2020年10月17日

たたりの猫少女

「エコエコアザラク」等のホラー漫画で知られる古賀新一先生の1983年の漫画作品です。

nukosyoujo.jpg

このblogの次期管理人として知られるGATTOさん。その名前は、イタリア語で「猫」を意味するものです。GATTOさんは、漫画家の古賀新一先生の作品に精通しており、先日は「ポケバイ★キッド」という漫画を紹介され、私も薫陶を受けました。

oct361.jpg

そんなGATTOさんと古賀新一先生の接点を暗示する漫画作品が、1983年に発表された「たたりの猫少女」です。
ではあらすじを簡単にご紹介しましょう(ネタバレ注意)。

昔、地獄絵を描くことで知られた絵師:良伯は、スランプに陥っていた。絵に迫力が感じられないのである。そんな時、良伯は殿様から3日以内に地獄絵を仕上げろと依頼を受ける。完成させないと命はないと、焦った良伯は、ふと猫を囲炉裏で燃やしたところ、猫が迫力のある地獄顔で迫ってきたので、多くの猫を焼き殺し、地獄絵を完成させるのだった。
という話をおばあさんから聞いた少女・由紀子の話を、母親は法螺話だと信じないが、父親はそれは実話だと断言する。
ある日、家の床下に洞穴があり、そこに多くの猫が生息しているのを見て、由紀子の妹・喜代子は姉の制止にも関らず「平気平気」と探検に乗り出すが、多くの猫に襲われてしまい・・・(以降は漫画を購入してお読みください)

という、話です。登場人物も簡単にご紹介しておきましょう。

良伯:絵師。殿様から百両の契約金で地獄絵を依頼されるが、なかなか完成させないでいると「あと三日で描け、さもないと命はない」と迫られて焦る。愛読書は芥川龍之介「地獄変」。
由紀子:主人公の少女。猫が憑依した妹の喜代子に何度も襲われる。だが不死身。
喜代子:由紀子の妹。ある日洞穴探検に出掛けたばっかりにたたりの猫に憑依され、猫少女となる。
父親:由紀子・喜代子姉妹の父。老婆の語った猫伝説を実話だと言ったり、解説が得意。だが肝心な夜に残業でいなかったり、猫少女喜代子に手を噛まれて救出を断念するなど、あまり頼りにならない。
母親:老婆の語る猫伝説や、由紀子の訴える猫に襲われた話を頭から否定する現実主義者。だが自分も猫話に影響されたのか、ゴミ箱に顔を突っ込んで魚の骨を漁るといった奇怪な行動をする。

このような人物たちが織り成す怪奇譚が、古賀先生の下手糞な独特の筆致で描かれていました。

oct362.jpg

この漫画本の中には、もう一篇「たたりの蛇少女」も収録されています。ちょうど、楳図かずお先生の「猫目小僧」と「おろち」が一巻で楽しめるようなお得な一冊です。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☁| Comment(24) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。

「海底の舞踏会」改作 XXXXI 『告白』更新しました。

https://ameblo.jp/shanghaigatto1960/entry-12631989503.html

山田の話から、谷中の意外な面、更に恐ろしい面が明らかになります。
Posted by GATTO at 2020年10月17日 05:01
乾坤一擲、一番槍。
猫少女は、甲斐の武者が討ち取ったり。
Posted by 百足衆 at 2020年10月17日 05:02
シモンさん、ありがとうございます!この作品も結構好きです!!ゴロニャ〜ン。
Posted by GATTO at 2020年10月17日 05:05
私のブログでも、一部絵を使っています。

https://ameblo.jp/shanghaigatto1960/entry-12605502139.html
Posted by GATTO at 2020年10月17日 05:11
Posted by GATTO at 2020年10月17日 05:13
どちらも妹の遺影を使っています。
Posted by GATTO at 2020年10月17日 05:22
未だ暗き、甲府市内の夜明け前。
サテGATTOさん。一番槍、見事なり、天晴れなり。
新作も、読みましたゾ。今回は、長編なので、読み終えるまでに、時間が掛かった。
山田は、驚いてばかりいますナ。あたかも、オジーさんのやうです。
サテGATTOさんのペンネームが、祟りの猫少女から来ていたとは、知らなかった。その漫画も、読んでみよう思います。
Posted by 百足衆 at 2020年10月17日 05:27
GATTOさん

この漫画も無料で読めるんですよね。
無鉄砲な喜代子が「平気平気!」と猫洞窟に突撃していくシーンは、「ぴょん太のあんぜんにっき」
(参考url: http://biwero.seesaa.net/article/240010018.html )
に古賀先生が影響を受けていますね。
猫でなく、ウサギだったら喜代子はぴょんた君になっていた筈。

GATTOさんの新作はこれから読みます。過去作品の方が、画像要素多かったですな
Posted by シモン at 2020年10月17日 05:33
GATTO様、おはようございます!
新作「告白」拝読しました!凄く楽しいです!
谷中のダークサイドが徐々に明らかになってきました!
スリリングな展開、感動しました!
これから、たたりの猫娘の要素が、GATTO様の小説にも加味されていくかも!?と思いました!

これから出掛けますので、感想の続きは帰宅後に!
Posted by オジー・オズボーン at 2020年10月17日 06:03
ひじゃっ。

百足衆先生。おはようございます。
昨日の昼食予想。勝利おめでとうございます。
明日は全力で、来襲します、ひじゃっ!

GATTO様。「告白」読みました。谷中弟の人柄の良さが、逆に谷中の陰湿さを際立たせているように思えました。

にゃごっ!
Posted by ひじゃ at 2020年10月17日 08:27
雨となつた、甲府市内のタベ。

エールは面白いが、麒麟が来たは駒のせいでつまらない。
Posted by 百足衆 at 2020年10月17日 17:10
こんばんは。

 皆さん、今回はコメントをいただき、ありがとうございました。朝から忙しく、今頃になってのお返事で大変失礼します。

シモンさん、
 『海底の舞踏会・改作』は、やはりヒロイン死亡までが一番大切なところなんですね。もちろん、ヒロイン死後の方がより自分のオリジナルなのですが、それは一番大切なところを生かし、説得力を持たせるためのものです。
 実は、冒頭〜ヒロイン死亡までは、今でも結構書き直しています。よりショッキングなものにしたいですからね。

百足衆先生、
 山田は割とまともな人ですので、この作品の中では、どうしてもそうなってしまうのですね。

オジーさん、
 ダークサイドですが、次回は更に出てきますので、どうかお楽しみに。

ひじゃさん、
 こういった対比は、ストーリーを盛り上げるには有効な方法だと思っています。登場人物の性格の対比もそうですが、場面場面をシリアスにしたり、コミカルにしたりすると、それぞれが強調されますので、その効果も狙っています。
Posted by GATTO at 2020年10月18日 01:30
空白む、甲府市内の夜明け前。

サテGATTOさん。山田のような、まじめな男は、爺は好感が持てますゾ。ただ、そういった人物が主人公だと、ドラマはつまらなく、なる。
麒麟が来た、がその典型例だ。真面目な光秀。真面目な、駒。駒が来たに、名を改めると、佳い。
Posted by 百足衆 at 2020年10月18日 05:51
少年のころホラー漫画といえば楳図、古賀大先生が双璧でした。「エコエコアザラク」で憎い先生をクラス全員で呪い殺す話があって、先生は内臓を全部吐き出すという最期を遂げました。(少年誌に載せていいのか?)トラウマになりそうでした。イタリアではヤマト運輸はガットネーロが愛称です。日本と逆でネコクロです。
Posted by 特捜 at 2020年10月18日 10:44
こんにちは。

百足衆先生、
 ご安心ください。山田は主人公ではありません。この作品では、奇人変人が多すぎますので、こんな人もいないと、収集がつかないのです。

特捜さん、
 自分自身の作品からしてそうですが、私は古賀先生派です。絵はあまり上手とは言えないのですが、それがまた可愛いのですね。まあ、あくまでも私の好みと感覚ですが。
 それからラテン系の言語では、名詞が形容詞よりも先に来ることが多いですね。黒猫は、フランス語では “chat noir” (シャ・ノワール)ですが、よく聞きますよね。

Posted by GATTO at 2020年10月18日 12:02
今日も昼食予想は自粛?のようですね。

特捜さん
少女マンガにはもっと残酷なホラーマンガがあります。このblogでも昔記事にしましたが、「聖ロザリンド」は最恐です。
楳図かずお先生も元々少女マンガ出身者なので、女の子の方がホラー好きで間違いありません。
Posted by シモン at 2020年10月18日 14:25
シモンさん、こんにちは。

 基本的に古賀新一先生の作品は優しいと感じています。この作品でも最後には、動物をかわいがることを勧めています。
 他の作品でも、虐げられている人々への同情が見られたり、こんなところが私は好きです。
Posted by GATTO at 2020年10月18日 14:38
今日は、予想に反して昼食予想はなかったようですね。
まあ私は、週末の定番・カレーとお好み焼きでしたので、勝敗には関与できませんでしたが。

特捜さんはじめまして。岐阜県で公務員をしている谷汲線デロ一形と申します(単に「デロ」で結構です)。
エコエコアザラクのそのシーン、覚えています。
個人的には、ホラー漫画といえば恐怖新聞・うしろの百太郎の、つのだじろうさんも加えて三巨頭にしたいです。
Posted by 谷汲線デロ一形 at 2020年10月18日 16:07
デロさん、こんにちは。
>恐怖新聞
 そうなんです!私にとって、マンガ最大のトラウマ・シーンは、古賀先生でもなければ、楳図先生でもない、まして水木しげる先生のわけがない。
 つのだ先生の「恐怖新聞」の中にこそあったのです!やはり、ゴキライスは強烈でした!!
 こうして見ると、怖さだけでなく、気持ち悪さで勝負していることも結構あったようですね。
Posted by GATTO at 2020年10月18日 16:46
セイントロザリント。
恐怖新聞。
エコエコアザラク。

ホラー3作品に共通するのは、「絵が下手。」

うめずかずおは絵が上手すぎて、「まことちゃん」を
きっかけにギャグの彼方にぶっ飛んでしまった。
Posted by 燈台森 at 2020年10月18日 17:12
燈台森様、

確かに、下手な絵は、禍禍しさというか、不気味さを増幅してくれますね。。

ホラー四天王として、「寄生獣」を追加したいです。これも絵が下手な・・・
Posted by ラー at 2020年10月18日 17:16
タベとなつた、甲府市内のタベ。
けふの「麒麟が来た」駒は、足利義昭に、水を汲んで戦闘の怪我人を救うように、指示する。

という、回でした。
サテ見れば見るほど、麒麟とは、駒の事ではないかという疑念が、高まる。
後、ブッダが片岡鶴太郎を恫喝するのも、違和感を、感じた。
Posted by 百足衆 at 2020年10月18日 18:36
それと、聖なるお兄さんで、ゴータマ仏陀を演じる役者が、信長を演じる際に、石仏を軽んじているのは、違和感が、残った。
Posted by 百足衆 at 2020年10月18日 18:43
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13925867

私もpixivに小説を投稿しました。
pixivが見れる方はご覧ください
Posted by デハ at 2020年10月18日 22:52
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]