2017年11月08日

あぶさん

酒飲みの野球選手が主人公の長寿漫画です。

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50代にもなると、会社の飲み会への出席が辛くなります。翌日二日酔いで午前中は仕事にならない、等でお悩みの方も多いのではないでしょうか。

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「あぶさん」は、野球漫画の巨匠:水島新司さんの筆による野球漫画です。1973年から2014年まで、小学館の「ビッグコミックオリジナル」に連載されました。

主人公のあぶさん、本名景浦安武選手は、1946年12月17日に新潟県新潟市で生まれました。同世代のプロ野球選手には、阪神タイガースの田淵幸一選手や広島東洋カープの山本浩二選手がいます。酒を飲みながら二日酔いで翌日の試合に代打で起用されるという生活を繰り返しながら、長く南海ホークス、球団が身売りされるとダイエー、そしてソフトバンクに所属しました。そして62歳まで現役生活を続け、遂に引退となりました。

では簡単に登場人物をご紹介しましょう。

景浦安武:主人公。酒飲み。高校球児の頃から飲酒していた(日本の刑法上、有罪です)。「ブフォオ」と言いながらゲロを吐き、これをバットに擦り付けて「酒しぶき」と呼称していた。バットの代わりに物干し竿を担いで打席に立つ。
景浦サチ子:主人公の奥さん。居酒屋「大虎」の娘。「大虎」なので本来は阪神タイガースファンであった筈だが、南海の選手をツケで飲ませる羽目になる。
プロ野球選手のみなさん:連載期間中、この漫画にボランティア、つまり無償で出演。唯一、肖像権を主張したのがウィリー・アップショー選手で、これ以降「あぶさん」には外国人選手は登場しなくなる。

このような人たちが、毎回野球とヒューマンドラマを誌上に展開していたのでした。

この漫画の面白いところは、フィクションの人物である景浦選手を除いて、球団や選手、関係者が全部実名で登場するところにあります。作者の水島さん自身も、現実世界と漫画空間の違いが認識できなくなっていたらしく、ソフトバンクの王監督と対談した席上、王監督が
「あれ、あぶさんってまだ現役だったの?」
と言うと、水島さんは
「王さん!あんたはあぶさんにどれだけ試合で助けてもらったと思ってるんだ!」
と激怒した、というエピソードがあります。

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このような空気の中、誰も「そろそろあぶさん引退させようよ」と言い出せないまま、あぶさん本人は外国人プレーヤー皆無の日本球界で60歳を過ぎても現役を続けるという文字通り「あぶない人」になりかけていましたが、遂に2014年を以って現役生活に終止符を打ち、この長寿野球漫画も幕を引きました。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☀| Comment(20) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。

水島さんの漫画は、女の人が皆んな同じ顔をしているのと、歳を重ねるほど面白くなくなったのがね・・・女性選手登場前の「野球狂の詩」なんて結構良かったと思っておりますが。
Posted by GATTO at 2017年11月08日 07:37
逆に言えば、古い作品で、彼が女性を描いていなければ素晴らしいもののはずでして、里中満智子さんとのコラボ作品「10番」シリーズ、特に最後の「スラッガー10番」は最高でした。別に里中さんのファンではありませんが、本人の描いた女性の顔を見ずに、水島さんの漫画を楽しめた、あの作品は本当に良かったです。
Posted by GATTO at 2017年11月08日 07:50
ドカベンも、最後はマンネリでしたなあ。

GATTO殿、明訓のピッチャーが里中だったのはそういう因縁なのかもですな?
Posted by 燈台森 at 2017年11月08日 08:25
アブサンの息子は晴れて阪神入りして母の悲願を達成したような記憶があります。

女性がプロ野球のエース級から平気で場外ホームラン打つドカベンのプロ偏と比べれば、酔っ払いジジイが代打で活躍するアブサンの方がよほどまともな作品だと思いますね。

フィクションであっても男女の肉体差というのは無視できないと個人的には思う。
水原勇気は軟投派の投手だったから、まだありえた。
スラッガーとかキャチャーとか外野って、小学生までじゃないんですかね、男女一緒にできるのは。
Posted by デハ at 2017年11月08日 09:27
ほほほほ〜

田舎帝王さんの風林火山、文章力が凄いわ〜まだ見てない人は必見よ〜👍

あぶさんも、サザエさんやコナンくんみたいに、歳を取らなければもっと長く現役でいたかもね〜💀
Posted by おんな城主 at 2017年11月08日 11:41
百足衆様、お元気でしょうか?

今日の昼食を、発表します。
チキンソテーです。ラーメン以外のランチもたまにはいいですね♪
Posted by ラー at 2017年11月08日 12:14
雨となつた、甲府市内の午後。
けふの「わろ天下」わろ(葵演)は、広瀬すずの姉に、嫉妬する。

という、回でした。
サテ皆さま。前回、一番槍を逃した為、一番槍競争から、引退を決意しました。
これからは、めっきり投稿も少なくなると思いますが、たまには爺の事も思い出して下さい。
アデユー。
Posted by 百足衆 at 2017年11月08日 15:44
万千代の初陣が決まり、万千代の身を案じる直虎と椿裕尼の二人であったが、椿裕尼は体調不良を訴える。

万千代の初陣は駿河国田中城攻めであった。

万千代は戦場でのお側警護を名乗り出るが、本多忠勝に追い出されてしまう。

守り堅固の田中城攻めを前に、嫡男信康が援軍として岡崎より着陣する。

戦場を前に軍議の席から外された万千代は戦働きでの出世が出来ぬと不満を漏らすが、それを聞いた信康は「戦働き以外の活躍を期待しているのではないか?」と父家康の心の内を読み解く。

その日の夜、万千代は家康の寝所付近に不穏なものを感じるが、家康は特に気に掛ける様子を見せなかった。

夜が明けて、軍議の席への同伴を求めるが、康政、忠勝、忠次の三人衆は「昨夜感じた不審者を捕らえる様に」と万千代を早々に追い出してしまう。

またしても戦陣から外されて不満を漏らす万千代は不審者捕縛に躍起になる。

日が沈み夜になると万千代は家康の寝所で眠りこけていた。

家康は眠りこける万千代に薬湯を所望するが万千代は目を覚まさない。

別の者に薬湯を煎じさせようと呼び出しに応じたのが信康と共に着陣していた近藤と名乗る若侍であった。

近藤が家康に薬湯を差し出したその瞬間、万千代は起き上がると近藤に対して毒見を迫る。

毒見を迫られた近藤は短刀を抜いて家康に襲い掛かる。

万千代が咄嗟に家康を庇い近藤の刃を肩に受けて手傷を負うが、敷布の下に隠し置いた槍を振い刺客を取り押さえる。

事が落ち着き、万千代のもとに康政が訪ねる。

康政に請われるままに刺客を取り押さえるまでの経緯を話す。

薬箱の異変に気付いた万千代が一計を案じて刺客を招き寄せたのだった。

近藤の正体は武田の放った刺客であった。

万千代は信康の側近から武田の間者が出た事で、信康の立場が危うくなるのではないかと信康の身を案ずるのであった。

寝所での一件で一万石の大名に出世した万千代だったが、寝所で槍を振った事が別の意味に捉えられてしまい笑われ者にされていた。

色小姓の誤解を恥じた万千代は元服する事を熱望するが、元服するには井伊家の暫定当主である直虎より家督相続の許しを得なければならない。

直虎に敵愾心を抱いていた万千代は大いに嘆く。

万千代は椿裕尼の見舞いに格好つけて井伊谷に赴き、直虎と対面する。

出世して旧領を取り戻す事を熱望する万千代と井伊谷を戦とはかかわりのない穏やか土地にしたいと願う直虎と意見が激しく対立しあう。

「家督相続を認めぬ」と挑発する直虎に「力づくでも家督を奪う」と言い残して立ち去る万千代。

話し合いの場は決裂したが、その事を知らぬ椿裕尼は二人が話し合いの切っ掛けが作れたことを喜んでいた。

直虎は病床の母に井伊の後見として見聞きして体験した事の喜びを伝え、感謝の言葉を贈る。

その日の夜、裕椿尼は穏やかに息を引き取ったのだった。

一万石を得て軍議の末席に加わった万千代を悪しく言うお歴々に対して手傷を負った肩を見せて悪口を黙らせる。

武将としてのその一歩を踏み始めた時、家康暗殺未遂事件が徳川家に暗い影を落とそうとしていた……。
Posted by 田舎帝王 at 2017年11月08日 20:30
お待たせしました
今週の女城主のレビューです

近年の研究では信康切腹の指示は信長ではなく家康自らの判断で切腹させた説が有力ですが、ドラマではどう描かれるのでしょうね?

Posted by 田舎帝王 at 2017年11月08日 20:35
田舎帝王さん

待ってました、貴殿の神レビュー。
信康の死の原因、現在でも謎が多い事件ですが、ドラマではオーソドックスに「信長から死を賜る」描写がされるような伏線が、前々回に描かれていましたね。
Posted by シモン at 2017年11月08日 22:08
水島新司の野球漫画は基本的には好きなのですが、「作者の頭の中で作られたジオラマ野球」の雰囲気が80年代以降は強くなり、ちょっと魅力が薄れた感じはあります。

「ドカベン」のプロ野球編は、蛇足だったような気もする。
「巨人の星」の講談社コミックス17〜19巻の密度の異常な濃さに比べると、「ドカベン」は職業野球としてはどうも分が悪い。

「野球狂の詩」で描かれていた国分寺球場の雰囲気は、今ではもう出せないでしょう。
Posted by ヨット at 2017年11月08日 23:45
ヨットさん

ドカベンのプロ野球編は、キャプテン翼の成人編みたいなものでしょうね。
Posted by シモン at 2017年11月09日 05:02
おはようございます。

燈台森さん、里中の名前、私もそう思っております。「10番」シリーズ、主人公が新潟出身で、実家が魚屋さんであることを考えると、かなり思い入れのある作品のようです。

デハさん、私は水原勇気の段階で拒否してしまいました。リアリティの問題もありますが、水島さんの絵の女性というのがどうもだめで、あの絵で描かれた女性を主人公やそれに近い立場にするのなら、他の女性を全て別のが描かないと受けつけられないな、と思いました。
Posted by GATTO at 2017年11月09日 07:42
晴れとなつた、甲府市内のお昼時。
けふの昼食が、発表された。麦ご飯だ。とろろも、つく。
わろ天下は、最近見たり見なかったりする。

サテGATTOさん。水原選手は存じませんが、水原監督は名監督でした。水原弘は、ハイアース。ウパウパチンチン、ウパウパチン。
Posted by 百足衆 at 2017年11月09日 12:17
箱絵の神様として名高い小松崎茂氏は女性の絵を描くのか苦手で少年誌で軍艦や戦闘機なのどの挿絵を描く様になったそうですね

Posted by 田舎帝王 at 2017年11月09日 17:49
こんばんは。

今は帰宅中、バスの中です。しかし、自宅よりもソフトバンクの接続が良かったりして・・・(汗)

百足衆先生、私の今日のお昼は、チキン南蛮のお弁当でした。「わろてんか」ここまでのところ、毎回見ていますよ。

田舎帝王さん、水島さんや松本零士さんにもその苦手意識があれば良かったです。彼らのたった一つの女性の顔は、それなりに美人だったりしますが、みんな同じ顔では飽きがくるというものです。
Posted by GATTO at 2017年11月09日 19:22
夜の帳の降りた、甲府市内の夜。

サテ田舎帝王さん。小松崎さんという画家は存じませんが、人物画より風景画を得意とする画家は、大勢います。
その代表が、東山魁夷ですナ。
さうさう、女城主直虎の描写、まさに魁夷の絵画に匹敵する文学的描写ですナ。天晴れです。

サテGATTOさん。キチン南蛮でしたか。佳い佳い。若い人は、どんどん南蛮文化を採り入れ、世界に伍する人材であってください。
其れと、「わろ天下」を見続けるとは、胆力がありますナ。日和っ子の方が、面白かった。
Posted by 百足衆 at 2017年11月09日 19:40
小松崎茂氏の話なら、デハさんが詳しそうな感じがするけどどうかな?
Posted by 田舎帝王 at 2017年11月09日 21:27
小松崎先生はプラモデルの箱絵やSF画の大家です。特に重巡洋艦と日本軍戦闘機の権威です。重巡高雄の大ファンで「高雄のしげちゃん」と呼ばれたほど幼い頃から高雄ばかり描いていたそうです。
キャラクターモデルの箱絵は現物を超えてしまったと批判されたこともあります。人物画は、小学生が描いて先生に褒められるような歯茎や鼻の下の筋が強調された気持ち悪いものでした。男性なら、描くのが軍人なのでまだよいのですが、女性はマジで気持ちわるかったです。
Posted by デハ at 2017年11月09日 23:15
松本先生の描く人物は男女とも極端な美形か極端な不細工でした。女性はシーボルトの孫娘の楠本高子さんがモデルとのことですが、ウクライナ人にも似て居ます。
Posted by デハ at 2017年11月09日 23:17
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