2016年06月08日

シベリア出兵

日本の歴史上の汚点とされるシベリア出兵を振り返ってみます。

syberia.jpg

私は高校で世界史を履修しましたが、日本史は履修しませんでしたので詳しいことはわかりませんが、教科書で「シベリア出兵」を扱ったページの記述は大体以下のようです。

may_24.jpg

「日本軍はロシア革命に干渉するため、アメリカや他の連合国を誘ってチェコ軍救出を口実にシベリアに出兵した。この出兵のため米不足を懸念した富山県の主婦をきっかけに米騒動が起きた。連合国は1920年までに順次撤退していったが日本だけは長く居座り、1922年に漸く撤兵した」

この文章を見ると、ロシア革命に乗じてシベリアを占領しようというのが日本軍の意図のように受け取られると思います。実際アメリカのように、そのように日本軍を監視する目的で共同出兵した連合国もいました。果たしてそれは事実だったのでしょうか。

そもそも「チェコ軍救出」が何故シベリア出兵の目的となっていたのでしょうか。
ロシアで革命が起き、ロシアがソヴィエト政権となって東部戦線から離脱した時、チェコ軍はロシア軍と共にドイツ・オーストリアと交戦中でした。そこで梯子を外された格好のチェコ軍は、ドイツと戦争を継続するためにフランス軍の傘下に入ります。フランス軍は西部戦線で戦っていましたが、チェコ軍はドイツをまたいで東側に位置していたので、なんと長駆シベリア鉄道を東に向かわせ、ウラジオストックから船に乗せてチェコ軍を西部戦線に投入しようと考えたのです。
東に向かうチェコ軍のシベリア鉄道の列車は、反対に西側に向かうドイツ・オーストリア軍の兵士を乗せた列車とすれ違います。元々仇敵同士が線路上ですれ違ったため、小競り合いから戦闘状態に発展します。これが契機となり、ロシア革命軍とチェコ軍の間で戦闘状態となります。

イギリス、そしてフランスは日本軍のシベリア出兵を要請しますが、日本を監視するアメリカを考慮して一旦断ります。しかし、当のアメリカが連合国の意を受けて日本に共同出兵を要請してきたため、ここに至って日本軍も出兵を決めます。1918年8月のことです。
この時期のアメリカには、ソヴィエトの共産主義が危険思想として認識されておらず、むしろ日本のシベリア進出を挫くことが本意でしたので、共同出兵しながら日本軍に協力せず、むしろ革命軍を応援していたようなフシがあります。日本軍も、上層部は共産主義への干渉という目的は持っていたものの、「露国領土の保全」と「内政不干渉」という布告の意図が前線の日本軍には十分理解されず、士気は上がらなかったようです。

1920年、アメリカ軍はチェコ軍救済という本来の目的を達成せぬまま、政府の通告なしで突如撤兵します。このような状況で、チェコ軍救済という目的が徐々に達成されつつある状況のもと、日本軍も守備隊を縮小して撤兵する意図を表明しますが、ここである事件が起きます。
「尼港事件」です。

尼港=ニコラエフスクの人口は12,000人あまりで、日本人は約300人が住んでいました。ロシア人3,000人、朝鮮人1,000人、中国人300人で構成された革命軍のパルチザン部隊がニコラエフスクを選挙し、住民に対して略奪と処刑を繰り返しました。日本軍守備隊は殲滅され、日本人の住民はほぼ全員皆殺しにされました。
この事件のため、シベリアに派遣された日本軍の撤兵は大幅に遅れることになります。

may_25.jpg

22年に漸く撤兵が決定され、25年にはソビエトロシアと日本は国交を回復しています。
「何も得るところのなかった出兵」でしたが、シベリアに留置されていたポーランド孤児の救済など、他国に貢献できたこともなかったわけではありませんでした。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☀| Comment(24) | TrackBack(0) | 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
シベーン リアッ リアッ
リア充。ガットサン!

シベリアンハスキー犬が、ブームになった時代が、ありました。有りました。

その後、飽きられ、捨てられて、
野良犬に、なりました。なったのです。
可哀想な、シベリアンハスキー。
菅原君!飼ってあげなさい!

はすき、はすき!
Posted by 藤原 at 2016年06月08日 05:59
薄日が差し込む、甲府市内の朝。
けふの「とと姉ちゃん」とと(高畑演)と三女の仲は埋まらず、とと母(木村演)は思わず三女をはたく。

という、回でした。
サテシベリア出兵。
シベリアンコントロール、ならぬ、シビリアンコントロールの現在の国家では、アメリカぐらいしか干渉戦争が出来ませんナ。
Posted by 百足衆 at 2016年06月08日 08:01
藤原さん

私は三毛猫を既に飼ってます。
Posted by 菅原 at 2016年06月08日 08:16
太田裕美を思い出す。
Posted by デハ at 2016年06月08日 08:24
デハさん

大瀧詠一は本当に思い出になってしまいました。
Posted by 菅原 at 2016年06月08日 08:51
菅原君

だらくそ!
Posted by 藤原 at 2016年06月08日 09:23
菅原さん
モノクロームになってしまいました。まさにシベリアの風景です。
Posted by デハ at 2016年06月08日 11:43
デハ殿菅原殿

♪風も動かない〜

ですね(涙)
Posted by 燈台森 at 2016年06月08日 11:54
こんにちは。

シベリア鉄道、曲自体は好きですが、大瀧さんのアルバムの中で、他の曲がトロピカルな雰囲気なところえらく浮いていた印象があります。あの人の曲で好きなのは「オリーブの午后」ですね。特にインスト・バージョンが良いですね。
Posted by GATTO at 2016年06月08日 15:35
GATTO様、
私も大瀧詠一のロンバケの中ではシベリア鉄道だけ異質だと思ってました。

オリーブの午後は「ナイアガラトライアングル2」の曲ですね♪
Posted by ラー at 2016年06月08日 17:05
GATTOさん

私も「ナイアガラトライアングル・Vol2」に収録されている大瀧さんの曲が(ロングバケーション同様)好きです。
♪心の片隅何かがこわれたよ青空が眩しい 港のカフェの椅子で僕はふと、眼をふせながら腕時計巻いた〜
これが大瀧さんのベスト。

同じアルバムに入っている杉真理(まさみち)さんの「Dream on the beach」も好きです。

サウンドストリートの佐野元春さんのは、「Bye bye C-boy」が良かったですね。

いずれにせよ、あの頃の大瀧サウンドは「良き大学時代」を彷彿とさせてくれますね。
Posted by シモン at 2016年06月08日 19:49
ますーん ぞえっ ぞえっ
舛添さん。マスカキ!

この度は、ご愁傷様でした、ご苦心されました。
公費を流用して、家族の宿泊代や飲食代に当てるなんて、誰でもやってますよねえ。
くれよん新ちゃんとか、有益な図書は都が買い取ってあげて、当然ですよねえ。
湯河原に別荘があったら、小田急線でなく公用車で行かないと、同じ車両の人に迷惑ですよねえ。

などと、言うと、思うか!
この、だらくそ!だらくそ!ぱげ!ぱげ!かわずやま!ごんぎつね!菅原君以下の、ますぞえ!

ただちに職を辞せ!
清貧に暮らす私は、時にはダンボールを水に浸し、柔らかくして、醤油をかけて食べ、空腹を満たしたことさえ、ある!!

そういった庶民感覚を理解しようとしない人間に、地方自治体の首長は、務まらない!

辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!はっ
辞任せよ!!!
Posted by 藤原 at 2016年06月08日 20:42
フハハハハハwww約20年前の大阪府知事は痴漢で現都知事はドロボーですかwwwさっさと100条委員会掛けえ!
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2016年06月08日 20:52
総帥様!援護射撃、ありがとうございます!

ひゃっくじょう!
ひゃっくじょう!
ひゃっくじょう!あそれ、
ひゃっくじょう!
ひゃっくじょう!
ひゃっくじょう!あそれ、
ひゃっくじょう!
ひゃっくじょう!
ひゃっくじょう!
Posted by 藤原 at 2016年06月09日 05:57
おはようさんです。

休みやのに寝れん。愛媛は雨でな、夜が明けたけどバイク(原付やけど)ブッ飛ばしてみることも出来ん。パチスロ打ちに行く金も無い。禿ネズミみたいに他人の金が無尽蔵に有ればネ…と言いたいが、んなもの私には有らへんし、有っても手を出す度胸もないし、第一自分の金じゃないとワクワクせんから面白ない。
けど、あの禿ネズミはどうみても辞職は免れんよ。みっともない…て感覚が無いんやろけど粘れば粘るほどボロが出るよ。自公も参院戦考えたら庇えんワ。其れこそドンドン遡って本人も忘れて隠しようのないのが出てくるよ。問題は検察がどれくらい真面目に動いてくれるかやね。
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2016年06月09日 06:40
あんこが挟まったサンドイッチをシベリアという名前で売ってます
Posted by デハ at 2016年06月09日 08:20
ああ、アレ好きや。
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2016年06月09日 09:55
小雨模様となつた、甲府市内。
けふの「とと姉ちゃん」とと三女(演者不詳)は、仕事をして家族を支えるとと(高畑演)を見直した。

という、回でした。
サテデハサン。爺も、シベリアは大好物です。
総帥さん。藤原さんに国産鰻を送るついでに、爺にシベリアを送ってください。のしは「お中元」でお願いしますゾ。
Posted by 百足衆 at 2016年06月09日 12:17
マジレスするとやねえ、何も得ることは無かったし、日本の領土野望の不信感をを欧米に振り撒いただけやったから戦前なんかはタブーで調査もされとらん。戦後は関係者は物故して資料は風化して余計に解らんようになった分けやけど、私が思うに田中義一の周辺を徹底的に洗ったら面白いと思うね。日露戦争前に彼は情報系の参謀として福島安正大将と徹底的にモスクワ、ペテルブルグ辺りから極東を調べてるしね。丁度あの時期に有名な陸軍機密費の問題も有るし、ロマノフ朝の金塊がどうのこうのという”話“も有るしね。生出寿の著書に出てくる日露前の熱い有能な軍人としての彼と、松本清張の著書に出てくる、その手柄(と莫大な支度金…此が機密費臭い)を手土産に政界に乗り出して来るどす黒い彼との間がどう繋がったか?…そのまま陸軍にいたら間違いなく元帥やからね。其処から政界に入っても良かったのに前倒しで入って来たのは余程の”タネ“が有ったん違う?
と、まあ浅田次郎辺りなら面白いの書けそうやけどな。

Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2016年06月09日 18:15
総帥さん

我々も、苦労だけして何も得る所のないプロジェクトや業務の連続で、もういい加減、嫌になりますね・・・。
Posted by シモン at 2016年06月09日 19:53
ま、兵隊さんは
「イヤや」
とは言えんからね。会社のソレと同じやからね。私らは命までは取られんけど、賛成出来ない事、どうしてもシンパシーを持てない上司に対して逆らえないってのは同じやね。
いや現在、私の人間不信爆発でネ…
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2016年06月09日 21:04
舛添が藤原さんの糾弾を引き受けたおかげで、今日は菅原さんへの罵倒がない。
菅原さんは禿に感謝しなくてはな。
Posted by デハ at 2016年06月09日 21:34
総帥さん

私も同様で・・・
そんな苦境に追い討ちをかけるように、バカがせんでもいい断シャリをしやがって、精神状態がおかしくなってしまいました。
Posted by シモン at 2016年06月09日 21:49
ま、何時ぞや書いたけど私も管理人殿も御大も基本的にはペシミスト(悲観主義者)でね。その悲観論なんだけどまだ、其を指差して”笑う“って事に関してはまだ私>シモンさん>デハさんで陽性なんやけどね…

此は作家(?)の宮崎学(グリコ事件、「突破者」)の受け売りなんやけど、私は
「明日は今日より良くなる!」
「此はチャンスだ!」
「お客様の喜びを自分の喜びとせよ」
「○×に命を懸けろ」
みたいな暑苦しいと言うか、青臭いというか浮世離れと言うか…んな事言う人間て好きになれないんです。
「そりゃアンタの思い込みちゃうんか?」
「アンタの価値観やろ?俺は違う」
「そんな都合良く行かんよ」
て思った時に拒否出来るか?疑議すら挟めん事の方が多いやろ?会社てそんなもんや。上司なんてそんなもんや。私はそんな時は逆に
「最悪こうなるな」
て想定して其だけは避けようと動くんです。此だとダメで元々、ソレ以上に行けば其は「成果」として喜べるじゃないですか?ま、上司には罵声浴びるかもね。今がそれやwww

中村主水はエエ事言うてるネ。「新必殺仕置人」やったかな?
「生憎だが俺はカカア始め、他人様(よそさま)っての信用しねえ事に決めてんだ!」
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2016年06月09日 22:15
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック