2015年06月22日

OL進化論

1989年から現在に至るまで雑誌「モーニング」(当初は「コミックモーニング」)に連載される、秋月りすさんにより4コマ漫画作品です。

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世の中には、実に多くの4コマ漫画があります。
家庭の主婦のほのぼのとした日常生活を描いた「サザエさん」、普通のサラリーマンのほのぼのした日常生活を描いた「フジ三太郎」、ロボットアームを持つサラリーマンとその怠惰な家族を描いた「アサッテ君」、富裕層に搾取される労働者の日常生活を描いた「まんまる団地」、情夫に入れあげる幸せ薄い女性の生活を描いた「自虐の詩」、犯人をとことん追い詰める敏腕刑事を描いた「執念の刑事」、どうぶつたちのゆかいな生活をニヒルに描いた「ぼのぼの」、関西の球団に所属するホームラン王の生涯を描いた「がんばれ!!タブチくん!!」、永遠に不滅の背番号3の男の監督生活以降を描いた「いわゆるひとつのチョーさん主義」、・・・と列記したら枚挙にいとまがありません。

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バブル時代真っ盛りの1989年。それまでの漫画界に存在しなかった、「OLをテーマにした4コマ漫画」が2編登場しました。ひとつは中尊寺ゆつこさん作「お嬢だん」、そしてもうひとつが本作「OL進化論」です。

企業に勤める女性従業員は、それまでは「BG(ビジネス・ガール)」と呼称され、キーパンチやお茶汲みやおにぎり作りと、比較的地味な裏方に回ることが多かったのですが、80年代後半になると「BG」は「OL(オフィス・レディ)」と名を改め、企業社会のフェアウェイど真ん中を堂々と闊歩するようになったのです。
そういった彼女たちをテーマにした4コマ漫画の需要に応えたのが、上記の2作です。前者は(多分)総合職で採用された女性従業員の、後者は一般職の女性従業員たちの生き様を赤裸々に描き、好評を博しました。

では、「OL進化論」の登場人物を簡単にご紹介しましょう。

美奈子:ウェーブの長髪のOL。喫煙する。ミスコンでの優勝経験を自称している。近視。
ジュン:丸顔、おかっぱのOL。美奈子に代わり、近年主人公の座を獲得している。過去に喫煙歴有り。
けいこ:ストレートロングにリボンをつけているOL。親は金持ちのようだが男運が悪く、犯罪者とつきあったこともある。
ひろみ:眼鏡をかけたOL。社内広報を担当している。長期休暇は風呂にも入らないで過ごす。
令子:社長秘書。美人で頭脳明晰、物理的に不可能な移動もこなす。近年は寿退社したらしく姿を消している。
課長:総務二課課長。40代の男性。美奈子やジュンたちの上司。当初はガミガミ管理職をしていたが、最近はぼーっとしている。予実算管理は総務一課に任せているらしく、お気楽な会社生活を送っている。
田中:課長の部下。35歳独身。いい人だけど、結婚できないでいる。

だいたい以上の人々が、ほのぼのと会社の日常生活を楽しんでいます。
登場人物共通の特徴は、全員たどんのような黒目をしていて、白目がないことです。
一般に「三白眼」という言葉がある通り、白目の存在は何かギスギスした人間関係を想起させるのでしょう。よく漫画表現で、全白眼で怒りを表すのはそのためです。
この漫画のほのぼの感は、この「全黒眼」から来ていることは間違いありません。

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「OL進化論」の名前の通り、ここに登場するOLたちは時代の流れと共に徐々に「進化」しています。
当初はクリスマスイブに彼氏とどう過ごすかとか、どうやってデートで高い物を彼氏に買わせるか、といった話題が多かったのですが、近年では経費節減やら就職難やらといったテーマが主流となっています。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☔| Comment(31) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようさんです。

ほぼ同時期に連載始まった「気分は形而上」と混同してまうな。適当に毒の有った「気分は形而上」の方を最初は愛読してたね。「豚のケツ」が矢鱈出て来てから止めたけどね。
本作はあまり読まなんだなあ…癖があまり無いから記憶にあまり残らんなぁ…
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2015年06月22日 06:57
私も、お嬢だんの方が記憶に残ってます。
Posted by ラー at 2015年06月22日 07:55
「執念のデカ」面白かったです。
淡白のデカという同僚も居たような?
Posted by 無名X at 2015年06月22日 08:33
私、OL進化論の中では美奈子ちゃんに一番近いかも…バニー

デハさんが久坂玄瑞顔1、愛国さんが高杉晋作赤ちゃんですね八分音符
Posted by 花…もゆバニー at 2015年06月22日 08:56
きっと鼻とかもこういうOLだったんだろうな。
Posted by デハ at 2015年06月22日 09:51
私は姉歯武之進になって世良修三を斬りたい。
Posted by デハ at 2015年06月22日 11:30
曇り空となつた、甲府市内の空。
今朝の「まれ」まれ(土屋大鵬演)は、輪島塗の男(演者不詳)に、ときめく。

という、回でした。
サテ花燃えるさん。悪いが、あんなにつまらなく、心ときめかない池田屋騒動を見たのは、齢82にして、初めてですナ。
銀ちゃーん、上がって来いやすー、の「階段落ち」を、やらなかった時点で、テレビを消しました。
Posted by 百足衆 at 2015年06月22日 11:30
幹部会議を立ち聞き。
出張旅費でないのに海外出張しまくり。
しかも私用。(夫の不義を確かめるとかなんとか)
自分の任された仕事は次々に放棄。
姉の主人と不倫。
Posted by ふみがOLだったら at 2015年06月22日 11:42
杉文は、OLたちと違って組織の中でやっていくタイプの女性じゃないですね。
OLのみなさんも、(昔は気がつかなかったが)大変な日常を精力的にこなされてた、という当たり前の事実に気がつきました。

久坂亡き後の文の人生・・・え!?大奥!ありえねー(藁
最後は不倫相手の伊之助と幸せに暮らしましたとさ(藁藁
Posted by とおりすがりの花もゆアンチ at 2015年06月22日 12:40
百足衆さん

>銀ちゃーん、上がって来いやすー、の「階段落ち」を、やらなかった時点で、テレビを消しました。

正しい選択ですね。
松坂慶子も出演しているので、あとは風間杜夫と平田満が出演すれば完璧なんですけどね。
Posted by 菅原 at 2015年06月22日 13:06
総合職に対する一般職と言うのもなくなりつつあり、従来一般職だった仕事を派遣や外注委託する会社も増えOLの立ち位置が微妙になっています。
代わりに、通訳のスキルしかない総合職女性が、地道に事務屋をこなしてきた女性より高い地位と給料をもらい、毎日キンキン声でアグレッシブとかイノベーションとか中身のない事をぬかしている始末です。
Posted by HB at 2015年06月22日 19:23
おばんです。

まぁ
「池田屋事件の階段落ち」
てのは
「嘘である。フィクションである」
てのはもう定説でね、おおかた千恵蔵局長を盛り上げる為の演出でしょうwwwしかーし池田屋事件を描いて“階段落ち"をやらないなんて、まあ情熱の無いプロデューサーと監督だこと…脚本家は興味無いやろから、指導せんとアカンのにな…歴史と云っても娯楽作品なんだから、ある意味どうでも良い場面は想像力を膨らませ、史実をねじ曲げない程度にフィクション入れるのは良い。その完成形の一つが池田屋の階段落ちであり蔵之介の山鹿太鼓なんだから…代案無しに
「ただやらない」
てのは、やはり作品に情熱、愛情が無いね。“レイラ"の無いクラプトン、“ジャンピン・ジャック"をやらないストーンズのライヴみたいなもんやね。こういう処がこの作品に擁護のない理由やね。
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2015年06月22日 20:27
総帥さん、折角見せ場が作れる有名なシーンをすっ飛ばして、
代わりに久坂と文がデレデレするシーンや、
伊之助と文がイチャイチャするシーンばかりダラダラ流すから、
そりゃ視聴率も悪くなるわ、ですね。
Posted by A2Z at 2015年06月22日 22:27
おはようさんです。

A2Zさん
そうそう。一言で言えばメリハリが無い。甘いばっかりや。ホームドラマの要素を入れた歴史劇じゃなくて歴史劇の看板のホームドラマを流しとる。
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2015年06月23日 04:44
快晴となつた、甲府市内の朝。
今朝の「まれ」まれ(土屋大鵬演)は、ケーキ作りに身が入らない。

という、回でした。
サテ総帥さん。川中島の決戦で、信玄公の軍配と謙信の太刀の戦いを出さないような、もの。(過去の大河「天と地と」「風林火山」では勿論、あつた)

それをやらず、ひたすら出産シーンや育児シーンばかりを映した、「天地人」が駄作だったのと、ほぼ同じ、あるいはそれ以下と言えよう、花燃えるは。
Posted by 百足衆 at 2015年06月23日 08:32
天地人、シエ、糞燃ゆ。

これらを傑作順に並べるのは難しい。
Posted by 加熱具 at 2015年06月23日 11:16
多分、大奥編になったら5%切るかも。

OL進化論のアニメの方が数字取れそうなレベル。
Posted by 燈台森 at 2015年06月23日 11:45
そう!老師

我が意を得たり。
変にリアルさ“だけ"を追及すると石坂浩二の「水戸黄門」になるのよ。視聴者の求めるものよ。でもある意味大河は今こそ石坂黄門の出番では?吉宗もやったんやからエエと思うよ。
若いときはイケメンで辻斬りもして、将軍に犬の毛皮送りつけて将軍や柳澤に喧嘩売って、朱舜水を庇って、お城にエレベーター付けて、ラーメン食ったんやもん。普通に作れば面白い筈や。ただし、サヨクのバイアスは一才無しでな。
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2015年06月23日 12:34
夏日和となつた、甲府市内の昼。
サテ総帥さん。
石坂版水戸黄門は、社会科としては面白いが、
ドラマとしては、どうか。数年前の「平清盛」同様、
時代考証で正確に史実を描写すると、「画面が埃ぽい」とクーレムをつけた、兵庫県知事のような者が出てくるに相違ない。
やはり水戸黄門を大河ドラマでやるのなら、里見浩太朗主演、助さん格さんは欠かせないと睨んでいますゾ。(風車の弥七は、登場微妙だが。ウッカリ八兵衛は必要。)
Posted by 百足衆 at 2015年06月23日 12:48
百足衆様、百足衆様

疾きこと 風の如く
徐かなること 林の如く
侵略すること 火の如く
動かざること 山の如し。

>ウッカリ八兵衛は必要

菅原君!大河ドラマ出演のチャンスだ!!
Posted by 藤原 at 2015年06月23日 14:20
藤原さん、良かったですね!うっかり八兵衛の役でご出演ですか!
Posted by 菅原 at 2015年06月23日 14:36
関根潤三が一番いい。
Posted by デハ at 2015年06月23日 15:30
我々でやれば、黄門様→老師
助さん→シモン様
格さん→私
弥七→藤原さん
ハチベエ→菅原さん
お銀→まろん
柳沢→総帥
Posted by デハ at 2015年06月23日 15:33
ラーさんが綱條、灯台森さんは頼重。
Posted by デハ at 2015年06月23日 15:37
うんwww綱吉じゃなくて柳沢というのが良いwww
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2015年06月23日 17:10
私に入浴シーン披露しろと!
(°□°;)

それ微えろじゃないから。モロえろだし。(^。^;)
Posted by まろん at 2015年06月23日 19:43
おばんです。

本筋に戻ると、よーく見たらこの漫画まだ続いてるのね。
「あまり印象ないなぁ」
と書いたけど其なりに笑えるし、不条理物は拒絶反応示す人もいるからね。本文で併記していた中尊寺さんは私的も「絵」が合わないのよねwww嫌味は無いから大きなプラスも無い替わりにマイナスはほとんど無いからね。「私小説」的な立ち位置なんやないかな?日本文学てのは私小説の呪縛から逃れられないからね…と文芸評論家としての私は思う訳だな。
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2015年06月23日 20:00
まろんちゃん

良いではないか良いではないかwwwそのままそのままそのままwww
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2015年06月23日 20:01
HBさん

総合職女子ほど、声の周波数は高くなりますね。
そのおかげで新川崎の某社が間借りしているビルの窓が割れたとか割れなかったとか。
Posted by シモン at 2015年06月23日 21:17
総帥さん

私小説といえば、永井荷風ですね。
日記がそのまま文学に・・・というのは効率の良い収入源ですよね。
今風に言えばアフィリエイトで稼ぐ、みたいな。

しかし昔から家に篭って文学やってるような人たちは、日々の仕事に忙殺される我々勤め人と違って内省的に考えすぎて精神を病んで早死にするのがオチだったみたいです。
Posted by シモン at 2015年06月23日 21:20
梶井基次郎を除くと、中原中也や中島敦、芥川、憲治、太宰、のぼさん、啄木などいかにも線の細い作家は早死に(自殺含む)偉そうな森鴎外は長生きでした。私は梶井基次郎と近藤勇の血縁関係を調べたい。あと近藤正臣が名前の似た近藤勇ではなく土方なのは紛らわしい。
Posted by デハ at 2015年06月24日 08:12
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