2018年01月03日

ビテュニアのマリーナ

8世紀頃のキリスト教の聖女です。

Marina_the_monk.jpg
正月三が日も今日で終わりです。明日からまた日常生活が始まります。中には4日・5日もお休みにして長い正月休みを楽しまれる方もいらっしゃるかもしれませんが、9日に社会復帰が大変かもしれません。

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そういう休暇の長短に一喜一憂するサラリーマンと違い、神に仕える宗教の聖人たちは、清貧な生活に身を投じていました。
今日ご紹介する「ビテュニアのマリーナ」もその一人です。キリスト教に関係ない人は勿論、キリスト教徒の方でもその名前をご存知でない人が多いかもしれません。

そもそも「ビテュニア」という地名自体どのあたりなのか見当もつかないと思いますので一応解説しますと、小アジアの北西、マルマラ海・トラキア・ボスポラス海峡・黒海に接する地域一体がかつてこう呼ばれたローマ帝国の属領でした。現在の国名で言えば、トルコの一部に該当します。

ビテュニアのマリーナの事績を、wikipediaから引用してご紹介します。

==引用

マリーナの父親が修道院に入ることになった為、父親はマリーナを男装させ一人息子として一緒に修道院に入った。以降、マリーナはマリノスとして修道生活を送るようになった。マリノスが17歳の時、父親は死期を悟り、誰にも女であることを明かさないように命じた。

マリノスは修道院での仕事の為に、ある人物の家に泊まることが多かった。ある日、その家の娘がとある騎士の子供を宿したが、困った娘はマリノスに犯されたからだと嘘を言った。しかし問い詰められたマリノスは罪を認め、慈悲を願った。このために修道院の外に追放されることになった。マリノスは修道院の門の近くに住み、パン屑を拾って暮らすようになった。娘の子が生まれるとその子を引き取り、さらに2年ほど暮らしたのちに修道院に戻され、下働きをして暮らした。

マリノスの死後、修道士たちが遺体を洗おうとしたときに、マリノスが女性であったことが判明した。修道士たちは許しを請い、マリーナの遺体は礼拝堂内に葬られた。嘘をついた娘は悪霊に取りつかれ、罪を白状することとなったが、娘がマリーナの墓前に近づくと悪霊は去った。


==ここまで

この事績、「本当は女性であった修道士が、姦淫の疑いを着せられて破門させられるが、死後に女性だと判明する」という下りを読んで、何か一度どこかで聞いたことのあると思い出す人はおられませんでしょうか。
芥川龍之介の切支丹物「奉教人の死」がまさしくその小説です。

芥川は、13世紀の聖人伝「黄金伝説」(レゲンダ・アウレア)の79章に書かれた聖マリーナの物語を下敷きに、マリーナを「ろおれんぞ」と改名し、「しめおん」という人物の創作と、最後に火事によって全てが判明する急展開を追加して、この珠玉の傑作を書きました。

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正月三が日の最終日、芥川の短編集を手にとってゆっくりと読書三昧で過ごしたいと思います。

(本分と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☀| Comment(30) | 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
乾坤一擲、一番槍。
Posted by 百足衆 at 2018年01月03日 05:01
今日の一番槍、百足衆様がゲットですね。
Posted by ラー at 2018年01月03日 05:06
一番槍を逃したでござる

中世には伝説となっている女教皇がいましたね
Posted by 田舎帝王 at 2018年01月03日 05:46
酷寒となつた、甲府市内の夜明け。
けふの「わろ天下」放送は、有りません。

サテ田舎帝王さん。けふは出勤との事、御苦労様です。働く人が支える日本を、無知な芸人が腐すことは、正視に耐えない。
何故そんな番組を企画するのか。テレビはもう、わろ天下や大河ドラマ以外は、全部見る必要無し。

サテラーサン、けふの昼食は、ラーメンですかナ。
Posted by 百足衆 at 2018年01月03日 07:15
酷寒なれど快晴の、甲府市内の朝。
けふも信玄神社に参拝。今しがた、帰宅した処です。

サテ、早めの昼食予報。
田舎帝王さんは、冷凍食品の詰合せ弁当。
GATTOさんは、まい泉のトンカツサンド。
デハサンたちは、生姜焼き定食。
意表を突くラーサンは、ラーメンと見せかけて、長崎チャンポン。

と、予想。
Posted by 百足衆 at 2018年01月03日 08:03
田舎帝王様

>中世には伝説となっている女教皇

女教皇ヨハンナですね。
中世の伝説になっている、9世紀に在位したとされるヨハン・アングリクスです。
この人も、ビテュニアのマリーナ同様「男装の聖職者」でした。
Posted by 無名X at 2018年01月03日 08:48
マリーナ改めマリノス・・・ですか。

天皇杯、マリノス負けちゃいましたね。
残念。
Posted by A2Z at 2018年01月03日 09:06
しめおんとはシモン様の別名では・・・・。

母校は13位。昨日こけたから・・・。こけなければシード採れたかもしれない。

東洋は復路弱くて逆転されてしまった。
青学が強いのは緑ブルマの女子部員と一緒に練習しているからに違いない。

外人使ってるチームが失速するのを見るのが毎年の一番の楽しみ。心からざま見ろと思っている。
駅伝はチーム競技、一人だけ早い奴がいても区間賞はとれても優勝はできないのだ。

逆に青々と反り上げて煩悩と戦う駒沢がチャライ長髪の奴に負けていると悲しくなる。
母校ではないが、駒沢は毎年応援していた。
Posted by デハ at 2018年01月03日 10:35
デハさん

國學院、往路善戦してましたね。
国士舘に勝ってたのは凄い。
Posted by シモン at 2018年01月03日 11:22
デハさん
青学の女子の緑ブルマーは目の保養になりますね
Posted by 田舎帝王 at 2018年01月03日 12:23
田舎帝王 まさにそのとおりです。
シモン様 去年以外はここ数年出場しています。私の在学中は考えられないことでした。お褒めの言葉ありがとうございます。

一応母校を応援していますが、早稲田・法政など高偏差値大学の一般入試選手と、駒澤大学の仏教学部の選手は毎年応援し、学力の低い選手や外国人は応援しないスタンスです。
Posted by デハ at 2018年01月03日 12:33
今日は冷凍食品の詰め込み弁当でした
さて、明日のお昼は何を食べようかな
Posted by 田舎帝王 at 2018年01月03日 18:34
田舎帝王様百足衆様

私は明日が仕事始めなので、五目蕎麦にしますね♪
Posted by ラー at 2018年01月03日 20:22
こんばんは〜

マリノスですか・・・私にとっては、JEF は、いつ J1に上がれるかな・・・

百足衆先生、今日は三食ともお節料理の残りものでした。特に煮物でしたね。
Posted by GATTO at 2018年01月03日 20:53
女性同士なので妊娠はありえないというどんでん返しのオチと聖母マリアの受胎告知が両立しているキリスト教世界。
奥は深い。
Posted by ヨット at 2018年01月03日 23:20
酷寒となつた、甲府市内の夜明け前。
けふから、「わろ天下」放送が、再開されます。お愉しみに。

サテヨットさん。鋭い指摘ですナ。そもそも処女懐胎という前提に、無理がありました。
Posted by 百足衆 at 2018年01月04日 04:10
酷寒なれど快晴となつた、甲府市内の朝。

けふの「わろ天下」松坂桃李が、髭を生やした。

という、回でした。
サテGATTOさん。ジェフ千葉と、我がバンホーレ甲府が、相見える事となりました。
お互い切磋琢磨して、行きましょうゾ。
Posted by 百足衆 at 2018年01月04日 08:10
百足衆さん

バンホーレではなく、ヴァンフォーレです。
Posted by 菅原 at 2018年01月04日 08:19
菅原君 この、
だらくそ!だらくそ!ぱげ!ぱげ!かわずやまの、日本相撲教会!

バンホーレで、合っている!
バンホーテンではない!
ココアが飲みたい!

だらくそ!だらくそ!
だらくそ!だらくそ!
ぱげ!ぱげ!
ぱげ!ぱげ!
Posted by 藤原 at 2018年01月04日 10:07
好天となつた、甲府市内のお昼前。

けふの昼食予報。
GATTOさんは、惣菜パン。
デハサン達は、八宝菜。
ラーサンは意表を突かず、チャンポン麺。
田舎帝王さんは、味噌カツ定食。胡麻付き。

と、予想。
Posted by 百足衆 at 2018年01月04日 11:28
百足衆様、

本日は五目蕎麦の予定でしたが、予定を変更して、水戸のちゃんぽん屋さんで800円のちゃんぽん麺にします!
Posted by ラー at 2018年01月04日 12:09
明けましておめでとうございます

今日のお昼ごはんはポークカレーでした。
Posted by 谷汲線デロ一型 at 2018年01月04日 12:21
昼はなか卯のうどんでした
Posted by デハ at 2018年01月04日 20:08
百足衆先生、こんばんは。

今日のお昼ごはんは、昨日に引き続きお節料理の残りでした。

甲府が J2 にいることは残念ですが、戌年に「.犬ダービー」ができることについてはうれしいです。来年こそは、両チームとも J1に上がり、J1でダービー見たいものですね。
Posted by GATTO at 2018年01月04日 21:48
昨日のお昼はアサリと白菜のクリームソーススパでした
Posted by 田舎帝王 at 2018年01月05日 03:10
漆黒の闇に沈む、甲府市内の夜明け前。
けふの「わろ天下」を、お愉しみに。

サテ昼食予報は、ラーサン以外は、悉く外しましたナ。
残念至極。けふは、的中させますゾ。
Posted by 百足衆 at 2018年01月05日 04:24
今週の西郷どん 〜西郷氏について〜

この物語は上野の西郷隆盛像の除幕式のエピソードから始まった。

西郷隆盛の未亡人西郷糸は西郷隆盛像を見上げて「こげんお人じゃない」と狼狽したと記録されている。

なぜ、隆盛の側にいた彼女がその様な発言をしたのか今になってはその真意を知る者はいないが、後日、糸本人の口から語られた話として、「人前に出るときは正装して身を正す人であって、浴衣姿で散歩するような人ではない」と言う趣旨の説明をしたと伝えられている。

現代においても、軍服姿ではなく浴衣姿に兵児帯を絞めた隆盛像に対して批判的な意見を述べる人が居る事を記しておきたいと思う。

ところで、西郷隆盛は九州の名門菊池氏の一族である。

菊池氏の支流の一つが西郷氏であり、島津家に仕えた薩摩西郷氏の流れを汲んでいるのが隆盛である。

この西郷氏の一族は後に本州に渡り、三河の地に根付く事となる。

三河西郷氏である。

この三河西郷氏の子女である西郷の局と徳川家康との間に生まれたのが2代将軍秀忠である。

さらに、隆盛と同時代を生き、後に薩長軍と干戈を交える事となる会津藩の家老職にあった西郷頼母ももた三河西郷氏の流れを汲む一族である。

西郷一族の地を引く秀忠が父家康と共に築き上げた徳川幕府を同じ西郷一族の地を受け継ぐ隆盛が討幕の兵を挙げ、会津の地に渡った西郷一族の頼母が幕府に殉じる。

血脈と言う視点から垣間見ると歴史の因縁を感じられて面白いと思う。

Posted by 田舎帝王 at 2018年01月08日 17:59
今期はコラム風にして時代背景の解説をしたいと思います

幕末は興味は無くて関心がある程度の知識しかなく、戦国時代ほど詳しくありませんが、ドラマの豆知識をお届けしたいと思います
Posted by 田舎帝王 at 2018年01月08日 18:06
今週の西郷どんその2 〜郷中教育〜

僕の義理の兄が超大手企業を相手にコンサルタント事業を行っていて、その義兄が人材育成の基本精神にしているのが郷中教育です。

郷中とは薩摩藩内特有の組織で、劇中では町内会と解説されていましたが、それは郷中の一側面でしかなく、実際は在郷の軍事組織の事を郷中といいます。

薩摩藩は現在の鹿児島市内にある鶴丸城(鹿児島城)を中核として、島津領内に外城(とじょう)と呼ばれる113の行政区に振り分け、島津武士団をそれぞれの外城に住まわせて行政や軍事に当たらせました。

この外城が後に郷と名を変えたのが郷中です。

郷中教育では、各郷毎の年長者が後進育成に当たっていました。

6歳~8歳と言いますから、現代の小学校低学年の年齢に達すると郷中教育を受ける様になります。

6~10歳ぐらいの少年は小稚児(こちご)思春期を迎える11〜15歳の少年を長稚児(おせちご)少年期から青年期を迎える16〜25歳の若者たちを二才(にせ)所帯を持ち独立した青年を長老(おせんし)と言いました。
郷中教育の中心は二才が担い、四書五経や武芸などを収め、薩摩藩内に一朝事が起これば武装して主家の下にはせ参じる薩摩武士の精神を叩きこまれました。

ところで、劇中、示現流の稽古の様子が何度か映し出されていましたが、薩摩藩第11代藩主であり島津家28代当主である斉彬は奇声を上げて木刀を打ち込む示現流の訓練の様子を見て「キチガイの剣法」と感想を漏らしたと伝えられています。

また、現代に続く示現流の道場の中には常在戦場の精神を貫くために、道着ではなく普段着での稽古を行っている道場もあり、会社帰りのサラリーマンが背広姿で木刀を振う姿が見られるそうです。
Posted by 田舎帝王 at 2018年01月08日 19:30
雨となつた、甲府市内の夜。

サテ田舎帝王さん。視点を変えた解説がとても佳い。
直虎の時とは違った視点での文章を、読むうちに心が熱くなりましたゾ。
Posted by 百足衆 at 2018年01月08日 19:49
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