2021年04月03日

空母瑞鶴

太平洋開戦時の真珠湾攻撃に参加した空母六隻のうち、最も長く生き残った制式空母です。

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歴史にIFはあり得ませんが、もし太平洋戦争時に立憲民主党が存在したら、政府をどのように非難したでしょうか。
容易に想像できそうなのは、「なんで戦艦大和なんか作って、空母を作らなかったんだ。東条首相は退陣しろ」と言う意見です。しかし実際のところ、空母が太平洋戦争の中心的な存在になると判明したのは真珠湾攻撃が最初だったわけで、それ以前の欧州戦線でもそのことは知られていなかったので、典型的な「後出しじゃんけん」です。

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小学生の頃、静岡模型4社の共同企画「ウォーターラインシリーズ」のプラモデルには、真珠湾攻撃時の第一機動部隊を構成した6隻の空母がラインアップされていました。4社の中で最も鋭いモールドだったタミヤは、戦艦大和・武蔵を取ったためか6隻の空母は担当させてもらえず、赤城・加賀がハセガワ、蒼龍・飛龍がアオシマ、翔鶴・瑞鶴がフジミという分担でした。
やはり子供心に、この6隻の中では最新型のスマートな大型空母である翔鶴・瑞鶴が、ちょっと古い他の4隻に比べてカッコよく感じたものです。

この2隻の中でも、特に「幸運艦」と呼ばれた瑞鶴の方が、「被害担当艦」の役割を担った翔鶴より好きでした。
ウォーターライン的には理由は単純で、翔鶴が開戦時の姿を再現していたのに対し、瑞鶴はレイテ沖海戦の姿で、後者の方が対空機銃や21号電探等の装備が充実していたから、というのもあります。
しかし子供は、似たような物が二つあってどちらを選ぶかというと、やはりラッキーな方です。四葉のクローバーを選ぶのとあまり変わらない心理的な動機と言えます。

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実際瑞鶴は、参加した海戦のうち、真珠湾攻撃では未帰還機0、セイロン沖海戦・珊瑚海海戦・第二次ソロモン海戦・南太平洋海戦で被弾なし、マリアナ沖海戦で初被弾(1発)という戦績は、翔鶴が艦爆1機未帰還、珊瑚海海戦で被弾3、南太平洋海戦で被弾4、マリアナ沖海戦で潜水艦の雷撃により爆発沈没したのに比べて、まさしく幸運というべきでしょう。

しかし社会人になって、この「瑞鶴好き」の嗜好は180度変わりました。同期入社で同じ職場に配属され、一方はいつも深夜残業、もう一方は忙しい時に雲隠れ、というような光景を何度も目にしているうちに、「太く短く生きたのが翔鶴」だと認識するようになったからです。近年の成果主義の会社組織でも、希望退職を募ると辞めて出て行くのは有能社員だけで、後に残る人は会社にしがみつくしか能がない人ばかり、という話もよくある話です。長く会社に残れた人、もしくは長生きした人程幸運である、という考え方は常に正しいわけではありません。
レイテ沖海戦時の緑色の迷彩塗装は、開戦時のスッキリしたデザインと異なり、末期の日本海軍を象徴するような断末魔のデザインに思えてきたのも、「瑞鶴離れ」を加速したのかもしれません。

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しかし、君が代に合わせて降下される軍艦旗に向かって総員が敬礼するこの「総員退艦」の写真は、万感胸に迫るものがあります。
日本海軍伝統の軍艦旗を穢す民族に、耳を開いてはいけません。
posted by シモン at 05:00| 東京 ☔| Comment(17) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
乾坤一擲、一番槍。
瑞鶴は、甲斐の武者が撃沈せり。
Posted by 百足衆 at 2021年04月03日 05:23
晴れとなつた、甲府市内の夜明け。
サテ瑞鶴。撃沈したのは、拙かった。
甲斐の武者が、浮揚せり。
Posted by 百足衆 at 2021年04月03日 05:47
以前も話したことがありますが、プラモデルでは翔鶴を真珠湾攻撃時、瑞鶴はレイテ沖海戦の仕様で模型化されることが多いです。
そのため、翔鶴は戦艦や重巡と同じ軍艦色、瑞鶴は緑の箱絵でした。また、飛行甲板のナスカの地上絵はプラモの箱絵からはわからなかったので、私は同型で見分けのつかない両艦の識別のために、瑞鶴は緑にしたと小学生の時は思っていました。しばらくして発売された隼鷹(タミヤが担当し、リニューアル以前の空母キットでは最高の出来。ちなみにタミヤ担当の空母は大鳳信濃ですべて斜め26度の煙突を持つタイプ)も緑で、発売されなかった飛鷹の写真はグレーだったため、やはり識別で同型艦のうち1隻は緑にする者とおもっていました。
同型ではありませんが、箱絵を見る限り大鳳はグレー、信濃は緑でしたからこれも直立煙突を持つ大型空母の識別のためと思っていました。
直大きさ以外、艦橋の形や色が似ているため、信濃を撃沈した潜水艦長は隼鷹を撃沈したものと思っていたそうです。

子どもの頃読んだジャガーバックスやその他の戦記ものだとたいてい翔鶴が主人公で、瑞鶴は都合よく敵襲があるとスコールに隠されるちゃっかり者のような描かれ方で子どもの頃は翔鶴の方が好きでした。
Posted by デハ at 2021年04月03日 06:55
どうしても加賀より赤城、蒼龍より飛龍、飛鷹より隼鷹、祥鳳より瑞鳳の方が人気がありますね。旗艦になると物語が多くなるのが原因だと思います。そんな中で、翔鶴瑞鶴ともに人気があるのはさすがです。
外国艦でも、ノースカロライナよりワシントン、アイオワ、ミズーリ、ウインスコンシンよりニュージャージー(人気はニュージャージー→ミズーリ→アイオワ→ウインスコンシンで、ウインスコンシンだけ発売されなかった)、ティルピッツよりビスマルク、アドミラルひっばーよりプリンツオイゲン、どいっちゅランド、シェアー提督よりシュペー提督、キングジョージ5世よりプリンスオブウエールズ(ただし、海外ではデュークオブヨークの方が人気がある)、クイーンエリザベスよりウォースパイトの方が人気があります。
戦前の日本ではレキシントンは嫌われていたがサラトガは主婦にも人気がありサラトガコロッケという巨大コロッケがあったそうです。
Posted by デハ at 2021年04月03日 07:02
やはり大中ハルゼ提督が指揮し朝鮮戦争ベトナム戦争湾岸戦争でも活躍したニュージャージーが人気があり、人気はないけれども調印式が行われてミズーリは知名度が高く、アイオワはネームシップでリー提督の旗艦だけど、ウインスコンシンには何のドラマもないから無名なんでしょうね。
キングジョージ5世級も最初の3隻はネームシップかつ総旗艦かつビスマルク撃沈、悲劇的な末路、シャルンホルスト撃沈というドラマがあるのに対し残りはいつも2隻でひとくくりで、模型化もされません。また、エセック ス級空母、クリーブランド級巡洋艦、護衛空母、インデペンデンス形空母で人気のある艦を私は聞いたことがありません。
Posted by デハ at 2021年04月03日 07:14
デハさん

やはり戦歴がないと、ですよねー。
主砲が駆逐艦一隻にしか当たらなかった(それも実は可能性が低い)大和や、主砲を敵艦に向けて一発も撃たなかった武蔵に比べて、ビスはフッド吹っ飛ばしてPOW大破させたから人気高いですよね。一方テルの方は、ランカスター爆撃機と抱き合わせでないと売れないとか。
Posted by シモン at 2021年04月03日 07:36
開戦前、翔鶴と瑞鶴を一航戦に、赤城加賀を五航戦に編成替えする予定がありましたが、沙汰止みになりました!

はい!論破されました!
Posted by とおりすがりの軍事オタク at 2021年04月03日 08:06
日本海軍の空母は、米海軍に比べて、飛行甲板の幅が狭いですよね♪

何故なんでしょう?
Posted by ラー at 2021年04月03日 08:57
ラーさん

建造したドックの幅が狭かったからだと思います。
Posted by 菅原 at 2021年04月03日 11:07
菅原君 この、
だらくそ!だらくそ!ぱげ!ぱげ!かわずやまの、台湾鉄道落下トラック運転手!

また、よくも知らないくせに、知ったような嘘を、ばらまくな!
日本の空母が狭いわけでは、ない!
アメリカの空母が、広すぎたのだ!
何故アメリカの空母が広いかというと、下手糞なパイロットを前提にしたからだ!
日本のパイロットは優秀だ!職人だ!だから、狭くても着艦できる!
だがアメリカのパイロットは下手だ!youtubeでも、着艦失敗の動画は、アメリカばかりだ!

日本軍の空母は、着艦誘導装置があり、特許も取っていた!
アメリカの空母の着艦誘導は、手旗信号だ!信号手が、鼻くそほじったら、誘導される着艦機が海に落ちた!なんてことすら、ある!デハ様が詳しい!教えを、請い給え!

ほげらっ ほげらっ。
Posted by 藤原 at 2021年04月03日 11:32
こんにちは、ご無沙汰しています。

瑞鶴の「瑞」という文字は、岐阜県に瑞浪市という市がありますので、小さい時から馴染みがありました。瑞鶴には、瑞浪市出身の乗員が多数乗っていたと想像していあした。
また、平成の大合併で瑞穂市もできましたので、岐阜県民の私は瑞という漢字に親しみがあります。

ところで、GATTOさんの投稿がここ数日途絶えていますが、お元気でしょうか?
何事もなければ、うれしいのですが。
Posted by 燈台森 at 2021年04月03日 15:44
デロさん

実は私も、GATTOさんのことを心配していました。
何事もないことを願っています
Posted by シモン at 2021年04月03日 16:15
こんばんは。

ご心配おかけしました。申し訳ありません。
幸い、健康面などの問題はありませんが、年度末と年度始めの仕事に追われ、今日も出勤しております(で、まだ退勤していません。苦笑)
一応、定年退職を迎えましたが、雇用延長がありまして、忙しくやっております。ただ、これは1年ごとの契約で、働きが悪いと、来年度の契約をしてもらえませんので、必死に働いております。
明日は、久しぶりの休みです。それではまた!
Posted by GATTO at 2021年04月03日 17:51
日没となつた、甲府市内のタベ。
サテGATTOさん、元気で佳かった、佳かった。
爺も心配していたが、余計な事を云って、却って迷惑をかけると思い、自重しておりました。

多忙であることこそ、幸せのしるし。
GATTOさん、これからもよろしく頼みますゾ。
母上を大切に。
Posted by 百足衆 at 2021年04月03日 18:11
菅原さん
ドックの幅が狭くとも甲板には関係ありません。
ただ、完全な矩形の米空母と比べて、日英の空母は先細りで損している気がします。
1機づつしか発進できません。
カタパルトがないことも相まって損した気分です。
なお、翔鶴・瑞鶴にはカタパルトの搭載が計画され準備工事がされていましたが、実際には搭載されませんでした。30センチシリーズの翔鶴・瑞鶴には準備工事状態のレールがあります。これを溝付きのものに換装する予定だったらしいですが、英米の蒸気式ではなく火薬式だったため失敗したらしいです。
Posted by デハ at 2021年04月03日 18:18
デハさん

私は小学生時代にニチモの1/500翔鶴を建造しました。
カタパルトのレールが、斜め方向に溝が掘られていました。

Posted by 菅原 at 2021年04月03日 19:50
菅原さん
ニチモの廃業(他業種転換)は残念です。
カタパルトのモールドは1/500にもありましたか。
これは正規の図面を使用している証拠なんですが、残念ながら準備工事に終わってしまいました。
Posted by デハ at 2021年04月03日 21:47
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