してお皿に並べたらエエやろ?そんな事にも気が効かんからこんなに並んでるのに平気でこんなバカな事いうんやろ」
言うたら後ろに並んでる連中から声援が上がってね、ババア顔してね、顔真っ赤にして出て行ったね。
つまり、サービスを無限と勘違いしたら困るという店側のキツめの意見どすワ。

Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2015年04月11日 22:14
総帥様

そのお婆さん、きっと

まー君の祖母では、ないでしょうか。
Posted by 藤原 at 2015年04月12日 04:24
するとまー君は岡山県在住ですね。
Posted by 菅原 at 2015年04月12日 05:20
デハさん

長生きされてください。
またオフ会やりましょう。
Posted by シモン at 2015年04月12日 05:54
百足衆さん

いつも「まれ」の解説ありがとうございます。
Posted by シモン at 2015年04月12日 05:55
片山さん

人類の歴史は、手順書の編纂史でもある、というところでしょうか。
Posted by シモン at 2015年04月12日 05:56
HBさん

地方によって葬式の風習が正反対のところがありますよね。
「冠婚葬祭入門:関東版」とか地方版が必要かもしれません。
Posted by シモン at 2015年04月12日 05:57
総帥さん

たぶん「冠婚葬祭入門」に、
「ご近所の挨拶には、¥300で2〜3枚入ってる手ぬぐいをお店の人に個包装してもらいましょう」
「パックのお寿司を差し上げるときは、値段シールをお店の人にはがしてもらいましょう」
と書いてあったのでしょう。
すると犯人は、塩月先生w
Posted by シモン at 2015年04月12日 06:00
ファンタジスタ・サブローさん

富士宮は山梨の文化に近いので、挨拶の品は必須だと聞いたことがあります。
隣接する富士市だと全然違うらしいですね。
Posted by シモン at 2015年04月12日 06:02
藤原さん菅原さん

まー君岡山でしたか。桃太郎君ですね。
Posted by シモン at 2015年04月12日 06:03
おばんです。

ヤッパ疲れとんかな?あの程度で癇癪起こしてな…

けど、塩月女史にケチを付ける気は毛頭無いけどこういう"コロンブスの玉子“的なベストセラー(金儲け)の種て案外転がってるのかもね。佐々敦行さんの「危機管理のノウハウ」なんかもそうやしね。もっともある程度の地位とか要るやろうけどね。
管理人殿の「IT土方入門」とか私の「平成の番頭はんと丁稚どん」…
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2015年04月12日 20:18
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