2017年11月10日

食品サンプル

飲食店の店頭に陳列されるリアルな料理の模型です。

food_sample.jpg

海外に初めて行った人が困る事のベスト10に、「レストランで食事を注文する時、メニューのお品書きだけではどんな食べ物なのかわからない」という事があります。
東南アジアのフードコートなら写真を指差せば注文に事足りるのですが、ヨーロッパで文字だけのメニューを渡されても、それがどんな食べ物なのかを推察するには相当の語学力が必要でしょう。

naganawa002.jpg

「食品サンプル」は、日本で大正時代から昭和初期にかけて独自に発展した実用芸術です。
初期の段階では、食品サンプルは寒天を用いて実物を型取りし、蝋を流し込んで成型した後、彩色してリアルな食品の模型を作りました。

蝋は夏場の高温で溶け出してしまうため、1970年代以降は合成樹脂が素材に用いられるようになりました。
1972年には、サンプル職人の竹内繁春さんによって、針金を用いることでフォークを宙に浮かせたスパゲティの食品サンプルが生み出されました。

日本の飲食店では、主として洋食屋にこれら食品サンプルが多く導入されました。一年を通じて同じようなメニューしか出さない店舗では、こういった食品サンプルを置く方が、実物をサンプルとして店頭に置くよりも中長期的には遥かにコストが安くなるからです。

その一方で、高級店にはこういったサンプルが置かれることは稀で、「サンプルを見なくても当店の味のわかるお客様だけお越しください」という姿勢がありありと見て取れます。また、一品しかメニューのない店も基本的にはサンプルは置いてありません。

食品サンプルの短所をあえて挙げるとすれば、「実物よりも良く見えてしまうこと」です。
サンプルを見て、こんなに美味しそうならこの店に入ってもいいな、と判断して入店するも、出てきた実物は遥かにしょぼいものだった・・・。

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これを2011年のおせち料理で実践したのが、バードカフェです。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☀| Comment(13) | アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
晴れとなつた、甲府市内の夜明け。
サテ食品サンプル。実際に食べられる方が、佳い。
Posted by 百足衆 at 2017年11月10日 06:13
サンプルはつやが不気味で食べようとは思わなかった。
ほっともっとのチラシやCМのステーキやトンカツは大きいけど実物は焼き肉やうすっぺらなカツで腹が立つ。チェーンになっていない弁当屋の方が大きくてうまそうなものを出す。
Posted by デハ at 2017年11月10日 06:33
おはようございます。

成田イオン・モールの中の天ぷら屋さんは、サンプルはないのですが、メニューに写真が載っています。な、何と、実物は写真よりも天ぷらが大きいのです!
喜んでいたのもつかぬま、嫁さんに半分食べられてしまいました(笑)。
Posted by GATTO at 2017年11月10日 08:06
百足衆様、百足衆様、

一番槍、おめでとうございます。
おめでとう、ございます。
ことっほぎゃ!ことっほぎゃっ!ことっほぎゃ!ことっほぎゃっ!

GATTO様、GATTO様、
私のより、菅原君 の方が天麩羅が大きくて、悔しかった事があります。
ほげらっ ほげらっ。
Posted by 藤原 at 2017年11月10日 08:27
レストランの前に置かれたサンプルを作り物と思って突っついてみたら本物だったってことがあった。


Posted by 田舎帝王 at 2017年11月10日 08:36
ラーメンがテーブルにぶちまけられた食品サンプルが秀逸です♪
Posted by ラー at 2017年11月10日 09:29
今日の昼食が、発表に、なった!
フライドチキンだ。ポテトも、つく。
菅原君の顔を見ること無しに、わろ天下を観ながら、朗々と、食べる!
うほっ うまそうじゃ、うまそうじゃ。
Posted by 藤原 at 2017年11月10日 11:58
晴れとなつた、甲府市内のお昼時。
けふの昼食が、発表された。のり巻きだ。醤油も、つく。
けふの「わろ天下」は、松坂桃李が寝坊する。
という、回でした。
サテデハサン。今の食品サンプルは、食べられるように出来ているのですかな。
サテGATTOさん。見本よりの大きい海老天丼、
羨ましいですナ。
うほうほう。
Posted by 百足衆 at 2017年11月10日 12:31
こんばんは。


藤原さん、でも中身は藤原さんの方が良いものが入っていたのかも?


百足衆先生、私がいただきましたのは、トンカツならぬ、豚天でした。写真の方が小さかったのは、その大きさの方が見た目のバランスが良く、きれいなので、わざと写真では小さくしたのでしょうね。実際は、写真のままでも十分大きかったですから。
肝心の味の方も申し分のないものでした。
Posted by GATTO at 2017年11月10日 20:35
GATTOさん

人間にとって食べ物とは、見た目の美しさも大きく影響しますね。黄金比とか。

一方、猫をはじめ動物にとっては嗅覚が一番大事な要素のようです。
人間も、料理を美味しく感じるのは半分以上は嗅覚だとか。ナザールスプレーを常用している私は、半分ぐらい味覚を損しているかもしれません。
Posted by シモン at 2017年11月10日 20:55
今ちょうど、NHKラジオ第一放送で
食品サンプルの話をしていますね。
Posted by 無名X at 2017年11月10日 22:42
こんにちは。


シモンさん、料理とは、味覚だけでなく、五感を全て使って味わい、楽しむものなのですね。味覚、視覚、嗅覚、もですが、舌触りの触覚、ステーキからのジュウジュウいう音を楽しむ聴覚。どれも大切なものですよね。


百足衆先生、私も「ひよっこ」の方が好きです。しかし、「わろてんか」も、実は今週が一番面白いです。もう少しでお昼の放送が始まります。ぜひご覧になってください。
Posted by GATTO at 2017年11月11日 12:23
夜となった、甲府市内の夜。
サテGATTOさんのお勧めに従い、わろ天下を、観た。
500円借金する話しであった。
500円。500円。
500円あれば、ラーメンと餃子が食べられた。

爺が過ごした、昭和後期とは、そんな時代だった。
Posted by 百足衆 at 2017年11月11日 18:50
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