2021年02月22日

Je te veux

フランスの作曲家、エリック・サティの声楽曲です。



日本でエリック・サティの音楽がブームとなったのは、70年代にピアニストの高橋悠治さんによるピアノ曲集が発売されたことがきっかけでした。

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「ジムノペディ」「グノシエンヌ」といった楽曲は、それまでクラシックというとモーツァルトやベートーベンの古典派や、シューベルトやショパン、ワーグナーのロマン派といった音楽を想像していた日本人にとって、「サロン・ミュージック」とも呼べる新たなクラシックを再発見させてくれたのです。

70年代から80年代の日本は、高度経済成長を経過して、「一億総中流社会」と呼ばれる安定期でした。生活のゆとりが音楽鑑賞にも余裕を与え、それまで省みられなかったサティのような(ある意味)マイナーな音楽家の作品も生活様式の中に取り込むことが出来た時代だったのです。

サティの音楽は、19世紀末から20世紀にかけてフランスで隆盛したカフェ・コンセールという業態の飲食店に向けて書かれました。これは、歌や踊りなどのショーを見せながらビヤホールのように飲食を提供する形態の店です。例えて言えば、銀座四丁目のライオンに舞台設備を作り、そこでコンサートやダンサーによる踊りが披露されていたら、と想像すればそれ程間違っていません。当時のカフェ・コンセールを描いた絵画作品はドーミエ、ドガ、マネ、ロートレックなどによって現代に遺されています。

サティがカフェ・コンセールのために書いた声楽曲の中で最も有名な楽曲の一つが「Je te veux (ジュ・トゥ・ヴー)」です。
直訳すると「私はあなたが欲しい」という意味のこの楽曲は、1900年に声楽曲(シャンソン)として作曲されましたが、サティ自身の手によってピアノ曲としても編曲されています(その際に、ピアノ版にしかないパッセージが追加されています)。どちらを好むかは聞き手次第ですが、私は仕事中にBGMとして聴く場合は後者を、リラックスしている時には前者を選択します。

今日ご紹介する動画は、2019年に歌手で女優の上白石萌音さんが、パリ国立高等音楽院を卒業したピアニストの福間洸太朗の伴奏で、横浜美術館の「オランジュリー美術館コレクション展」で歌った時の映像です。この時が、丹下健三建築による横浜美術館の開館30周年記念ということで、もうそれだけの歳月が流れたのかと感無量です。

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小学生時代の三年間をメキシコで過ごし、スペイン語検定六級の資格を持つ上白石萌音さんは、日本語ではなくほぼ完璧な発音のフランス語で歌っています。妹の萌歌さんと共に、規格外の才覚は多くの人を魅了しています。

(本文と写真は関係ありません)
posted by シモン at 05:00| 東京 ☀| Comment(9) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
乾坤一擲、一番槍。
エリックは、甲斐の武者が討ち取ったり。
Posted by 百足衆 at 2021年02月22日 05:09
こんにちは。

今日は、猫の日。オイラの日!
Posted by GATTO at 2021年02月22日 13:23
温暖ナレド強風となつた、甲府市内の昼下がり。
昨夜の「蒼天を衝け」渋沢栄一(子役演)は、獅子舞を踊る内、巨大化(吉沢演)する。

という、回でした。
けふの「おちゃよん」一平(成田演)は、鶴亀家庭劇の台本として、「若旦那のハイキング」を提案し、却下される。

という、回でした。
サテ上白石。白石より、上の立場だと、主張したいのだろうか。
爺の本名は堀内と云うが、教師在職時代、度々同僚に「どぶの中ですか」と、云われた。そうではない。新府城の堀の内、即ち、武田家の譜代だつたのだ。ただ、役目は百足衆。これも、同僚は使いっ走りと、愚弄する。許せん、貴様のやう徒歩足軽の子孫が、かような事を申すナ、手討に致すゾ。

この気持ちは、デハサンなら、きっとわかってくれる。
Posted by 百足衆 at 2021年02月22日 13:28
老師の気持ちよくわかります。
「堀内」姓も「百足衆」という役職も、武田家の側近であった証です。
藤原氏の嫡流が「近衛」というのに脾摘します。
たしか巨人の大エースも同族でしたね。
だいたい、そういう無知な奴の先はたいしたことない有象無象に違いないのです。
皇室や由緒ある家柄の方をけなし、貶めようとするのはひがんでいるだけなのです。
これは、たじま先生や辻元が男性や美人を妬むのと同じです。
Posted by デハ at 2021年02月22日 16:50
シモン様
私はぜひ、不定期更新でも構わないのでこのブログを維持して欲しいです。
何やらこの不肖デハを三代目管理人に推す声があるようですが、実はそれが難しい最大の理由が、今のような音楽ネタです。
私はクラシック音楽や洋楽を愛し理解するような脳を持っていないので、軍歌とアイドルソングしか知らないのです。
また、歴史観が完全に右に偏り、ジェンダーフリーを完全否定する人間で、民主主義を否定し封建主義を是とし、血統に基づかない権威は全否定する人間なのでリベラル層が逃げてしまいます。
昔キングギドラの映画で悪い宇宙人が、すべての男性が公平になるように女性の容姿を水野久美に統一していましたが、私も出来ることなら地球上の全女性の容姿を陳美齢に統一したいと思っているぐらいです。容姿だけでなく子を産み育て料理も出来る人です。
しかし昨今、女性に女性らしい容姿、子を産み育てること、料理を作ることを求めると袋ただきにされ社会から抹殺されてしまいます。助けてください。
Posted by デハ at 2021年02月22日 16:58
デハさん

最近は当たり前の事を発言すると差別だと叩かれますね。
一体なぜこんな世の中になってしまったのでしょうか。
私も別に「リベラル」とか「意識高い系」の人がここを訪れることは想定していません。
正直今後どうなるかまだわかりませんが、出来る限りご要望にお応えしたいと思います。

GATTOさん、今日は世界的にネコの日ですね。
竹島の日でもあります。
ウナゴーニャ。
Posted by シモン at 2021年02月22日 19:35
シモン様
たまに「意識高い系」来ては総帥に各個撃破されてましたね。
総帥が消えたらそういう輩も消えてしまった。
寂しいです。

意識高い系から見ると私は、非常に後進的で劣った人間なんですよね。

猫は2匹いますが、一番の愛猫を11月に亡くしたのでいまだに祝う気になれません。
カルカンや銀のスプーンを見ると似ているので悲しくなります
Posted by デハ at 2021年02月22日 22:38
晴れとなつた、甲府市内の朝。
けふは富士山の日。爺も、ボランテアで、富士山写真展の展示会に、足を運びますので、おちゃよんの解説は、午後になります。

サテシモンさん。ここを続けられるのであれば、もう少し字を大きくして欲しい。爺のような高齢者には、読み辛い。デハサンが引き継いでも、同じです。
Posted by 百足衆 at 2021年02月23日 09:16
私は携帯で見るときに広告が邪魔でうまく投稿できないのが辛いです。そのためにタイムリーな返信を逃すことがおおかった。
Posted by デハ at 2021年02月23日 21:09
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