2017年01月13日

フェートン号事件

1808年に長崎港で起きた英国軍艦不法侵入事件です。

Phaeton.jpg

ナポレオンと日本。
一見、ブランデー以外にかかわりのなさそうな両者ですが、実は19世紀初頭にある事件が発生していました。

nov1201.jpg

鎖国時代の江戸期の日本は、欧州方面では、ネーデルラント連邦共和国(=オランダ)とだけ交易していました。ポルトガルを筆頭とするカトリック諸国の日本侵略を排除するため鎖国政策が行われました。新教国オランダには、そのような侵略意図がなかったことが、交易が継続できた大きな理由のひとつです。
一方同じ新教国の英国も、江戸初期には平戸に商館を開設して日本と交易を行っていましたが、オランダとの競争に敗れ、1623年に長崎平戸の商館を閉館して日本との交易から撤退しています。

フェートン号事件は、18世紀末のフランス革命戦争の勃発を契機に発生しました。
1793年、オランダはナポレオン率いるフランス軍に占領され、オランダ統領のウィレム5世はイギリスに亡命してしまいました。1806年、ナポレオンは弟のルイ・ボナパルトをオランダ国王に任命し、結果として世界各地のオランダの植民地は、すべてナポレオンの革命フランス政権下に置かれます。

1808年10月4日、イギリス海軍のフリゲート艦フェートン(フリートウッド・ペリュー艦長)は、オランダ国旗を掲げて国籍を偽り、長崎へ入港します。出島のオランダ商館ではいつものように2名の商館員を小船で派遣しますが、この時二人は英国船に拉致されてしまいます。

この事態に長崎奉行の長崎奉行の松平康英は、商館員の生還を期する一方で、長崎湾内警備担当の鍋島藩・福岡藩の両藩に対し、フェートン号の抑留(又は焼き討ち)する準備を命じます。

ところが、鍋島藩はすっかり太平の世にボケてしまっており、守備兵を無断で減らしていました。近年でいえば、「事業仕分け」みたいなものでしょうか。本来の駐在兵力の10分の1ほどのわずか100名程度しか在番していないことがじきに判明しました。

不法侵入して居座るフェートン号は、水と食料を補給すると、拉致していたオランダ商館員を釈放して去っていきました。

may601.jpg

この事件の教訓は、数多くあります。中でも重要な教訓は、「泰平の世の中に慣れていると、緊急事態に対処できなくなる」という事実です。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☀| Comment(43) | TrackBack(0) | 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
財政難を理由に軍役を勝手に減らすことが恒常化していた上に、幕府もそれを黙認していた節もありますから、江戸時代は平和な時代だったとも言えるでしょう

フランス革命時代といえば、日本では田沼時代~寛政の改革時代に当たります

秋山小兵衛が剣術で商売していたころから鬼平が無宿無頼の輩を退治していた頃にかけて、フランスではオスカルが近衛連隊長、パリの衛兵隊長としてフランス革命に身を投じていたんですね

Posted by 田舎帝王 at 2017年01月13日 06:04
2代目のフェートン号は、シドニーと改名し、独逸の仮装巡洋艦と相打ちになりともに沈没しました。
 初代・二代目ともにゲルマン民族とは相性が悪いようですね。
Posted by デハ at 2017年01月13日 07:33
酷寒の地となつた、甲府市。
けふの「別嬪さん」10年の時が過ぎても相変わらず20代の別嬪(芳根演)。よくわからない話をしていた。

という、回でした。
サテ田舎帝王さん。時代劇の日本の江戸時代は、欧州に比べて平和な時代でしたナ。
サテデハサン。舟の名前は、末代まで祟るという。剣呑剣呑。
Posted by 百足衆 at 2017年01月13日 08:07
花燃ゆは、視聴率こそ苦戦しましたが、芸術性の高さで根強いファンがいるわよ👍

真田虫みたいなおちゃらけ大河ドラマは、低脳中年男性にウケたみたいですけど👎

おんな城主直虎は、最終的には「おんな太閤記」の視聴率ぐらいは行くわよ👏
Posted by おんな城主 at 2017年01月13日 12:19
しかし、テレビ見るのと、ここまで荒らすくらいしか楽しみがないのかなぁ・・・
Posted by GATTO at 2017年01月13日 12:54
フェえーん とん!トン!
トンカツ弁当。食べたい!

今日は、金曜日なので、菅原君の顔を見ることなく、朗々と、昼食が出来た!
今日のメニューは、照り焼き丼だ。アボカド、具なし味噌汁も、ついた。

うほっ うまかった旨かった!
Posted by 藤原 at 2017年01月13日 13:19
田舎帝王様

日本に、(アメリカの庇護のおかげで)他国の軍事的脅威がなかった時代は江戸時代の元禄期みたいなものでしょうね。

中国の海洋進出が顕著な今は、さしずめ幕末に近い状況かもしれません。
そんな時にも、平和ボケをあれこれ理屈をつけて続けていたい人達がいる・・・
いわゆる「茹で蛙」って奴でしょうね。。
Posted by ラー at 2017年01月13日 20:01
関係ありませんが、私は連合国と漢が好きです。
合衆国が滅び、トニー・マラーノを大統領とする連合国がテキサスに復活すればいいと思います。
そして、 GATTOさんの奥方は高祖の血を引いているので、 GATTOさんが漢を再興して首都を成都、パンダのいる成都、漢の故郷成都に移して北京南京上海など滅ぼしてほしいです。
まあどうせ総帥は曹操の味方でしょうけどね。
Posted by デハ at 2017年01月13日 22:50
まあ、なんだかんだ言っても、のどかな時代ではありましたね。現代では人質が生きて帰って来るのは本当に難しくなってきました。
Posted by GATTO at 2017年01月13日 22:52
「責任を取って家老が切腹」という部分だけ、印象に残っておぼえていた事件です。
学生の頃は、あまり出題率が高くないだろうと思って、重要視していなかったのかもしれない・・・・。

https://www.youtube.com/watch?v=88l7iEJ_Vjg
下田美馬(北斗晶の一の子分ポジションで細身のガラガラ声だった元全日本女子レスラー)をコーチに招き、プロレスの練習に取り組むAKB48グループ。
今日の東京スポーツ紙も記事にしていたようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=6t5uhYpsjDg
主役の宮脇咲良の運動神経が悪すぎるところも面白い。

Posted by ヨット at 2017年01月13日 22:53
「責任を取って家老が切腹」
しかし、鳩山・菅・野田の失政に対し、誰も腹を切らなかったうえ、細川様の家老の松野(大友宗麟の子孫でもある)は腹を切るどころか、裏切りました。
 鳩山さんに対する、枝野・細野・安住もさんざん金をめぐんでもらったくせにひどいです。

古来、家老さえ腹を切れば、殿様と領民は助かるのが我が国のルールなのです。
 萱野権兵衛と神保内蔵助が腹を切ったから、容保公は助かったのです。
Posted by デハ at 2017年01月13日 23:00
ヨットさん
こじはるの運動神経のなさには及ばないのでは?
Posted by デハ at 2017年01月13日 23:01
おばんです。

いやあ、スマホ落としてクラッシュしてしもてなあwww覗くことも書き込みも出来なんだwww


さて御大

三國志だが意外だろうが、今は一周回って玄徳さんの方が好きだな。演義、吉川・横光作品なら曹操が好きだったが、陳舜臣や蒼天航路、正史の玄徳は魅力的だな。で、好きな武将は魏延だな。どうしてアレが悪く描かれるのか?裏切り者扱いなのか?理解出来んな。
「彼奴は顔かたちが悪いから斬りましょう」
とか、敵と一緒に焼き殺されかけたり、敵前に置き去りにされたら、そりゃ怒るよ。
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2017年01月14日 00:38
でだ、本題とは微妙にズレるかもしれんが、この時代の駐日オランダ大使は立派だったと思うな。本国は“実体”が無くなってるのに復活を信じて続いてるように見せてた(ひょっとしたら幕府も知ってて騙されたフリをしてたんかもしれんがね。同情、感動してからか?メンドクサイからか?は知らんが)んやからね。此は当に日本でいう“忠臣”ですよ。
「おのれ信玄!よくも三年の間この信長を謀った!」
てあるけど、この大使は何年謀ったんやろ?オランダ王国復活後は優遇されたんやろか?
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2017年01月14日 00:51
総帥さん、こんばんは。

それでは、孫権はいかがですか?呉の国も忘れんでくださいよお。
Posted by GATTO at 2017年01月14日 01:14
今調べたけど、幕府は流石に知ってたんやね。知ってて助けたんやね。大使じゃなく商館長言うんやね。

猫殿

冷たくいい放てば、晩年の孫権…て言うか、孫呉は血に残酷なモノを感じる。参謀の譜は凄いけど殿様は辛いね。私は敵に殺されるのは諦めるとして、味方に撃たれるのは嫌だね。今の私の職場状況はご存知でしょう?
こないだ人間ドックの結果貰ったんやワ。名前の有る病気なんか子供の時のインフルエンザと麻疹、大人になってからも2〜3回のインフルエンザと30過ぎの時に尿管結石ぐらいしかならなかった私が「胃炎」と「十二指腸潰瘍」やで。こんなもん…解るやろ?
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2017年01月14日 01:41
総帥さん

あと2ヶ月ちょっとの辛抱です。
Posted by シモン at 2017年01月14日 06:31
酷寒となつた、甲府市内の朝。
けふは「別嬪さん」未視聴。後程、詳報します。

サテ総帥さん。呉は碁の発祥の地としても知られる。孫子の兵法、自ずと心に念じて生きよ、必ず道は拓ける。
Posted by 百足衆 at 2017年01月14日 06:52
サテ、「別嬪さん」の詳報です。いつも楽しみにして下さっている皆様、報告が遅れて、ご心配をおかけしました。

キアリスでは、4人のおばさん達が、机に座っているが、働く様子は、ない。
一方、別嬪(芳根演)の娘、さくらは、おいらはドラマーと、懇ろになる。

という、回でした。益々、難解なドラマになって来ました。
Posted by 百足衆 at 2017年01月14日 08:11
ヨットさん

家老が責任を取って切腹という事件は、他にも薩摩藩の宝暦治水事件などがありますね。
Posted by シモン at 2017年01月14日 08:29
駐韓大使、もうそのまま台湾の大使に転任でいいよ♪
Posted by 燈台森 at 2017年01月14日 10:51
総帥様

最近買い換えたiPhone7は、風呂場で落としても平気でした・・・進化してます・・・
Posted by ラー at 2017年01月14日 10:58
どみゃぺらーーーーーーーーーーー!
どみゃぺら、どみゃぺら、どまぺら、

わっをっ!!!!!

魂が、咆哮しています。しているのです。
総帥様、総帥様、

12弛張海洋に、なるぐらいなら、
同じだけの、仕返しを、

すべきです!
しなされ!

忍耐で、相手の我侭を、

貴殿の病にする必要は、ありません。
貴殿が病む必要などは、ないのです。

ぼげらーーーーーーーーーーーー!
しねっ しねっ 3時間朝礼上司!

貴様は、朝礼だけして、うぬの仕事は終了と思ってるかも、しれませんが、

総帥様には、
私に、国産鰻の蒲焼(白焼きも)を送る、という重大な業務が、あります。あるのです。

それを、つまらんうぬがために、遅れているとしたら、
国家レベルの、損失と、云えましょう。
国家レベルの、損失で、間違いありません。

どみゃらーーーーーーーーーーーーー

ほっ〜!
Posted by 藤原 at 2017年01月14日 11:54
嗚呼今朝も南朝鮮と断交にならなかった。無念。

薩摩では抜け荷の罪も家老の調所に被せて亡き者としました。斉宣公を護るためです。その見返りに隠居させました。
Posted by デハ at 2017年01月14日 12:36
こんにちは。昨夜は忙しくて眠れず、今頃起きてきました。


デハさん、もったいないお言葉です。ですが、私の妻は漢帝よりもプッチーニのオペラ "トウーランドット" に登場する "リュー" なんですね。カラフ王子にお仕えする身ではありますが、漢帝国の末裔などではございません。もったいなさ過ぎるお言葉でございます。


総帥さん、それでは今の立場は陸遜ですか。孫権、若い頃は素晴らしい人だったようですね。晩年の「老害」ぶりは映画や文学でもカットされることが多いので、あまり印象に残っていません。むしろ最後の皇帝の孫皓の方が愚帝のイメージが強いかな。


愚帝といえば、漢の二代目・劉禅がよくそう言われていますが、私は一人で勝手に「劉禅賢帝説」をとなえております。


・・・そろそろ出かけますので、これについては、また後で。
Posted by GATTO at 2017年01月14日 13:06
劉禅は今川氏真とよく似ていますね。
ということは、氏真公も聖将ということになるでしょう。
老師は面白くないかもしれませんが。
Posted by デハ at 2017年01月14日 13:42
サテデハサン

さしずめ、「聖将・ダイモス」ですナ。
息子が佳くテレビで、見ていました。

劉備は、蜀漢の皇帝ですゾ。
Posted by 百足衆 at 2017年01月14日 14:38
百足衆さん

闘将ダイモスです。
Posted by 菅原 at 2017年01月14日 15:03
闘将ダイモスのヒロインのエリカは、陳美齢や河合その子や柏木由紀によく似ているのです。
だから私も好きなのです。

しかしアジャコングの本名が宍戸エリカだと知り、エリカという名前が急に嫌いになりました。

最近、しおり、佳子という名前も嫌いになりました。
Posted by デハ at 2017年01月14日 17:34
デハさん

アジャコングさん、素顔は善人ですよ。
Posted by シモン at 2017年01月14日 18:33
呉の孫一族は支配強化の為に名士と呼ばれる地元の有力豪族を粛清したために後世不人気になったと言われ、通俗演義に至って曹操劉備の噛ませ犬的な役回りを演じるようになりました

劉禅は無能扱いされていますが、機転ノ利く人物ではないかと思っています

魏に囚われたとき宴席で「祖国が懐かしいか?」と尋ねられた時、劉禅は「今の生活が満足しています」と笑いながら答えました

その姿を見て、「今度同じような事を聞かれたら祖国が懐かしくて忘れることがない」と答えなさいと言われ、再び同じことを聞かれたらそのように答えたという。

これは劉禅の無能さを表すエピソードとして知れ渡っていますが、実際は無能を装う事で延命を図ったものと思われます。

現に、蜀の旧臣の多くは魏やその後裔である普に登用されています。

もし、劉禅が機知に走る人ならば、主君もろとも粛清されたに違いありません
Posted by 田舎帝王 at 2017年01月14日 19:18
田舎帝王様

成るほど、「才子才に倒れる」が如しですね。あえて才を使わないのも機転なんですね。
Posted by ラー at 2017年01月14日 19:40
田舎帝王様
氏真公も魔王信長に蹴鞠を披露してましたから、やはり似ていますよね。
そして趙雲に当たるのが朝比奈泰朝なんですが、今年の大河では朝比奈は悪役で残念。
Posted by デハ at 2017年01月14日 19:54
デハさん、実は私も朝比奈姓です(^^)/
Posted by Captured at 2017年01月14日 20:02
おんな城主。。

しばらくは「子供城主」で行くみたい(-_-)
Posted by まろん at 2017年01月14日 20:42
Capturedさん
それはすごい!
私は、最後まで氏真公を見捨てず守り抜いた朝比奈泰朝は、最も尊敬する武人の一人で、和製趙雲だと思っていました。
 鄭成功も同じです。

忠臣というのは、主家が栄えているとき威張るのではなく、滅亡の危機に陥った時こそ、その真価が問われるものなのです。
Posted by デハ at 2017年01月14日 20:42
朝比奈姓は静岡県に多い苗字ですね。

主家の危機に際して奉公する、というメンタリティーは某国にはないようですね。
ひたすら、負け犬を叩いて叩いて叩き続けようとする某国民の、明日はどっちだ?
Posted by シモン at 2017年01月14日 21:23
そう言えばその国の失脚した酋長…もとい、die…じゃない大統領は趙子龍が大好きなそうだなwww
Posted by 愛國赤旗党総帥 at 2017年01月14日 21:56
朴槿惠崇拜《三國》趙子龍最愛唱甜蜜蜜

だとかwww
Posted by 無名X at 2017年01月14日 22:07
総帥さん

趙雲ですね。
針で刺すと出血多量で死んだとか
Posted by シモン at 2017年01月14日 22:22
趙雲の精神を最も否定する国の奴のくせに生意気だと思います。
Posted by デハ at 2017年01月14日 22:56
こんばんは。

田舎帝王さん、ラーさん、デハさん、
まさに私の申したかったことは、そこなんですね。逆に、2010年に発表されたドラマでは、賢過ぎる曹沖が曹丕に妬まれ殺される場面がありました。あくまでもドラマですが、ありそうなことです。
劉禅は本物のバカなどではなく、バカを演じて、自分と周囲の人々の生命を助けたのだと思います。また、本物のバカであれば40年も皇帝でいられるはずもなく、クーデターによりその座を追われたことでしょう。
「三国志演義」、どうも格好いい人に甘いようです。


Capturedさん、私は「朝比奈さん」と聞くと指揮者の朝比奈隆さんが浮かびます。
また、小学4年生まで埼玉県草加市に住んでいましたが、当時一番仲の良かった友人の一人が「朝比奈君」でした。その後、現在に至るまでその苗字の人に会っていないので、何だか懐かしくなりました。
Posted by GATTO at 2017年01月14日 23:15
ウルトラマン太郎で、名古屋章演じる隊長は、朝比奈勇太郎隊長でした。
ちなみに、東野英進演じる副隊長は、荒垣修平でした。
Posted by デハ at 2017年01月14日 23:22
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