2016年04月23日

清水港線

日本一旅客列車の運行本数の少ない国鉄路線でした。

shimizu_kousen.jpg

♪清水〜港の〜 名物は〜
の曲で知られる通り、江戸時代以降、清水港はお茶の取引と男伊達で栄えました。

shimizu_02.jpg

そんな清水港と、東海道本線清水駅(旧:江尻駅)を結んでいた全長8.3kmの鉄道線が、「清水港線」でした。
1916年に東海道線の貨物支線として一部区間まで敷設された本線は、太平洋戦争の最中である1944年に三保まで延伸され、旅客営業を開始して東海道本線とは独立の「清水港線」として営業を開始しました。

元々、貨物線としてスタートしたこの路線の旅客運行は、貨物列車に客車を連結するという「混合列車」としての運行でした。80年代には、車を運ぶ貨物列車が連結された「カートレイン」が運行されましたが、極めて珍しい運行形態だったといえます。
その駅は、
清水-清水港(貨物駅)-清水埠頭-巴川口-折戸-三保
の僅か6駅(旅客駅は5駅)
という短さでした。

さらに、1972年以降は朝に下り1本、夕方に上り1本の1日1往復だけという日本一旅客列車の運行本数の少ない鉄道路線となりました。鉄道マニアに言わせれば、時刻表上ではかえって目立った存在だったそうです。
ちなみに、乗客は地元の高校に通学する生徒が殆どでした。

しかし、如何に通学の高校生とたまに鉄道ファンが乗車したからと言っても、鉄道事業としての採算が取れていたわけではありません。
国鉄分割民営化を前提にして80年に制定された「国鉄再建法」により、不採算路線となった清水港線は1984年に廃止され、線路跡地は道路となり、現在はバスが運行されています。

shimizu_01.jpg

静岡県には、同じように元々東海道本線の支線として貨物線を運行する用途で、短い区間の旅客鉄道を敷設している路線があります。「岳南鉄道」がその路線(私鉄)で、
吉原-ジャトコ前-吉原本町-本吉原-岳南原田-比奈-岳南富士岡-須津-神谷-岳南江尾
を結ぶ全長9.2kmの路線です。こちらは、もともと製紙会社の貨物引き込み線で、廃線が検討されましたが、山梨県に本拠を持つ富士急行グループの傘下に入り、「岳南電車」として存続しています。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☀| Comment(23) | TrackBack(0) | 乗り物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
岳南鉄道は住宅街と工場地帯を結ぶローカル鉄道ですね。
なんなんか前に乗りに行きました
Posted by 田舎帝王 at 2016年04月23日 05:14
田舎帝王さん

岳南鉄道の夜景を撮影するのが撮鉄さんの楽しみなんだそうです。
Posted by シモン at 2016年04月23日 06:20
しみーず こうせん!光線!
蟹光線。シュワッチ!

清水名物の、本マグロが、食べたいです。キハダマグロではなく、本マグロが食べたいです。

天に 召される その前に。
Posted by 藤原 at 2016年04月23日 06:46
藤原さん

では、急がないと。
Posted by 菅原 at 2016年04月23日 07:20
ミキストの定番はワムと化学薬品タンク車(結構ヤバい薬品の積載車も)が大半で
機関車はDD13 客車はほぼ43系でほとんど青でした。廃止の晩年はDE10にされる
ことさえありませんでした。まるでNゲージの世界が現実を走り回るような雰囲気だった。
ちなみに使われた客車1両(スハフ42-2286)のみ生き証人的に大井川鐵道のSL列車用に残る。
Posted by マットマニア at 2016年04月23日 07:31
快晴となつた、甲府市内の朝。
今朝の「とと姉ちゃん」とと(高畑演)を跡取りにすると宣言した大地真央に抵抗する、とと母(木村演)。

という、回でした。
サテ菅原君。師に向かって、急ぎましょうは、失礼ではないかナ。
まるで、じきに藤原さんが天に召されるような気がする。
そんなことはない。藤原さんのような人柄の人程、長生きするのです。
Posted by 百足衆 at 2016年04月23日 09:43
毎年岳南に乗りに行きます。岳南富士岡駅やた
Posted by デハ at 2016年04月23日 09:50
毎年岳南に乗りに行きます。岳南富士岡駅や秩父鉄道の武川駅、三岐鉄道の東藤原駅が私の好きな私鉄駅ベスト3です。また、岳南鉄道の歴代全車両を模型化しています。
Posted by デハ at 2016年04月23日 09:53
清水は、うらがずっといたとこだね。食品会社に勤めていたもんで。今は悠々自適に近い自営業だけんね。

岳南鉄道も、百足の旦那のいる山梨の富士急行がちゃっかり買い取って、岳南電車になっただね。まあ廃止になるよかいいか。
山梨は、静岡の富士川町が富士と合併して名前が消えた途端、いきなり自分ちに富士川町作っちまったもんね。やることが早すぎる。
Posted by ファンタジスタ・サブロー at 2016年04月23日 10:40
暖かくなってくると、なにやら害虫が、涌いて来るものですナ。

岳南鉄道は、富士急行の傘下になりましたか。
まあ、静岡県富士富士宮のバスは、富士急行と山梨交通しか走っていないので、元々あそこは信玄公以来甲斐の国の所有物と思って差し支えはなしでしょう。
Posted by 百足衆 at 2016年04月23日 11:39
鹿島臨海鉄道が国鉄鹿島線の未成区間を引き取る前、貨物営業の片手間で鹿島港まで1日3往復旅客列車を走らせていたのが最少記録だと思っていました。
Posted by HB at 2016年04月23日 21:22
藤原さん

>清水名物の、本マグロが、食べたいです。

以前、東京駅構内の「魚がし鮨」にご一緒しましたね(あれは清水でなく沼津でした)
Posted by シモン at 2016年04月24日 05:19
菅原さん

そうですね。マグロの水産資源が存続するうちに・・・。
Posted by シモン at 2016年04月24日 05:20
マットマニアさん

とてもお詳しいですね。ここに来られる方では、デハさんも鉄道関係は詳しいですが、私はさっぱりです。でも「ワム」という形式は知っています。
Posted by シモン at 2016年04月24日 05:22
百足衆さん

いつも「とと姉ちゃん」のレポートありがとうございます。
はい、藤原さんは長生きするタイプです。
Posted by シモン at 2016年04月24日 05:23
デハさん

毎年岳南鉄道に乗られているのですか。
あの辺に住んでいる人でも、一生に一度も乗車したことがない人が多いそうです。

秩父鉄道の武川駅は知っていますが、三岐鉄道は三重県に行かないと乗れませんね。
Posted by シモン at 2016年04月24日 05:26
ファンタジスタ・サブローさん

そうでした、清水市に本拠地がある食品メーカーでご活躍されていましたね。
サブローさんのblogを前から知っていて、海外出張の機内でご一緒したのがきっかけでした。その節は有難うございました。
Posted by シモン at 2016年04月24日 05:28
HBさん

確かに、鹿島臨海鉄道も本数が少ない路線でしたね。
ちなみにHBさんはこの記事にこの画像は、あながち無関係でもないことをご存知でしたねw
Posted by シモン at 2016年04月24日 05:29
何の漫画だったか忘れましたけど、ヤンキー校の生徒が通学で利用するので一般人が乗らなくなり、事実上専用列車になってしまった車両に主人公がうっかり入り込んでしまい、恐怖を体験するという話がありました。
Posted by ヨット at 2016年04月24日 09:46
ヨットさん

地方、あるいは海外に行くと現実にそんな暗黙の貸切列車がありそうですね。
Posted by シモン at 2016年04月24日 10:04
武川、岳南富士岡、東藤原はいずれも多数の機関車がたむろしている駅です。
Posted by デハ at 2016年04月25日 00:58
ヨットさん
磐越西線や常磐線仙台口の逆ラッシュ(仙台や郡山から郊外に向かう列車)はそれに近いです。
ラーさん、茨城県内の常磐線も多分そうですよね。
あとは東武越生線や東上線の逆行、亀戸線、大師線、南海の支線、かつての阪神全線もではないでしょうか。
Posted by デハ at 2016年04月25日 01:01
デハさん

支線は支線のままにしておけば良かったかもしれませんが、なまじ線名を与えられたためにリストラ対象になってしまったのかもしれませんね。
Posted by シモン at 2016年04月25日 04:33
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