2018年07月19日

二十四の瞳

1952年(昭和27年)の壺井栄さんの小説です。

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1994年に歌手の郷ひろみさんが発表した楽曲に、「二億四千万の瞳」という楽曲があります。
これは当時の日本人の凡その人口=1億2千万人に2を掛けたものです。一つ目小僧とのっぺらぼう、三つ目が通るを除いて通常人間には目が2つあるからです。ちなみに2018年現在、日本人の総人口は 1億2463万人ですので、約二億五千万弱の日本人の眼球が存在することになります。

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「二十四の瞳」は、瀬戸内海の海べりの一寒村を舞台にした、戦前から戦後にかけての時代の激動に呑まれていく教師と生徒達の姿を描いた小説です。教科書や学習雑誌に掲載されていたこの小説の紹介ページには、「舞台は小豆島」と書かれているものが多数ありますが、小説の本文にはこの村が小豆島だったとは一言も書かれていません。これは、著者の壺井栄さんの故郷が小豆島だった為、1954年の木下惠介監督作品でこの小説が映画化(主演:高峰秀子)された際に「舞台は小豆島」になったからです。

ではあらすじを簡単にご紹介しましょう。

昭和3年(1928年)。島の分教場に、新卒の女性教員・大石が自転車に乗って颯爽と赴任してくる。当時はまだ女性の教師が珍しかったため、「おなご先生」として12人の一年生たちに慕われるが、保守的な村の大人たちからは敬遠される。ある日大石先生は自転車で通勤途中、生徒の掘った穴に転落してアキレス腱を断裂し、本校へ転任して分教場を去る。生徒達に慕われながら村を後にする大石の姿を見た大人たちは、漸く大石がかけがえの無い存在だったことに気づくのであった。
やがて、満州事変から太平洋戦争へ日本は進んで行き、大石の夫や男子生徒たちは徴兵され戦地に赴く。
昭和26年、夫と母親、末娘を戦争で失った大石は、再び代用教員として分教場の教壇に立つ。暫くして、大石の後をついで正教員として勤務するかつての教え子の呼びかけで、消息がわかる5人の教え子達が再び集合する。皆は昔の集合写真を囲み、「荒城の月」を歌いながら感慨にふける。

という内容でした。

著者の壺井栄さんの夫は、詩人で日本共産党員の壺井繁治さんでした。
壺井繁治さんは、「七つの首」という詩を発表し、軍国主義に走った日本と、東京裁判で死刑判決を受けた東条英機はじめ7人の被告に対し、「彼ら7人が処刑されることでこれまで抑圧されていた日本が明るくなる万歳(=シモンによる要約)」という詩を書きました。
しかし、繁治さんの論理に従えば、「二十四の瞳」の男子生徒のうち戦地に赴いた生徒の中には、従軍慰安婦に対して無礼なことをしたり、南京で無垢の中国人を殺傷していた者も当然いたのではないか、という反論が寄せられたそうです。

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なんでもかんでも「戦争に関与していた日本人=悪」と決め付けると、いろいろな部分で論理に綻びが生じます。「安倍政権の施策=なんでもかんでも悪」と決め付ける人たちも、冷静に現状分析をして、是々非々の対応をした方が日本国民の支持を得られるというのは自明なのですが、どうも彼らの目的は「日本」国民の支持を得ること、ではないようです。

(本文と写真は関係ありません)
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posted by シモン at 05:00| 東京 ☁| Comment(18) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先陣。
なんか胸糞悪い作品かと思ったらアカが書いていたのか。
ところがドラマは俳優座や前進座の役者の作品がアイドル出身者の出るやつよりいいんですよね。
Posted by デハ at 2018年07月19日 05:47
乾坤一擲、二番槍。
24の瞳は、甲州武者が打ち取ったる。
Posted by 百足衆様 at 2018年07月19日 07:20
晴れとなつた、甲府市内の朝。
けふの「半分青い」はらほれひれはら、という、回でした。

サテデハサン。左翼の小説にしては佳い映画でした、高峯秀子が佳かった。
Posted by 百足衆議院 at 2018年07月19日 07:32
「二十四の瞳」と「山椒大夫」は、盲人を扱ったラストが対照的。
Posted by ヨット at 2018年07月19日 08:27
左翼たちは国民ではなく人民や市民向けのアピールに余念がないようです

Posted by 田舎帝王 at 2018年07月19日 09:21
百足衆様、まだ体調があまり良さそうではありませんね。

冷やしつけ麺でした。
Posted by ラー at 2018年07月19日 13:05
今日は冷やしたぬきうどんでした。

二十四の瞳は昔の教科書には載っていましたが最近はあまり採録されていないようです
Posted by 谷汲線デロ一形 at 2018年07月19日 13:51
小豆島へ遊びに行きたいです
現地で原チャリを借りて島内を回ってみたい
Posted by 田舎帝王 at 2018年07月19日 20:18
こんばんは。

田舎帝王さん、いいな、いいな。オリーブを育てているオイラにとって、小豆島は国内で一番行きたいところです。うらやましいです。
Posted by GATTO at 2018年07月19日 20:46
乾坤一擲。一番前。
Posted by 百足衆議院 at 2018年07月20日 08:31
ちりりんやってのがずっと頭に残ってた
Posted by デハ at 2018年07月20日 09:17
3人戦死、一人病死、一人夜逃げで、残り二人の欠席理由はなんだろう?
Posted by デハ at 2018年07月20日 09:22
雨となつた、甲府市内の朝。
けふの「半分青い」半達は、卓球大会の混合ダブルスに出場し、優勝する。

という、回でした。
サテデハサン。残りの二人は、沖縄の基地移転阻止に出掛けていて留守でした。時は鳩山内閣。最低でも県内、服案が有ります。と云った、が、何処だったのだろうか。
サテ恒例の昼食予報。
GATTOさんはラーメン。
デハサン達はプリンアラモード。
ラーサンは焼きうどん定食。
シモンさんは盆栽ランチ。
田舎帝王さんは食事抜き。
と、予想せり。
Posted by 百足衆議院 at 2018年07月20日 11:50
おお
食事抜きの大張りが当たりましたよ
Posted by 田舎帝王 at 2018年07月20日 15:12
百足衆様、

本日は冷やし中華をいただきました♪
Posted by ラー at 2018年07月20日 16:01
コンビニの素麺でした
Posted by GATTO at 2018年07月20日 16:17
老師
肉屋の焼肉弁当でした。
プリンアラモードは上京した時新宿で食べます。
Posted by デハ at 2018年07月20日 19:06
ウニのパスタでした
Posted by シモン at 2018年07月21日 02:49
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