2016年11月15日

雑兵物語

江戸前期の兵法書です。

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企業に勤務する会社員にはランクがあり、ざくっと分けると役員・管理職・実務者の3通りに分類されます。
実務者の労働を原資として企業活動が成り立っている訳ですが、時代を中世〜近世の合戦の世の中に移してみると、当時の実務者、即ち戦場における基本的な戦闘要員となった人達は「雑兵」と呼ばれていました。

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「雑兵物語」は1846年に刊行された兵法書です。刊行こそ江戸時代後期の弘化三年ですが、成立したのはおそらく1683年以前の延宝・天和年間、著者は松平信興もしくは輝綱と伝わっていますが定かではありません。
この書の特徴は、30人の雑兵が体験談を語っている対談集の体裁で、雑兵の心得を平易に説くというスタイルにあります。江戸初期の口語はこのように語られていた、という国語学の資料としての価値もあります。

雑兵と一口に言っても職種がいろいろあります。ここに登場する雑兵は、鉄砲足軽、弓足軽、鑓足軽といった専門科兵卒の他、中間(ちゅうげん)、夫丸(ぶまる)といった雑用係も含まれています。

この時代の携帯糧食、所謂レーションの代表的な食材に「梅干し」があります。現代の梅干しはむしろ「梅漬け」とでも呼ぶべきものですが、当時の梅干しは文字通り梅をカラカラに干して皺々になったものでした。
戦闘の合間に喉が渇いたら、「梅干しを凝視すれば、口の中に唾液が湧き出て、渇きが癒される」というようなことがこの雑兵物語に書かれています。

雑兵物語には、合戦で敵の首を取るのに、「大脇差は首を取るにはえらく切りにくいもんだ」という率直な感想が載っていたりします。
また槍はいきなり突き合うものではなく、相手の槍を上から叩いて叩き落とすべし、というようなことも書かれています。馬に乗った敵将を突くには、まず馬を突いて馬から落とし、そこを突くべし、というようなことも書かれています。

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このような兵法書は何故書かれたのでしょうか。
江戸時代初期、既に合戦を忘れた多くの武士が泰平の世を謳歌する時代、いざという時の啓蒙書として書かれたと解釈されていますが、案外娯楽的な読み物として読まれていたのかもしれません。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☀| Comment(35) | TrackBack(0) | 古典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようさんです。

本来は大人の読む
「物語」
若しくは
「エッセイ」
やったん違う?ソレが今流に言えば「自己啓発書」の面も出来たんちゃう?俺嫌いやねんアレ。結局社畜作るか
「既成の何にでも反抗すり俺って格好いい!」
だから。下手すりゃ、たかだか司馬遼や吉川英治の作品すら“そう”持って行くやろ?
書いてる若しくは編集した奴はコレで金儲けしたいだけやねんから。バカ話はバカ話として読んでたらエエんや。精々
「まあ、俺はこういう風にも理解出来るし…そう思えば役に勃つ…じゃない立つんじゃないかな?と思う」
でエエんや。
俺の性格曲がってるか?此方の方が真っ直ぐやと思うんやけどね?
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2016年11月15日 05:29
おはようございます。

確かにそうかもしれませんね。我が国に限れば、現在戦争があるわけではありませんが、戦争の本が娯楽として読まれることは結構多いかもしれません。なかなか考えさせられますね。
Posted by GATTO at 2016年11月15日 05:31
総帥さん、いろいろな考えがあって良いと思います。
Posted by GATTO at 2016年11月15日 05:34
雨となつた、甲府市内の夜明け前。

サテ総帥さんもGATTOさんも、早起きですナ。
佳い佳い。早起きは三文の徳、と云う。

雑兵の本は、今で云う処のビジネス書ですかナ。「正しいエクセルの使い方」のような本。「サラリーマン必携」みたいな本です。
Posted by 百足衆 at 2016年11月15日 05:48
百足衆先生、改めましておはようございます。

私は、総帥さんのような心がけの良い人ではなく、単にトイレで目が覚めただけでした(笑)。寝ぼけて変なことでも書いていないか心配になりましたが、まあそんなに酷いことは書いていないようで安心しております。

今、バスの中です。中国から来ている義母がこれから帰国しますので、妻と三人で羽田空港まで行くところです。
Posted by GATTO at 2016年11月15日 10:53
ぞぉーう ひょっ! ひょっ!
ひょっとこ男。菅原君!

雑兵が、「貴方は雑兵です」言われたら、傷つくでしょう。悲しむことでしょう。

なので、兵卒という名前が、考案されたのです。
考え出されたのです。

雑兵は、雑穀を食べます。ひょっ ひょっ
菅原君!今日の昼食は、いつもの雑穀カレーの店だ!11:55集合、時間厳守!

ひょっ ひょっ。
Posted by 藤原 at 2016年11月15日 11:25
雑兵の皆さん、真田虫見てあげてね〜👎👺😞😣
Posted by 花…もゆ💐 at 2016年11月15日 16:17
低脳・低教養の皆さん、鼻もげ見てあげてね・・・「低脳・低教養皆さん」って、害虫が一匹いるだけやん。
Posted by GATTO at 2016年11月15日 16:53
GATTO様

鼻もげ、レンタル店にもブルーレイ置いてないので、なかなか見れないみたいです。。
Posted by ラー at 2016年11月15日 18:03
>夫丸(ぶまる)

この職業は初めて知りました♪
Posted by 燈台森 at 2016年11月15日 18:38
ラー様、そもそも製品化されてなかったりして。
Posted by GATTO at 2016年11月15日 18:57
GATTO様

あっその可能性は高いですね。
しかし、同じ無名人をテーマに大河ドラマを作るんだったら、戦国雑兵たちの地味ながらしぶとく生きる様子を描いた方が良かったのでは・・・

歴史上の事件がすべて美和様のおかげだったというおとぎ話よりは・・・。
Posted by ラー at 2016年11月15日 19:34
止めとけ止めとけ。シャクハチ…じゃない¥108でもそんなもん借りるのは無駄や。「オースティン・パワーズ」とか「ピンクパンサー」みたいなバカ映画観といた方が疲れんで良いワ。
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2016年11月15日 19:42
ラー様、「タイムスクープハンター」みたいな感じですね。でも、それも面白そうです。
Posted by GATTO at 2016年11月15日 20:28
今年が大河を見る最後の年になるかもしれん。
Posted by デハ at 2016年11月15日 20:54
GATTO様、あっそういえば!
タイムスクープハンター、また新シリーズやってほしいですね。杏でなくてもいいので。

デハ様、長生きしましょうよ。。
Posted by ラー at 2016年11月15日 21:12
ラーさん
死ぬとは言ってませんよ。
ただ、女武将の大活躍する作品や痩せた西郷隆盛がホモる(女が脚本した)やつは見たくないということです。
100歩譲って女武将なら立花ァ千代みたいに実際に活躍した人物(井伊直虎は井伊直政を育てただけで、戦ってはいないはずです)、西郷隆盛なら脚色した征韓論を唱えさせて朝鮮人を逆なでするような(しかも、身長は少なくとも180センチ、体重も少なくとも95キロ以上の巨漢を起用)作品なら、喜んで見ますよ。
Posted by デハ at 2016年11月15日 21:20
馬上でない徒の足軽は雑兵ですが、
大河ドラマ花燃ゆは、雑巾です。

はい!論破されました!
Posted by 通りすがりの軍事オタク at 2016年11月15日 21:27
総帥様、理屈抜きで楽しめるもの・・・笑いではありませんが、昔の007なんか良かったにゃあ。

ラー様、あの中で私が一番好きな作品には藤原さんの大好きなものが出てきます。

デハ様、いくらなんでも毎年酷いということはないでしょう。最悪隔年くらいは良い作品があると思いますよ。

軍事オタク様、上手い‼ このところ冴えてますね。
Posted by GATTO at 2016年11月15日 21:53
GATTOさん
5年に一度ぐらいですかね。
Posted by デハ at 2016年11月15日 22:08
寒冷となつた、甲府市内の夜明け前。

サテデハサン。5年に一度しか、大河ドラマが放映されないのでは、爺は真田丸が最後の大河視聴となりそうですナ。

日曜日、昼間に武田信玄を放映しているのが、慰みです。
Posted by 百足衆 at 2016年11月16日 04:57
来年はともかく、再来年の西郷隆盛は・・・ですね。
ここに詳しく書いてありました。
http://bushoojapan.com/theater/segodon/2016/11/04/84047
Posted by ラー at 2016年11月16日 05:39
おはようさんです。

ラーさんの添付したの読んだんやけど、凄いね。コレは政治やでwww

1、主演の堤真一は内定はしてた。
2、情報もれる。
3、だが主役不在で発表。

この2はリークされたんやろ…っての。
⚪堤に話は来た。けど、役とのイメージ差とか、プロットとか聞いて不安になった(つまりは堤は検討。NHKは決定と決め込む)。
⚪世間に知られたらしたらよう断れんやろとリーク(NHK側が)した。
⚪堤が「ふざけんな」と蹴飛ばした。

て所ちゃうかな?本当ならNHKには10年は出ないやろね。堤さんには大して影響ないやろけど。「鼻もげ」の女優(なんてったかな?)は却ってキャリアに傷ついたからね。

Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2016年11月16日 07:32
まあ俺たちも優しいよwwwアレの事を「鼻もげ」て言うてるやろ?ネット上では「糞燃ゆ」いや、一言「糞」でおしまいやからね。
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2016年11月16日 08:09
思い出した!鼻もげの主人公はブルドッグだった( ̄∀ ̄)
Posted by 燈台森 at 2016年11月16日 12:15
雑兵物語は、既にタイムスクープハンターのネタ元になっていそうですね。
当時の口語表現とか、貴重な文献です。
Posted by 無名X at 2016年11月16日 14:57
尿毒スピロヘータ「鼻もげ」チョーセンBBAは喜んどるやろな。歴史上あんなに盛り上がらなかったドラマで、こんだけ盛り上がらせたんやからwww
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2016年11月16日 15:54
総帥さん

にしても、史上最悪の尿毒スピロヘータチョーセンBBAは自国の大統領だった、と漸くかの国の人達は気がついたようですね。
Posted by シモン at 2016年11月16日 20:13
女性目線の大河作ったり、韓国ドラマ無節操に輸入するN○Kは何考えてるのか・・・
受信料はちゃんと払うからさ、偏向した番組構成は是正してほしいよね。
Posted by A2Z at 2016年11月16日 20:20
堤真一は漢だね。
単に林真理子+中園ミホが大嫌いだったという説もあるけど。

去年の糞大河は、ブルドッグとその事務所がゴリ押ししたんでしょうなあ。公共の場で、ゴリ押しはいかんよゴリ押しは♪
Posted by 燈台森 at 2016年11月16日 20:25
燈台森様

残念ながら、ごり押し説は有力みたいです。
2015年大河ドラマは、一旦「信長燃ゆ」に内定したのですが、井上事務所がごり押しして、井上=花より男子なので「花燃ゆ」に変更されたそうです。

どちらにせよ、「幕末男子の育て方」とか、やめてほしかったですね。
Posted by 無名X at 2016年11月16日 21:16
「信長燃ゆ」…本能寺かなwww
安部龍太郎の原作かな?司馬遼太郎と言うより池波正太郎or隆慶一郎ラインやね。
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2016年11月16日 22:26
おばんです。

「西郷どん」気になるのがNHKの公式かな?読むと矢鱈と「愛」って単語が出てるのよ。日本人であの時代の人が「愛」なんて言葉を安易に使う処か概念にもあまりないんじゃないかな?て思うんやワ。例えば、管理人殿、A2Z様、無名X様、或いは宗匠に菅原さん、かみさんに対して
「愛してるよ」
なんて今年何回言いました?んなもん、自分の経験で恋愛中でも、正体無くす寸前までベロンベロンに酔った状態か、Hしてて夢中になって絶頂寸前にどさくさに紛れて言うのがやっとやったワwww安易に使う言葉やないやろ?まあ脚本家は×やね。
あ、良い事かんがえた!難しい事言わんと、あの原作者が西郷さんやればエエやろwwwでっかい“きんたま”付いてても不思議やないやろwww林真理子ねえ、山梨県出身やけど…山梨県ねぇ、山梨ですか…山梨ねえ…イヤ何でも無いです。
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2016年11月17日 00:18
朝未だ覚めやらぬ、甲府市内。

サテ総帥さん。林真理子女史は、我が郷土の誇りです。
Posted by 百足衆 at 2016年11月17日 04:27
老師

才女であることは認めます。ただ、作風とかが“大河”向きか?ってえと疑問ね。まあ本当に恐ろしいのは原作じゃなく、脚本家の方やけど…
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2016年11月17日 05:03
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