2018年02月24日

睡眠工場

20世紀ロシアの建築家、メルニコフによって考案されたプランです。

suimin_factory.jpg

2005年に公開された、ジョニー・デップ主演の映画「チャーリーとチョコレート工場」を御覧になった方は多いと思います。ちょっと楳図かずおテイストのするこの映画、実は1971年の映画のリメイクで、そちらの邦題は「夢のチョコレート工場」でした。

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チョコレート工場で見る夢はどちらかと言えば悪夢の方ですが、良い夢を見るための工場の設計を試みたのが、20世紀ロシア、というかソ連の建築家・メルニコフです。
1929年、「緑のモスクワ計画」という設計コンペが行われました。その目的は、「市民の保養所をモスクワ郊外の森林地帯につくる」というプロジェクトで、ソ連政府が主催したものです。

メルニコフが提案したプランが、「睡眠工場」というものでした。これは一口で言ってしまうと「集団催眠室」です。では、現代日本のカプセルホテルとどう違うかというと、これは「睡眠によってソヴィエト的人間を生産すること」が目的ということです。人々は、終電がなくなって、明日の仕事に備えるためにここにやって来るのではありません。そうではなく、「睡眠を通して人間に治療を施し、その性格を変える」「人間のフォルムを変える」ために来るのです。ホテルというより、どちらかと言えば病院に近いです。もっとも、「Hospital」と「Hotel」は、ほぼ同じ語源から分岐した概念ですが。

掲題の画像のように、建物自体が傾けてデザインされている理由は、「高いほうに頭を乗せることで、枕を不要化する」からです。日本人の感覚では、枕はあってもいいからとりあえず水平に寝かせて欲しいものですが、それではソヴィエト的人間としては失格です。

「人間は工場で生産される製品であり、温度、湿度、気圧、音響、香り、振動などによって品質管理される」というのが、メラニコフの主張です。これに現代日本人の多くは反発するでしょうが、実は既に大多数の日本人は「温度、湿度、気圧、音響、香り、振動などによって品質管理されている」のではないでしょか。

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「緑のモスクワ計画」には、突っ込みどころ満載ながらも新しい都市計画像が垣間見れましたが、「緑のおばさんの東京計画」には、たとえば環状2号を見れば明らかなように、先見性はおろか知性のかけらも認められません。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☀| Comment(20) | 建築物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
乾坤一擲、一番槍。
Posted by 百足衆 at 2018年02月24日 05:27
人間を工業部品の1つとして捉える発想がソビエトらしさを際立たせてますね

現代日本人は機械によって管理されていると言っても過言ではないですね
中にはそれに反発する人たちが居ますが、総じて左サイドの人間に多く見受けられますね
Posted by 田舎帝王 at 2018年02月24日 11:24
NHK教育の5分間番組 ”23:55” の終わりの方で、"DREAM" の5文字が工場の中で組み立てられ、梱包され、運ばれる、というアニメーションがよく流されていましたが、優しい雰囲気で結構好きでした。
Posted by GATTO at 2018年02月24日 12:24
田舎帝王殿

>それに反発する人たちが居ますが、総じて左サイドの人間に多く見受けられますね

やましいことやってるからですね
人権も、日本人逆差別する権利守れとかなんとか
Posted by A2Z at 2018年02月24日 12:32
ドイツのアウシュビッツも、ほぼ同じ設計思想ですね。

ただ、睡眠時間の長さ(アウシュビッツは∞)が違うだけで。
Posted by 菅原 at 2018年02月24日 12:37
菅原君 この、
だらくそ!だらくそ!ぱげ!ぱげ!かわずやまの、眼鏡先輩!

なあにが、「ドイツのアウシュビッツも、ほぼ同じ設計思想ですね」だ!

では来月のフランクフルト出張の際は、菅原君はアウシュビッツに宿泊したまえ!

アルバイトマハトフライ!
Posted by 藤原 at 2018年02月24日 13:11
カーリング女子が銅メダルを賭けて闘うこととなつた、甲府市内の夜。

サテ田舎帝王さん。風林火山の活写、見事也。
昨日の惜敗も、英国戦で晴らしてくれる。そう信じていますゾ。
英国の選手は、声が大きい、要注意。
Posted by 百足衆 at 2018年02月24日 19:02
カーリング女子が銅メダルを賭けて闘うこととなつた、甲府市内の夜。

サテ田舎帝王さん。風林火山の活写、見事也。
昨日の惜敗も、英国戦で晴らしてくれる。そう信じていますゾ。
英国の選手は、声が大きい、要注意ですゾ、剣呑剣呑。
Posted by 百足衆 at 2018年02月24日 19:50
西郷どんを切り捨てた為に風林火山に全力を注いでレビューしています
さて、話もいよいよ大詰め
物語は第四次川中島の戦いへと突入していきます
Posted by 田舎帝王 at 2018年02月24日 19:58
西郷どん、ここの読者の中にもリタイアした人が多いみたいですね。
私もその一人ですが。
理由は、「花燃ゆ」と同じ臭いを感じてしまったからです。

やはりレビューは、その画面を見た人と共有するからこそ活気付くと思います。
田舎帝王様、クライマックスに向けて、明日の放送の解説を楽しみにしています。

Posted by 無名X at 2018年02月24日 20:45
田舎帝王殿が、西郷どん放映開始当時に、幕末薩摩藩の財政状況を解説してくださいましたが、それと映像と合ってないんですよね。

暇さえあれば猪獲ったり鰻獲ったり。うーむ。
Posted by A2Z at 2018年02月24日 21:01
下級武士というのは金はないけど時間だけが有り余るほど有るという生活を送っていました
西郷隆盛は狩猟を趣味にしていましたが、貧乏ぐらしの若い頃の隆盛は、趣味というよりも食にありつけるかどうかの死活問題だったかも知れませんね

Posted by 田舎帝王 at 2018年02月24日 22:23
下級武士は生活の足しに内職を行っていました
長屋暮らしだったので、長屋全体が作業場になっていました
基本的に内職は黙認状態でしたが、尾張藩だけは異質で、藩をあげて内職の斡旋を行っていたそうです
名古屋のモノ作りのDNAは江戸時代から続いているのですね
Posted by 田舎帝王 at 2018年02月24日 22:30
風邪が治らなくて今年の有給を4月を待たずに消化してしまいそう。困った。
私の先祖も「箕作」とあったので箕でもつくる内職をやってたのかと思ったら、馬丁のことだったみたいです。初代の頃は最下層の武士でした。のちに家老の次男をもらって一躍上級武士に成り上がりました。
家老家では次男の息子は家を継げず養子に出され、次の代の次男を養子にするようになっていました。これは万が一断絶した時血統の近い者を養子にするためでした。
Posted by デハ at 2018年02月24日 23:51
無理やり女性を活躍させるから詰まんないんですよ、最近の大河は。真田丸だけが例外でした。ただ今回の女性陣はその真田丸と被っているようです。甘利私の好みでない地味な顔の女が、史実を無視してだ逸訳して威張っていると聞いて、見る気が失せました。

ただ、個人的に好きな人物である赤山靱負の最期だけは見てみたかったです。
 犠牲になることにより島津家を救った人生が先祖の歳久公と似て居るほか、家老家の次男で他姓を名乗らされたという生い立ちが自らの先祖と被るのが、私が赤山靱負が好きな理由です。
 また、演じている人物も本物の薩摩隼人(かつては小松でした)なのが良かった。
ただ、弟がちょっとなぁ・・・。弟の方はゴリさんの顔しか思い浮かばないので。
Posted by デハ at 2018年02月24日 23:56
薄っすら空が明るくなる、甲府市内の夜明け前。
けふの「5分でわかるわろ天下」わろ(葵演)は、隼也とつばきさんの仲に頭を痛める。

という、一週間でした。
サテ田舎帝王さんデハサン。
金メダル、おめでとう。
爺は既に就寝していので、朝まで知りませんでした。
Posted by 百足衆 at 2018年02月25日 05:57
NHKの桑子アナウンサーが画面にいない時だけ日本がメダルラッシュ
Posted by 通りすがり at 2018年02月25日 07:32
昔、睡眠学習機が雑誌に広告を出しまくっていましたが、そこで信憑性を裏付けるためのソースが
「ソ連でも研究されていた」
でした。
Posted by ヨット at 2018年02月25日 13:48
晴れとなつた、甲府市内の昼下がり。
愈々、ピョンちゃん五輪も、本日終幕を、迎える。

サテヨットさん。
ソ連は、鉄のカーテンの向こう側で、様々な実験を繰り返していたことが噂されていた。多くの非道な人体実験が行われている、と当時の日本のテレビ局が伝えていた。
だが、睡眠学習機の効能を調べる位なら、人体実験というのは聊か大袈裟でしたナ。
Posted by 百足衆 at 2018年02月25日 14:35
夜となつた、甲府市内の夜。
けふの「セゴどん」セゴ(鈴木演)は、妻に離縁され、その際に貰った手切れ金で、江戸に向かう。

という、回でした。
Posted by 百足衆 at 2018年02月25日 21:18
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