2015年10月18日

III号突撃砲

第二次世界大戦中にドイツ軍が使用した突撃砲です。

StuGIIIAusfB.jpg

昭和時代、第二次世界大戦の先頭車両はプラモデルとして小中学生の人気を集めていました。
しかし、正式名称のままではあまり日本人に馴染みのなかったため、プラモデル用に愛称がつけられていました。
・ヤークトパンター → ロンメル戦車
・ゾンダークラフトファールツォイク251のC型兵員輸送車 → ハノマーク
・T-34/85 → ボルガ戦車(お許しください)
・M36対戦車砲戦車 → ジャクソン戦車
等がその一例です。

oct71.jpg

「ハーケンクロイツ戦車」として売られていた車両がありました。
その車両の正式名称は、「Sd.Kfz.142」といいますが、それでは呼びにくいので、ここでは比較的原語に近い「III号突撃砲」と呼ぶことにします。

突撃砲は、ドイツ語をカタカナ表記すると「シュトルムゲシュッツ」と書きます。
この車両はキャタピラを備え、下半身は戦車そのものですが戦車ではありません(ゆえに、「突撃砲戦車」などと言う呼称は本来正しくないはずです)。これは戦車ではなく、自走砲だからです。戦車は全周囲に旋回する砲塔を載せて走るキャタピラ自動車ですが、自走砲は基本的に一方向を向いた砲がキャタピラを履いて勝手に走行する「砲」だからです。

「III号突撃砲」といっても、別段「I号突撃砲」「II号突撃砲」が先に出来ていて、その三番目の突撃砲だったわけではありません。そもそもこの車両は最初は「突撃砲」とだけ呼ばれていました。この車両以前に「突撃砲」なるものが皆無だったからです。
何故「III号突撃砲」になったかというと、元々この戦車はIII号戦車の車台を流用して作られていましたが、後にIV号戦車の車台を流用した突撃砲が開発され、区別するために「III号突撃砲」「IV号突撃砲」に名前を付け直されたからです。

では何故III号戦車の車台が流用されたかですが、一言で言って「III号戦車が東部戦線で役に立たなかったから」です。
東部戦線、即ちドイツの東側の正面に位置する敵国・ソ連の誇るT-34/76やKV-1の砲撃に、基本装甲が耐えられなかったことが判明したのでした。
しかし上面はともかく、足回りのトーションバー式サスペンションは路外機動性に優れていたため、自走砲であるIII号突撃砲に転用されたのでした。

当初のE型までのモデルは短砲身の75mm榴弾砲を装備しており、対戦車戦よりも歩兵支援を目的としていた点、日本の97式中戦車と大差ありませんでした。しかしF型から速射性の高い長砲身の75mm StuK40L/43を装備し、外見も格段にカッコ良くなりました。タミヤの「ハーケンクロイツ戦車」はこの型をモデル化したものだったはずです。
他にも、33式150mm重歩兵砲を装備したタイプは33B突撃歩兵砲と呼ばれ、独特の外観をしています。

oct70.jpg

近年、中高年向けのプラモデルとして1/35スケールでなく1/48スケールの手のひらに乗る手頃なサイズの製品が売り出されています。タミヤから発売されているIII号突撃砲B型は短砲身の初期モデルで、同社によると「短砲身型はミリタリーファンに人気」なのだそうです。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☀| Comment(29) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。子供の頃自衛隊の自走砲は砲が旋回するのに自走砲、瑞典のS型戦車は突撃砲そのものなのに戦車を名乗り許せませんでした。両方ビッグワンガムにありました。 また戦車と自走砲の区別はわかっても自走砲と突撃砲の分類がよくわかりません
Posted by デハ at 2015年10月18日 06:23
快晴となつた、甲府市内の空。
昨日は、清水エスパルスの降格が決まり、ファンタジー某の悔しがる顔を連想して、大いに心も晴れやかだ。

サテデハサン。
自衛隊は、戦車ではなく、特車と呼ぶ筈です。
自走砲はタイヤ、突撃砲戦車はキャタピラーという違いがあるのではないかナ。自走砲といえば、ロングトム、いうぐらいに有名でした。
Posted by 百足衆 at 2015年10月18日 07:00
空挺戦車のシェリダンと同時期に田宮模型から発売されていました。そしてなぜか三号突撃砲戦車に同梱されていたドイツ兵は、空挺歩兵です。なので三号突撃砲戦車も空挺戦車と誤解した人が多かった、とか。

空挺戦車、というと、アメリカ軍の専売特許のように思われる方も多いと思いますが、実はイギリスのほうが先進的で、Mk.VII 軽戦車 テトラークをグライダーで運び、ノルマンディー上陸作戦にも投入しています。
Posted by 通りすがりの軍事オタク at 2015年10月18日 07:35
四号戦車は補助輪の数が多くて作りにくかった印象があります。
なので三号戦車の方をよく作りました
Posted by 燈台森 at 2015年10月18日 08:07
3号戦車と4号戦車は一目で見分けがつきます。正面から見て砲塔が六角形が3号戦車で台形が4号戦車です。しかし3突と4突は大きさが若干異なるほか見分けがつきにくいです。しかし補助輪が3つが3凸で4つが4突という識別が可能です。
Posted by デハ at 2015年10月18日 11:51
老師
自走砲も大半はキャタピラです
Posted by デハ at 2015年10月18日 11:51
ポーランド軍は武田勝頼のようにドイツ機甲軍団に騎馬隊で挑み敗れ去りました。しかも二号三号相手に。3号戦車はソ連戦車に全く歯がたたなかったのに。ところがフィンランド軍はトナカイに牽かせた橇に載せた大砲でソ連戦車軍団を破ったことがあり、空でもバッファローやソ連から分捕った飛行機でソ連をバタバタ落としたすごいツワモノです。そして撃ち落とした敵機ややられた味方の回収にもトナカイが曳く橇が活躍したのです。なおフィンランドはのちにバッファローの国産化に成功しました。
Posted by デハ at 2015年10月18日 11:57
快晴、小夏日和となつた、甲府市内の昼下がり。
サテデハサン。自走砲がキャタピラとは、可笑しいではないか。
ロングトムを御覧なさい。トムとジェリーじゃないですゾ。20cm榴弾砲の、トムですゾ。
今、インターネットで検索したら、タイヤが出てきた、私は戦後、ずっとこれがアメリカを代表する自走砲ロングトムと、教わってきた。
私の70年の知識を、卓袱台返しで、ひいっくり返すおつもりでは、ないでしょうナ。
愛国総帥さんの見解を、待つ。あの人なら、間違ったことは言わない、シモンさんは時々間違える、HBさんは車は詳しいが兵器は存知あげない、ファンタジーは常に嘘を言う、藤原さんは支離滅裂。では総帥に頼るしか、あるまい。
Posted by 百足衆 at 2015年10月18日 14:10
じそーん ほっ ほっ
自損事故。電柱!

百足衆様、百足衆様、
ロングトムとジェリーは、

自走砲では、ありません。
自走砲では、ないのです。

あれは、他走砲といって、ケッテンクラートや8トンハーフトラックに轢かれて移動するのです、その為のタイヤです、エンジンは、ついていません。

なので、自走砲も、キャタピラ三菱なのです。
自走砲は、基本的に陣地から弾を撃ちますが、相手陣内に入り込んで弾を撃つのが突撃砲なのです。ジューコフのように、不意打ちが得意なものは、襲撃砲と、呼ばれます。

砲げらっ 砲げらっ。
Posted by 藤原 at 2015年10月18日 14:16
藤原さん、適当なことを、云うでない。
ロングトムは、確かに自走していた、牽引されていなかった。六輪車だったが、キャタピラーは、なかった。

長州のアームストロング砲とは、違う。陣地から弾を撃つのではなく、相手の陣地に弾を撃つ。
Posted by 百足衆 at 2015年10月18日 17:37
デハ殿、フィンランドもポーランドも、同じランドで終わる国なのに、大分戦闘が違いますな。デズニーランドか・・・

BSで「花燃ゆ」視聴します。どこまで視聴者を馬鹿にしているか、見届けます!
Posted by ジョニー at 2015年10月18日 17:55
仕事の休憩中であります。

自走砲てのは本体が大砲で、其に
「エンジン付きの台車に載せたら火力に機動力が付いて良くないか?」
て発想で長距離射程で砲塔は旋回せず装甲も薄い…という自覚です。
戦車てのは逆でエンジン付きの台車が本体で、其に
「大砲載っけたら強くないか?」
て発想ですので砲塔は旋回し、厚い装甲が為されて、敵のただ中に突っ込むので走破性の為にキャタピラは必須…みたいな自覚です。
ところが、自走砲にも旋回砲塔載せてるのもあり対戦車なら装甲もされており、戦車もスウェーデンのsタンクみたいに無砲塔もあり…てな感じで

「正直私の知識では説明不能であります」

結局本人(配備してる軍隊)がどう言うてるか?だけです。
すみません。
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2015年10月18日 18:24
ジョニーさん

突っ込み処たのむお( ^ω^)
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2015年10月18日 18:29
総帥
そうですね。結局空母やイージス巡洋艦を「駆逐艦」だと言っている国や、空母を「対潜巡洋艦」「輸送艦」「揚陸艦」だと言っている国もあります。

独逸軍の場合、とどのつまり、運用しているのが戦車兵なら戦車、砲兵なら自走砲なんでしょうけど、突撃砲の位置づけがあいまいで、駆逐戦車とも呼ばれ戦車兵も砲兵も運用しています。
 はっきりしているのは、突撃砲には装甲があるが、自走砲は車台にむき出しの砲が載っているだけだということになります。
 したがって、同じように4号戦車の車体でも装甲があり砲身が埋め込まれていれば突撃砲でむき出しなら自走砲、また、4号戦車の車体に同じ20ミリ4連装機銃が載っていても、それが砲塔に収められていればベルベルビント対空戦車、単なる四角い衝立しかないとメーベルワーゲン対空自走砲になるわけです。
Posted by デハ at 2015年10月18日 18:49
そういえば同じ4号戦車の車体に88ミリ砲を載せていても、ラング駆逐戦車は評価が高いのに、ナースホルン自走砲は評価が低いですね。
後者には全く装甲がありませんから。
Posted by デハ at 2015年10月18日 18:51
ナースホルン・・・看護婦の角・・・

怖そうです!!
Posted by ラー at 2015年10月18日 19:02
総帥どの。

優香は群馬県令の妻として、良い演技をしていましたが、その横にいるドヤ顔のお手伝いさんがウザくてウザくて・・

どこでもドアで山口往復、当時は群馬と山口の間に定期航路が開設されていたんでせうね(棒読み)
Posted by ジョニー at 2015年10月18日 19:16
おにぎり美和は2号なので、3号突撃砲戦車に蹂躙されるといいですね。
Posted by 菅原 at 2015年10月18日 19:36
ロングトムはタイヤの自走砲で正しいな。
藤原さん、動かないはずはあるまいに。
デハサン。タイヤはいた自走砲などきいたことはない。
Posted by 百足衆 at 2015年10月18日 19:47
ジョニーさん有り難う。

距離感やねんな。「シエ」の時に指摘された
「安易に長距離を短時間に動けるか!まして、危険もあるのにオナゴが」
てのを考えてないのね。
カマド馬子もこういう処をアレなりに説明したなら優しい当blogの住人もアンチなりに真面目に相手してやったのにwww
「こまけぇことはいいんだよ」
で片付けれる程、親密仲ではござんせんからね。ま、荒しは荒しなりの謙虚さが有れば長く遊べるのに。でもアカンやろなwww
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2015年10月18日 20:56
総帥さんは三号前期型ですか後期型ですか?
Posted by 菅原 at 2015年10月19日 05:19
そりゃ、長砲身であるからして…( ̄ω ̄)
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2015年10月19日 07:22
総帥様、総帥様。

朝は後期型で昼以降に前期型と為ります。
Posted by 藤原 at 2015年10月19日 12:42
うん、上手い。詩的な喩えではあるが…
この、だらくそたらくそかわずやまめ!
私のは列車砲ドーラの口径とカノン砲の砲身を合わせた如くだ!ここで、証明出来ないのが残念だ。
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2015年10月19日 13:15
まろんさんで実証されてみては如何。
Posted by 菅原 at 2015年10月19日 22:02
菅原君 この、
だらくそ!だらくそ!ぱげ!ぱげ!かわずやまの、五郎丸!

ブログで強姦罪を誘導するとは、なんたることだ!
総帥様は短砲身でいい!性犯罪を犯すなら、その方が人畜無害だ!
国産鰻でなくてもいい!たくましく育って欲しい!
はいりはいりふれ、背理法!ルート2は有理数ではない!

ほげらっ ほげらっ。
Posted by 藤原 at 2015年10月19日 22:30
んな、こたぁせんよ…映画観て食事するだけで良いんだがな…紺野美沙子なら土下座するぞ。おかざえもんなら一日中笑かしたるんやけどな。
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2015年10月19日 23:27
ポーランド軍は対戦車砲でもドイツ戦車相手に健闘しています。
ポーランドには当時最新鋭のボフォース37o対戦車砲というのを持っていましたが、当時ドイツ戦車はたかだか厚くても14.5oとかいう3号戦車や2号戦車とかが主力でチェコで捕獲した38(t)戦車でさえ25oしかありませんでした。
そのためワルシャワ正面でこれで結構やられてます。
第1次大戦中にドイツが作った対戦車銃タンクゲーベルの発展型であった対戦車銃でさえ2号や1号戦車は簡単に貫通されてしまいましたし豆戦車に積まれたソローダン20o対戦車銃でドイツ戦車を仕留めた強者がいます。
Posted by reopon at 2015年10月25日 15:32
reoponさん
コメントありがとうございます。

ボフォース社の37o対戦車砲、40mm機関砲と並んで名作ですね。
距離900ヤード((= 822.9m)で20mm装甲板(角度60度)を貫通できる威力だったそうなので、3号戦車だと正面装甲貫通されますね。

ドイツ軍も鹵獲したこの砲を3.7cm PaK 36(p)として運用してますが、さすがにT-34には通用しなかったと思われます。
Posted by シモン at 2015年10月25日 15:48
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