2017年04月06日

サモワール

ロシアなどの国で用いられる、紅茶を淹れるための給湯器です。

Samovar.jpg

2013年の大晦日の前日に、林檎を食べている時に急死した大瀧詠一さんの名曲「さらばシベリア鉄道」には、寒々としたシベリアの雪原が目に浮かぶように描かれています。

apr202.jpg

この歌の歌詞に出てくるわけではありませんが、シベリアをはじめロシアの家庭の食卓には、必ず「サモワール」が中央に鎮座していました。
お湯を沸かすとサモワールはシューシューと鳴り出し沸騰します。茶葉をたくさん入れて濃く出したティーポットを上に置き、それを茶碗に注いだあと、サモワールのお湯を加えてちょうど良い濃さにして飲むのがロシア風の紅茶の飲み方です。

食卓のテーブルクロスにはプリャニキ(糖蜜菓子)やバランカ(輪形パン)、プリューシカ(味付平パン)、ピローグ(揚げパン)、キャンディーといった様々な食べ物が並べられ、砂糖の塊をかじりながら、茶碗の受け皿から音を立ててお茶をすするのが正しい作法なのだそうです。

ロシアで紅茶が嗜まれるようになったのは、ピョートル1世の治世の時代だそうです。
ロシア帝国と清の間でネルチンスク条約が結ばれて、両国間の交易が始まった1720年代から、お茶が貿易品として大々的に入って来るようになりました。
サモワールはそんな時代に考案された道具です。

その発祥については、
・ピョートル大帝がオランダから持参したものをロシアの職人が真似た
・中国から持ち込まれ、ロシアの職人が真似た
・1740年代にウラル地方で、デミドフ工場の職人たちが作り始めた
という説がありますが、三番目のウラル発祥説が最も有力なのだそうです。

ロシア人にとってのサモワールは、関西人にとってのたこ焼き器同様生活必需品で、軍隊にも必ずサモワールを持って移動する行軍用サモワールが存在しました。
ドストエフスキーの小説には、随所にサモワールの湯気が沸いています。

apr201.jpg

19世紀以降ロシアでの紅茶需要は急拡大し、中国からの輸入だけに頼るのではなく、自国生産が試みられ、グルジアを皮切りにコーカサス、アゼルバイジャン、クラスノダールが主要生産地となりました。
しかしそれらの国はすべてソヴィエト連邦から独立したため、今のロシア国民がサモワールを沸かして飲んでいる紅茶はほぼ100%が輸入品のはずです。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☁| Comment(15) | TrackBack(0) | 道具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サモワール

シベリア抑留された日本兵たちは

この道具を目に焼き付けたことでしょう

凍てつくイルクーツクの寒気の中

湯気を上げるサモワール

唯一のオアシスだったに

違いありません
Posted by 老兵 at 2017年04月06日 05:23
まだ明けやらぬ、甲府市内の朝。
けふも乾坤一擲、ゴミ出しより帰宅後、一番槍を目指す。

サテサモワール。ロシア風、給湯器ですナ。我が家はパロマの給湯器を、長年使っています。
Posted by 百足衆 at 2017年04月06日 05:25
晴れとなつた、甲府市内。
けふの「日和っ子」日和っ子(有村演)は、変わり果てた父の姿に驚く。

という、回でした。
サテ老兵さん。タッチの差で、一番槍。敵ながら天晴れですゾ。
もしかして、シベリヤ抑留経験をお持ちの方ですかナ。お聞かせ願いたい。
Posted by 百足衆 at 2017年04月06日 08:03
息詰まる、シルバー先陣争い!
Posted by ラー at 2017年04月06日 08:24
>息詰まる、シルバー先陣争い!

電車の中の座る場所の取り合いを想像してしまいましたwww
Posted by GATTO at 2017年04月06日 12:04
GATTO殿

百足衆さんや老兵さんは大丈夫ですが、最近電車内で意固地になって暴れたりする高齢者の方が多いですね〜
Posted by 燈台森 at 2017年04月06日 12:28
確かに!

お二人の一番槍競争と、レベルの低いあらそいを一緒にしてはいけませんねwww
Posted by GATTO at 2017年04月06日 13:09
サモワールは、喫茶ルノワールには置いてません!

はい!論破されました!
Posted by 通りすがりの軍事オタク at 2017年04月06日 20:29
ネット回復できました
Posted by デハ at 2017年04月06日 22:27
おはようございます。

デハさん、復帰おめでとうございます。早く直って良かったですね。
Posted by GATTO at 2017年04月07日 07:31
驟雨となつた、甲府市内。
けふの「日和っ子」日和っ子(有村演)は、変わってしまった沢村一樹と共に暮らして行くことを決意する。

という、回でした。
サテデハサン。快癒、何よりです。くれぐれもお大事にして下さい。
Posted by 百足衆 at 2017年04月07日 07:59
デハ様、デハ様、

御復帰、おめでとうございます。
御復活、おめでとうございます。

言祝ぎ舞を、踊らなばならないところですが、
生憎今日は、金曜日。

菅原君と会わなくて済むのです。済むのです。

今日の昼食は、発表次第、報告する!
ほげらっ ほげらっ。
Posted by 藤原 at 2017年04月07日 08:42
今日の昼食が、発表に、なった!
カレーうどんだ。ねぎ、おから、香の物も、つく。

菅原君の顔を見ずに、ひよっこを見ながら、朗々と、食べる!

うほっ うまそうじゃ、うまそうじゃ。
Posted by 藤原 at 2017年04月07日 12:10
藤原さん

奇遇ですね。私もカレーうどんでした。
Posted by 菅原 at 2017年04月07日 16:19
菅原君 この、
だらくそ!だらくそ!ぱげ!ぱげ!かわずやまの、シリアミサイル攻撃!

人間ポンプになって、噴き出してしまった!

謝罪せよ!ぶっ
謝罪せよ!ぶっ
謝罪せよ!
Posted by 藤原 at 2017年04月07日 18:23
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/448633896
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック