2020年01月23日

江戸の食生活

2003年に岩波書店から発刊された、歴史学者の原田信男さんの著作です。

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百足衆さんとひじゃさんが、毎日「昼食予想」を行っています。理由については測りかねますが、基本的に人間は「他人が何を食べているか」について興味津々だからだろうと想像します。

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多くの人は、自分たちとさほど変わらない物を食べている食文化に興味を持ちます。ですので、古代人が貝を食べていようが人肉を食べていようがさほど関心を示さないのに比べ、江戸前寿司や天麩羅、蕎麦切り、鰻の蒲焼が食べられるようになった江戸時代の食文化には大いに関心があります。
そして、そんな江戸時代の食文化に興味を持った小説家が池波正太郎です。池波文学にしばしば登場する「根深汁」のような食材は、剣客にしろ火付盗賊改にしろ窃盗団の親玉にしろ、彼らの生活をリアルに浮かび上がらせてくれています。

「江戸の食生活」は、そのような江戸時代の人達が何を食べていたかについて興味津々な読者の欲求を満たしてくれる本です。本書は、歴史学者としての視点から、江戸時代の食文化を体系的・包括的に説明した著作です。たとえば「天麩羅の歴史」だとか、「江戸前寿司の変遷」のような、一つの食材に注目してその内容や、江戸の庶民が食していたメニュー一覧を記述した著作は比較的多いのですが、本書は

序:江戸の食べ物商売
1.江戸の食べ物事情 (肉食の実態と供給・果実のたのしみ・酒茶タバコ)
2.江戸おりおりの食 (食と労働のサイクル・下級武士の食事記録・将軍の儀礼食と食事)
3.食の倫理と身体観 (豪農の食事観と接待・医食同源の思想)
4.山海の恵みと飢饉 (山の食生活・海の食生活・飢饉と救荒食)
5.異域・異国の食  (蝦夷の食生活・琉球の食生活・異人への饗応)
付録:島の食生活

という構成でわかる通り、食の種別や身分差に地域差といった、様々な切り口で江戸時代の食文化を正確かつ体系的に記述しているのです。

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学術的・客観的に記述された本書の唯一の弱点は、「食事をしながら読んでも、あまり美味しそうな気がしない」点です。逆に言えば、通俗的な食文化の本や漫画は「それを読みながら食事をすると、美味しく感じる」ように構成されています。

(本文と写真は関係ありません)

posted by シモン at 05:00| 東京 ☁| Comment(22) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。

百足衆先生、
>単に自分の食べた物を申告すれば、佳い。
 それはお言葉ですな。仕事をしている者にとっては結構大変なことですよ。「昼食予報」は、他の者の協力があって成り立つことを忘れてはなりません。
 それに、先生が偽者を見破れないので、教えて差し上げねばなりませんし。
Posted by GATTO at 2020年01月23日 05:01
小雨模様となつた、甲府市内の夜明け前。

サテGATTOさん、言葉が過ぎて申し訳ありませんでした。偽者にも、注意しよう思います。

けふから数日、検査入院することと成りました。じきに帰還しますので、其れまでの間、スカーレットの解説は、中断致します。爺の投稿を楽しみにしてくださっている皆様には、ご不便をおかけしますが、ご了承ください。
Posted by 百足衆 at 2020年01月23日 06:20
おはようございます。

百足衆様、お大事になさってください。。
Posted by ラー at 2020年01月23日 06:47
>将軍の食事
私は将軍の食事と言えば、編み笠姿で民家に押し入り、七輪からさんまを手づかみで取り上げ、頭からバリバリしっぽまで全部食べて、「褒美じゃ!」もしくは「馳走になった!」と小判1枚を投げつけ、高笑いしながら去っていくものだと思っておりました。

もしくは、薩摩藩藩邸に殴り込みをかけ、黒豚一頭ぺろりと平らげる。

あるいは、腹壊して死ぬまで鯛の天ぷらを食べる。


こうしてみると、家斉は別として、何かを食べている姿を連想できない将軍はみな短命で、神君・吉宗・慶喜は、何か食べている姿が連想でき、いずれも健康で長生きだった気がします。
 人間、食べるのが一番です。
伊達政宗も料理好き・食通で長生きしました。

織田信長も、柿や瓜を食べ歩いていたのでもし光秀に裏切られなかったら長生きしたと思います。
Posted by デハ at 2020年01月23日 07:07
老師、お大事に。
老師がこんなことになったのも、ニセモノどものせいだと思う。
Posted by デハ at 2020年01月23日 07:08
おはようございます!

私の敬愛するオジー・オズボーンさんが、パーキンソン病と診断されたそうです!

百足衆様も、お気をつけて!
Posted by オジー・オズボーン at 2020年01月23日 07:13
ひじゃっ。

おはようございます。
百足衆先生。何も不調なく、無事に終えますように。

GATTO様。
私も昼食予想で負担をかけてしまってすいません。

ひじゃはここ数日風邪。。といってもスペイン風邪じゃなく、普通の風邪です。

病院に行っても、かえって院内感染が怖い。インフルもですが、コロナウィルスも心配ですね。

NHKはコロナウィルスの危険性を正確に伝えてない。日本の国営放送なのに、中国の放送局みたい。

ひじゃっ。
Posted by ひじゃ at 2020年01月23日 07:33
改めまして、おはようございます。

百足衆先生、
 どうか、お大事にしてください。

ひじゃさん、
 責任を感じないでください。百足衆先生は楽しんでいらしたと思いますよ。特に、お二人の勝負になってからは。
 
Posted by GATTO at 2020年01月23日 07:42
百足衆殿
先日の頭部打撲の後遺症がなければ良いのですが。

GATTO殿
人間誰でも、齢を取ると我儘になるものです。
我慢我慢
Posted by 燈台森 at 2020年01月23日 08:12
江戸の文化は、地理的に”海が近くにある”か”ない”かで全然違うものになっていた可能性があり、食文化は特にその影響が大きいと思います。
Posted by ヨット at 2020年01月23日 10:32
ヨットさん

コールドチェーンが確立するまでは、昭和後期でも地域差がありましたね。
Posted by 菅原 at 2020年01月23日 10:45
>菅原さん

青森県の方の塩分摂取量が話題になったのも、やはり地理が関係があったのかもしれません。
Posted by ヨット at 2020年01月23日 13:09
ヨットさん

そうですね。ただ昔は天然塩だったので、工業塩よりも少しは身体に良かったのかもしれません。
Posted by 菅原 at 2020年01月23日 15:07
こんばんは。

燈台森さん、
>人間誰でも、齢を取ると我儘になるものです。
 もしかしたら、自分が一番そうかなぁ・・・

ヨットさん、菅原さん、
 関西のことはまったく疎いのですが、何年か前にテレビでこんな話を聞いたことがあります。ハモは、魚としては日持ちがするので、海から離れた京都(とはいえ、海無しではありませんが)の中心部でも食べられるようになり、やがて名物となったと。
 うちの方は、海の幸が豊富ですが、京都のハモ料理も食べてみたいです。
Posted by GATTO at 2020年01月23日 18:59
GATTOさん

小骨が多いので、専用の骨切り包丁が必要です。
穴子の方が食べやすいです。
Posted by 菅原 at 2020年01月23日 19:24
ヨットさん、菅原さん

コールドチェーンが発達した現代でも、函館のホッケの刺身のように、地場でないと食べられない魚は多いですね。

塩分は、冷蔵庫のない時代に貯蔵用として使われたのだと想像します。
Posted by シモン at 2020年01月23日 22:27
おはようございます♪

今日は取引先と箱弁です。。って、百足衆様はいらっしゃらなかったんですよね。
Posted by ラー at 2020年01月24日 07:05
おはようございます。

菅原さん、
そう、穴子も美味しいですよね。ありがとうございます。
Posted by GATTO at 2020年01月24日 07:34
菅原君 この、
だらくそ!だらくそ!ぱげ!ぱげ!かわずやまの、東出昌大!

GATTO様に、鱧の代替として、何故穴子を、薦めた!?
君の意図は、三重三重だ!本当は、鱧の近隣種のあの魚の単語を、口にしなくなかっただけだ!
それは、

鰻なのです。
鰻なのです。

GATTO様、GATTO様、今京都では、新鮮な鰻に不足しています。武漢市のような、状況なのです、なのです。このところ忙しくて、昼食にも行けません。ですので、

鰻の蒲焼を、送って下さい。
鰻の白焼も、送って下さい。

ご好意に甘えて、申し訳ございません。後日菅原君の方から、穴子の骨煎餅を送らせて頂きます。ますのです。

ほげらっ ほげらっ。
Posted by 藤原 at 2020年01月24日 08:52
ひじゃっ。

GATTO様。
以前教えていただいた、「海底の舞踏会」シリーズ、通読しました。

ホラーとオカルト、そしてサスペンスの混じった作品ですね。楽しみました。

やはり百足衆先生がいないと、昼食予想もなくて、少しつまらないです。

新型コロナウイルスが心配。世界に拡散していそう。

ひじゃっ。
Posted by ひじゃ at 2020年01月24日 14:44
こんにちは、始めまして。

江戸前料理で好きなのは、羽田沖の穴子の天麩羅です。蒲田の近くで食べましたが、絶品です。

GATTO様、菅原様がご示唆されてますが、国産穴子は美味ですよ!東京湾は海産物の宝庫です!
Posted by とおりすがり at 2020年01月24日 18:02
中国からの渡航者を、シャットアウトしないと!

政府は何してる!?
Posted by サーズ at 2020年01月24日 21:25
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